質素な毎日☆ひとりごと

主婦 斜め上からみる雑感いろいろ。

古代からあった環境破壊

2016-10-28 10:15:50 | 日記
私の住んでいるところ一帯は 古代から鎌倉時代まで 古窯地帯でした。

歴史に興味がないと ただ千年くらい前に誰かが 陶器をつくっていたんだなぁくらいしか思わないのですが、他の地域で 自分の地域で作った古代の陶器の破片を拾ってしまったりすると、急に なぜ?ここに?どうして?どのようなルートで?と疑問がふつふつと湧いてきました。

そこで調べているうちに、わかったことのひとつに 窯で陶器を焼くためには大量の木が必要だったこと。そのために 一帯ははげ山になっていたこと がわかりました。

いまでは丘や森に木がこんもりと茂り、木が邪魔で景色がみえないじゃないかとさえ思うけど、 漠然と昔はもっと森がいっぱいあったんだろうなぁと想像していたら、それは違うようです。

昔は燃料はまきしかないので、人が暮らす上では 火を炊くには木しかない。 日本は昭和初期までは はげ山だらけだったそうです。 家庭で料理や暖をとるためにまきを使うだけでも 木の取り合いになる上に、さらに産業として 大量の陶器などを作るとなると どれだけの木が必要だったのでしょうか。当然資源が枯渇すると 他の場所へ移動ということを繰り返していたと思われます。

実際 大正時代の住んでいる地域の山の写真をみたら 山には木がちょっとしかない。

古代から 木の伐採という環境破壊がされていまのですね。

今や燃料は 石炭から 石油にかわり、排気ガスがどうのだの 言っているけど、おかげで森の木は多少は守られている。 なんだか 難しい問題なのだなと思いました。


頂上は霧が立ち込める神坂峠への道の紅葉