日本共産党さいたま市南区委員会へようこそ!

平和・民主主義・暮しを壊す逆流に立向かう党、どの分野でも改革と打開の展望を示す変革者の党、国民多数の合意を得てすすむ党。

きょうの潮流

2017-09-28 | 言葉の危機

晴天、紅葉の土曜日と絶好の登山日和。山頂では記念写真をとったり、お弁当を食べたり。楽しげな会話や笑い声があちこちから聞こえていたそうです▼多くの登山者が雄大な御嶽山(おんたけさん)の自然を満喫していたあの日。下見で訪れていた山岳ガイドの小川さゆりさんは「ドドーン」という音に振り返りました。立ち上る積乱雲のような噴煙と青空一面に放り出された黒い粒。信じられない光景が目の前にひろがりました▼腐卵臭のする強烈なガス、漆黒の闇の中でつづく爆発音と噴石。視界が開けると、あたりは色のない世界に一変していました。その恐怖体験と、そこから学んだ教訓を『御嶽山噴火 生還者の証言』で伝えています▼58人が亡くなり、5人が行方不明となる戦後最悪の火山災害から3年がたちました。27日の追悼式では遺族の代表が「さらなる火山防災のため活動をつづけ、用心を怠ってはならぬという教訓を後世に伝えなければならない」と。警戒レベルの引き上げを怠ったとして国や県を訴える遺族も▼観測体制や予算の増額、専門家の育成―。火山大国でありながら、再三指摘されてきた安全対策の遅れ。災害への備えは自然との共生に欠かせません▼きのうは栃木・大田原高の生徒ら8人が訓練中に死亡した雪崩事故から半年の節目でもありました。どうして命が奪われたのか、だれの責任なのか。大切な人を失った問いかけはここでも。いつまでも人命と引き換えの防災をくり返すようでは、災害に強い国づくりには程遠い。

 

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。