最近、実父が肝臓癌がみつかり、88歳という年齢で治療するかしないかの選択から、本人がまだ生きたいというので、一番マイルドな治療をした。
一番良いのは切除なんだけど、それをやったら寝たきりになる恐れがあると医師に言われた。
本人は自分は元気だと思っているが、心臓はカテーテル手術をしているし、脳梗塞の後遺症はあるし、血圧、尿酸の薬を飲んでいるし。
歩き方も見た目もヨボヨボのおじいさん。客観的にみて、もう寿命が近づいていると思う。
88歳まで生きてもう充分でしょうと思うのだが、本人は強欲。諸先輩が93歳くらいまで生きるから自分もそれまでは生きたいとか、全く私には理解できない。
その、強欲さにわが父ながら軽蔑感を抱いてしまう。なので、優しくてできない。
しかも、思い切り子供に迷惑をかけている。最近、間違った思い込みをする事が多く、こちらも混乱する。
こんなに欲をかいていると きっと苦しむだろうなと予感してたけど、やっぱり そのマイルドな治療も痛みや身体のしびれに苦しんでいるようだ。しかも、画像を見た感じでは癌の子分みたいなのが多分あるみたい。
たぶん、私は残酷な人間なんだろう。 もやもやしていたら、勇気付けらる文章を見つけた。
満足している高齢者というのは、老荘思想に「足るを知る」という言葉があるように現実を受け入れている人です。欲望を持ち、何かをしたいともがく人ほど苦しみます。絶対に死ぬのですから、上手に死ぬ方法を考えた方がいい。日本人はきれい事が好きなので、本音を言うことをタブーとする風土があります。命を捨てることは悪であるという考えにとらわれすぎると苦しくなります。安楽死に関しても実際に必要としている状況があるので、選択肢として考えるべきだと思います。認めてしまうと、安易な安楽死や望ましくない安楽死が行われる可能性があるので、運用を厳しくする必要がありますが。
そう、死は悪ではないのだ。
無駄な抵抗をせずに自然に死を受け入れる事が大事なのに、なぜ無駄な抵抗をするんだろう。
しかも88歳まで幸せに生きてきたのに。
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