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きょうの潮流

2017-10-21 | コラム

「現場川柳」をご存じでしょうか。〈おもてには 見えないところで おもてなし〉。日々ものづくりの現場に携わる人たちの胸の内を句に。見ル野栄司さんの漫画が添えられて本にもなっています▼額に汗して働く者の喜怒哀楽や熱気にあふれる現場。そこには日用品から宇宙技術まで、匠(たくみ)の技を生かしながら日本のものづくりを支えている自負が感じられます。〈宇宙行く 部品へそっと 指紋付け〉▼製造業の名だたるトップ企業の不祥事が相次いでいます。製品の検査データを改ざんしていた神戸製鋼、無資格の従業員に新車の検査をさせていた日産自動車。三菱自動車や東芝も隠ぺいや不正で信用を失っています▼高い品質や安心・安全、誠実な仕事で世界からも評価されてきた日本のものづくり。しかしいま、利益第一、強引な合理化やリストラのもとで根本が揺らいでいます。中小企業にしわ寄せしながら、大企業は400兆円をこえる内部留保を蓄えているのに▼経済をつぶすとアベノミクスを批判する実業家のビル・トッテンさんは「企業経営において最も大切なのは道徳や価値観」といいます。企業の役割を国民の幸福につながる製品やサービス、雇用の提供に求めた創業者らの言葉を引きながら、もうけのみの追求から社会に貢献する経営が必要だと▼ものづくりの始めは、人助けにあったといわれます。人びとの暮らしを支え、社会を発展させていく。その絶え間ない営みこそ彼らの矜持(きょうじ)であり、忘れてはならない原点です。

 

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