すこし前に なぜか急に 映画の細雪が見たいと思い、レンタルに行ったのですが、さすがに無くてがっかりしていましたが、先日 BSで放送しているのを偶然見つけ、録画しました。
何故見たくなったのかというと、妙齢の美しい四姉妹の着物姿 どんな風だったのかと思い返してみたかったのです。
映画の感想は とにかく美しい日本美を堪能できた、ということです。
1983年の作品で、私は10代後半。当時も 市川崑監督の渾身の作品とかでかなり宣伝していて、もしかしたら、自分も映画館まで観に行ったのかもしれません。
しかしながら10代の私には、なにも共感できるものはなかったでしょう。
物語の設定は昭和13年。場所は大阪船場 上本町 芦屋など。
出演は 岸恵子 佐久間良子 吉永小百合 古手川祐子 石坂浩二 伊丹十三 など
女優陣の美しいこと美しいこと。とくに 岸恵子と佐久間良子の2ショットが圧巻でした。物語の設定では30代後半くらい。実際の彼女達の当時の年齢は50歳前後です。
いわゆる熟女なのに いやらしさは微塵もなく、かえって吉永小百合や古手川祐子のほうが妙な色気を醸し出していました。
30年経った今のほうが この映画の素晴らしさを感じることができます。出演している俳優陣がこんなに凄かったのかと今になって思いますし、その俳優陣が未だに美しくあらせられる。
多分10代の頃に見てもこの物語は理解できなかったでしょう。三女のお見合いの展開で物語は進むのですが、80年代に お見合い?古臭い。しかも三女がぼーっとしていて芯はしっかりしているけど大人しすぎる。そして決めた結婚相手が15歳も年上。あり得ない。(当時としては30歳の女性の縁談はこのくらいだったのかもしれません)四女は奔放過ぎて好きになれない。
しかし、今となれば、この三女の姿が谷崎潤一郎や市川崑の理想の女性なのかも。自分の妻の妹である三女の結婚で 失恋してやけ酒飲んでる石坂浩二演じる男は 男性の中にもっている「女は全部俺のもの」的な独占欲。 男目線で描かれている。
奔放過ぎて好きになれなかった四女が最後は 自分は親が残してくれた結婚資金はいらない、夫婦2人でゼロから作っていくと姉に話すところなどは(多分原作とは違うと思う) 15歳年上の華族の庶子と結婚をきめた三女より、どれだけか好感が持てた。(今の時代なら 夫婦二人で財産を作っていくし、親から金も欲しいでしょうが)
他にも セットも素晴らしかったです。芦屋の家は谷崎潤一郎が住んでいた家がモデルらしいし、本家の上本町の家も、昔ながらの作り。じめとしたくらい日本家屋に浮かぶ着物姿がまた美しさを際立てている。
今この映画をまた作ろうとしても、もう この時代を知っている監督や演出家はいないだろうし、これだけの俳優も居ないと思います。
たくさんの心に残った台詞のうちのひとつ。
鶴子(一女)が夫と口論になり、夫が出ていくと言ってしまった時の一言。
「あんた出て行って何処行きますの?何処ぞにおなごはんでも居りますの?」
う〜ん( ・∇・)私も夫が出ていくとか言ったら、このセリフをさめざめと泣きながら使ってみたいと思いました。まぁ冗談です。
でも、この時代はこのように男性が外に女性をつくるのは当たり前のことで、それを妻はある程度黙認してたのかしら?
そういえば、私の祖母の父親というが、別の女のところへ行ってしまって勝手に所帯を持って居たというとんでも無い話を思い出しました。
何故見たくなったのかというと、妙齢の美しい四姉妹の着物姿 どんな風だったのかと思い返してみたかったのです。
映画の感想は とにかく美しい日本美を堪能できた、ということです。
1983年の作品で、私は10代後半。当時も 市川崑監督の渾身の作品とかでかなり宣伝していて、もしかしたら、自分も映画館まで観に行ったのかもしれません。
しかしながら10代の私には、なにも共感できるものはなかったでしょう。
物語の設定は昭和13年。場所は大阪船場 上本町 芦屋など。
出演は 岸恵子 佐久間良子 吉永小百合 古手川祐子 石坂浩二 伊丹十三 など
女優陣の美しいこと美しいこと。とくに 岸恵子と佐久間良子の2ショットが圧巻でした。物語の設定では30代後半くらい。実際の彼女達の当時の年齢は50歳前後です。
いわゆる熟女なのに いやらしさは微塵もなく、かえって吉永小百合や古手川祐子のほうが妙な色気を醸し出していました。
30年経った今のほうが この映画の素晴らしさを感じることができます。出演している俳優陣がこんなに凄かったのかと今になって思いますし、その俳優陣が未だに美しくあらせられる。
多分10代の頃に見てもこの物語は理解できなかったでしょう。三女のお見合いの展開で物語は進むのですが、80年代に お見合い?古臭い。しかも三女がぼーっとしていて芯はしっかりしているけど大人しすぎる。そして決めた結婚相手が15歳も年上。あり得ない。(当時としては30歳の女性の縁談はこのくらいだったのかもしれません)四女は奔放過ぎて好きになれない。
しかし、今となれば、この三女の姿が谷崎潤一郎や市川崑の理想の女性なのかも。自分の妻の妹である三女の結婚で 失恋してやけ酒飲んでる石坂浩二演じる男は 男性の中にもっている「女は全部俺のもの」的な独占欲。 男目線で描かれている。
奔放過ぎて好きになれなかった四女が最後は 自分は親が残してくれた結婚資金はいらない、夫婦2人でゼロから作っていくと姉に話すところなどは(多分原作とは違うと思う) 15歳年上の華族の庶子と結婚をきめた三女より、どれだけか好感が持てた。(今の時代なら 夫婦二人で財産を作っていくし、親から金も欲しいでしょうが)
他にも セットも素晴らしかったです。芦屋の家は谷崎潤一郎が住んでいた家がモデルらしいし、本家の上本町の家も、昔ながらの作り。じめとしたくらい日本家屋に浮かぶ着物姿がまた美しさを際立てている。
今この映画をまた作ろうとしても、もう この時代を知っている監督や演出家はいないだろうし、これだけの俳優も居ないと思います。
たくさんの心に残った台詞のうちのひとつ。
鶴子(一女)が夫と口論になり、夫が出ていくと言ってしまった時の一言。
「あんた出て行って何処行きますの?何処ぞにおなごはんでも居りますの?」
う〜ん( ・∇・)私も夫が出ていくとか言ったら、このセリフをさめざめと泣きながら使ってみたいと思いました。まぁ冗談です。
でも、この時代はこのように男性が外に女性をつくるのは当たり前のことで、それを妻はある程度黙認してたのかしら?
そういえば、私の祖母の父親というが、別の女のところへ行ってしまって勝手に所帯を持って居たというとんでも無い話を思い出しました。
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