最終回を残したまま、大変お待たせいたしました。
前日、予想をはるかに超えた楽しいおもてなしをしてくれた
くにさきの出航を、これはなんとしても見送りたいと思い、
行って参りました。
もちろん、朝の0800時に
だって、自衛艦旗の掲揚みたいも~~~ん
ってことで、
行きました。
あるかぽーとに到着したのは、0730時。
見てください
この神々しい姿を
この姿を見ることができただけでも、早起きしたかいがありましたよ
しかし、早くつきすぎて、
待つこと30分…。
ラッパを手にした海士さんの姿が見えました。
ラッパが鳴り響き、なんとかギリギリ、自衛艦旗が揚がって行くのが見えました。
…いかんせん、甲板の位置が高いので、
並んでいる皆さんは全く見えませんけども、
それでも、朝から厳粛な気持ちになり、涙が出そうでした。
日本人として、日本に生まれてよかった…そんな気持ちにすらさせてくれます。
それからしばらくすると、
人の動きがせわしくなり、岸壁も騒がしくなってきました。
水はけの悪い岸壁を、基地隊の方々がせっせと水を掃き出したり、
バケツリレーよろしく、大量のごみが次々に出されます。
昨日のガリガリくんの残骸が見えました…。
…こういう作業をず~~~っと眺めてるのが、結構楽しいです(笑)
しばらくすると、それらも終わり、
1130時の出航まで、まだかなりあるので、
基地隊のテントに入れさせて頂いて、ぼ~~っと待っていました。
恐らく、基地隊の方からは、
彼氏かなんかの見送りに来た女だと思われていた模様(笑)
そりゃそうだわ(笑)
それにしても、ヒマすぎてどうしたものかと思っていた時、
近くの観覧車が動き出したのが見えた。
これだ!!!!!
そう、観覧車からくにさきを見下ろしたら、
ちょっと、ヘリコプターから見た気分が味わえるに違いない
そんなことを期待しつつ、観覧車にウキウキで乗った私。
見る物は、余計な景色などではなく、くにさきだけに視点を固定。
徐々に上がっていく観覧車とともに、私の気分もアゲアゲ
そして、見えたのがこんな感じ
ちょうど、ヘリで近づいてる感じかな?
そして
ま~さ~に、着艦目指してる感じ???(笑)
的な気分を無理くり疑似体験して時間を潰してきました。
それからしばらくすると、
いろんなお見送りの方々が集まってきはじめました。
旭日旗を持った若い女性の…恐らく姉妹と思われる二人もいらしてて、
すごいな~と、心中で感心。
下関市長さんと思しき方や、防衛協会の婦人部の方と思しきご婦人と、
様々な方がテントに集まってきます。
そうしているうちに…
ラッタルに取り付けられていた、
くにさきの横断幕(っていうの?)が取り外されます。
いよいよ、出航の準備がはじまります。
ラッタルがいよいよ収納。
こんな感じでしまわれます。
これ見ると、あ~いよいよだな~と思いますね。
しばらくして、ゆっくりと艦が岸壁から離れ始め、
舫いが解かれ、
最後の舫いが外れるや否や…
出航ラッパが鳴り、
「出航よ~~~い」
の声が響きました。
艦が岸壁からさらに離れていきます。
その時に、
「帽振れ」
の声が聞こえました。
艦上で、一斉に白い帽子がゆっくりと振られます。
この瞬間が、ほんっとに大好きです。
いろんなお別れの形がありますが、
何度見ても、やはり艦のお見送りはひときわもの哀しさを感じます。
タグボートにエスコートされながら、
下関を去るくにさきの艦尾には、自衛艦旗が美しくはためいています。
そしてやがて…
関門橋をいよいよくぐります。
こうして、輸送艦くにさきは去って行きました。
輸送艦は、現在3隻あり、一隻は…ドック入りしています。
稼働中は2隻。
感覚的なことだけでいうと、足りないのかなぁと思わないでもありません。
輸送艦ばかり増やしても仕方ないのですが、
なんとなく、足りないのかなぁって。
そんな気がしました。
そんなこというと、いろんなものが足りないって話なので、
言ってもせんないことなんですけどね。
いろんな切なさを感じながら、消えゆくくにさきを見送らせて頂きました。
このまま、母港の呉に向かわれるとのことでした。
そしてそのまま、またすぐに、どこかに向かわれると。
本当に、お忙しい中広報、お疲れさまでした。
そして、とっても楽しい時間を下さってありがとうございました。
また、呉でいつかお目にかかれることを心待ちにしています