デモを報道しなかった大メディア
国民の多数が、反対している大飯原発再稼動。野田政権は、多くの国民の願いを無視して、とうとう16日に、再稼動を決定してしまいました。
それに先立って、15日の夕方から夜にかけて、首相官邸前で、約1万1000人が参加する大規模なデモがありました。
このデモに関連して、またしても、大手新聞・メディアの「原子力ムラ」寄りの姿勢が浮きぼりになっています。
この、参加者1万1千人のデモを、どの大新聞・メディアも「伝えなかった」のです。赤旗という例外をのぞいては。
次の日の16日に行われた、官邸前での400人規模での抗議行動は伝えたのに、です。(それを伝えたのは、TBS、NHK、日経、毎日、朝日、時事通信!!! 報道しないよりは報道したことを評価すべきではあります。しかし本質的には、この間の8日の官邸前4000人や上記1万人のデモ、そのほか言い切れないほどある、大勢の国民が怒っている姿。それらを見せたくない、報道したくないのでしょうか!それより、国民の怒りの矛先を政府や大企業に向けないためには、国民の声の先頭に立っている共産党を誹謗中傷したり、そういう人をけしかけたりすることが横行してくるでしょう。そのために金をもらって暗躍している人種もいるようですから、ごまかされないように賢くならなければ。)
海外の通信社でさえ、「1万人規模」(ロイター)という事実まで伝えたところもあるのに、です。
このデモの規模と熱気を伝える動画が、以下の場所で見られます。
撮影している女性が、デモとは逆方向に歩いて行きながら、デモに参加している人びとの多さと、その熱気を見ていくうちに、泣き出してしまう声が入っています。
こういう現実を、こういう国民の声を、大メディアは「無視する」のです。
以前行われた、明治公園での6万人大集会。私も参加しましたが、殺人的な人口密度と凄まじい熱気、公園に入りきれなくてあきらめて帰っていく大量の人々など、本気になった民衆のパワーの凄さを目の当たりにして、非常に驚きました。この時も、大メディアは、完全に無視したり、非常に軽く扱ったりと、各社各様のひどい「報道」ぶりに呆れたものです。
以下は、「しんぶん赤旗」の6月16日の記事です。
・・・関西電力大飯原発3、4号機(福島県大飯町)の再稼動をめぐって、野田佳彦首相は16日に西川一誠福井県知事を交え、関係閣僚会議を開き、最終決定しようとしています。こうした緊迫した情勢のなか、15日、東京・永田町の首相官邸前や大阪、福井など各地で「再稼動を許すな」「首相は国民の声を聞け」と、思い思いのゼッケンやプラカードなどをもった人たちが抗議と怒りの声を上げました。
笠井・宮本氏参加
首相官邸前には市民約1万1000人が集まりました。首都圏反原発連合の有志が呼びかけたもの。
午後6時からの予定でしたが、開始1時間前から、地下鉄の地上出口から途切れることなく続々と集まり始めます。人の列は、官邸前から200メートルほどとなり、車道にコーンを並べ、臨時の歩道を作るほど。「再稼動反対!」のシュプレヒコールがあちこちで、自主的におこりました。
都内に住む15歳の少年がハンドマイクを握り「僕はまだ選挙権がないから政治に参加できません。でも、原発の負の遺産を将来背負うのは僕たちです。人の命と経済どちらが大切なんですか」と訴えます。「子どもたちを守ろう」「地球を守ろう」「再稼動反対」と声をあげると、他の参加者たちも続き、大きなコールとなりました。・・・(以下略、引用終わり)
ずっと続く行列の一部。「赤旗」より
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