「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

自衛隊の経済効果についての考察  ~呉海自シールラリー②からのまとめ~

2015年05月13日 | 海上自衛隊


さて、このGWで私が制覇したカレーは、


「けんりゅう」


「いせ」


「うみぎり」


「とね」


「しもきた」


「もちしお」


の計5件です…って、おっと、ピンバッチがもらえるじゃないか


てつのくじら館にいかなきゃ(笑)


あ、そうそう、番外編でてつくじ名物あきしおカレーも頂きました


もう、見た目はダントツ、これは一番カワイイ


さて、カレーのお味ですが、いづれ劣らぬ一品揃いでして、非常に甲乙つけがたいものになっています。


今回、バトル形式でなくてよかった…。


ですが、水面下では、きっちり数値が取られていて、


どこのカレーが一番売れ筋か、を調べているようですね(笑)


でもこれ、はっきり言って立地の問題もあるから、


一番売れている=おいしい


という式にはならないと思いますが…。


お味はもう、ほんとに好みの問題ですしね。


しか~~し、しかしだ、5か所食べ比べてみて思ったのは、


やっぱり、潜水艦のカレーは一味違うってことです。


一口食べて、


「えなにこれ…


と感じたのは、潜水艦カレー群でしたね


あと、まきしおカレーを食べに行かなきゃ~


これは、某所にて、まきしお艦長さんとお話した時に、


このシールラリーのお話になり、


「呉に行ったら、ぜひ、まきしおカレーを食べてください


と言われたので、はりきっていこうと思っていたら、


若干(本当に若干)、遠かったので、次回にしました…。






…それにしても、本当によくできた企画だと思います


艦艇のカレーを食べたい、というファンのニーズと、


観光客に対し、呉市内の飲食店のPRを自然にする形になっているので、


これは、本当に素晴らしいです


実際私も、「こんなお店があったんだ、へぇ~」


と、思いましたから。


今度、また来てみようって、思ったお店もありましたしね。


お店を知るきっかけにもなったので、よかったです


この企画のポイントは、営利目的ではない、という点です。


当然ながら、自衛隊の企画なので、営利目的になろうはずがないので。


自衛隊の広報&呉市内の飲食店のPRがうまく融合し、


「海自カレーを味わってもらいたい


「呉市内の色んな飲食店を知ってほしい


という思いがひしひしと感じられた企画です。


基本的に、自衛官は人を楽しませたい、喜ばせたい、という気持ちが強い人が多いんです。


それは、イベントに一度でも行ったことがある人なら、知っていると思います。


それが、余すところなく伝わってくるイベントだと感じました


まぁ、そうでないと、


各艦のエンブレムをシールにした、シールラリーという発想は出てこないと思います…。

   
この企画によって、海上自衛隊の呉市に対する貢献は、小さくありません。






…ところで、昨日の記事で、


「自衛隊の経済効果は、2種類」と書きましたが、実は、3種類あることに気づかされました。


今、ブログでこんな記事を書いている、という話を、ある海自さんと電話で話していたところ、    


「…そうだね。実は、母港から別の港に行った時、必ず、『あなたはその土地でいくらお金を使いましたか?』

 っていう、アンケート調査があるんだよね。下は1,500円から上は10万円までいるよ(笑)」


ということを聞きました


へぇぇぇぇぇぇ~


これは、かなり面白い話を聞きました。


…と、同時に、何のためにそんなことをしているのか、瞬間的に理解できたので、


非常に、悲しく、切なくなりましたが…。


自衛隊反対だの、来るなだの言われてきた歴史が長いわけでして、


そういう中で、自衛隊としては、せめて地方都市に対して、


「自衛隊が来ることで、これだけの経済効果があるんですよ


というPRを、明確に数値化して見せることで、


少しでも地元住民からの理解を得ようと考えてのことであろう、というのは、明白です。


実際、2年前、我が唐津に護衛艦「いせ」が入港した時、


地元商売人さん達が、口をそろえて「毎年来てくれないかなぁ」と言ったのは、まぎれもない事実(笑)


そういうもんですよ…。


基地から基地の移動でもそうですが、艦艇広報ともなると、


普通なら、絶対に民間人が近寄りもしないような、閑散とした港がある、


過疎化の一途をたどっているような地方に、


護衛艦1隻:約200名(「いせ」だと300名)の乗員が、上陸して散財してくれるので、


そりゃあもう、不景気に悩まされている地元飲食店からすると、


ありがたいことこの上ない存在ですよ。


というわけで、自衛隊の経済効果その3、として、


「自衛官の移動によって発生する経済効果」


というものがあるわけです。


これは、恒例の、陸上自衛隊の北海道集結大移動もそうだと思います。


この時に、名古屋から出ている民間フェリーなんかも利用されるようですが、


民間フェリーなんて、交通機関の中でも最も危機的状況にある乗り物ですよ…。


この陸上自衛隊の大移動がなかったら、廃路の憂き目にあう可能性だって無きにしも非ずです。


つまり、この③番目の自衛隊の移動による経済効果は、


民間人に対しての貢献がけっこう大きいんですよね。


こういう地域活性化から、ペルシャ湾掃海部隊による国際的信用度の回復に至るまで、


自衛隊の、日本の経済面への貢献度は、無視できないレベルです。


自衛隊の国益に関する貢献度を、多角的に見ると非常におもしろいですね。


色々と素晴らしい面があり、そのこともだんたんと世に広く知られてきてはいますが、


自衛隊の存在の有益性が、民間人が考える以上に多いということに、


もっと多くの、多様な方達に気づいて頂けるといいなぁと思います。


もちろん、自衛隊の基地や駐屯地を誘致するにあたって、


「迷惑料として、十億円払え


などというのは、論外ですが(笑)





:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆


みね姉のみた防人たちの素顔

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  私が数々の自衛官とお会いさせて頂いた中で感じたことを、
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自衛隊の経済効果についての考察  ~観光地としての呉~

2015年05月13日 | 海上自衛隊


そんなわけで、潜水艦けんりゅうカレーを頂きながら、


ふと、アレイからすこじまのことを考えました。


ここは、海自ファンなら知らない人はいない、潜水艦が見渡せる場所として、


呉の観光ガイドブックにも明記されている場所なのですが、


基地内の一般公開や、呉総監部見学ならともかく、


潜水艦を眺めることができることを売りにすることができる、という


呉という土地に、ここを訪れる度に不思議さを感じずにはいられません。


横須賀のヴェルニー公園でも、運が良ければ潜水艦が見られる、という感じではないかと思います。


と、いうのも、


地元の近隣住民ですら、近くの岸壁に潜水艦がいると、珍しそうに足を止めて見ていた様子でしたので。


対して、呉のあの近隣住民の場合は、


潜水艦に対するもの確実に珍しさなどは微塵もなく、


アレイからすこじまどころか、


夢タウンにお買い物に行っても、否応なしに目に入ってくるリアル潜水艦がいるわけですし、


もう、潜水艦が日常の風景として溶け込んでしまっているという、


日本はおろか、世界中見渡しても、極めて希有な住民が呉市民と言えましょう(笑)


要は、


潜水艦を観光資源にしている地方都市なんて、世界中見渡してもないと思うのね…。


ま~、サンフランシスコの潜水艦「パンパニト」があるじゃん、って思う人もいると思うけども、


あれって、1970年に廃艦になってて、WWⅡ時代のモノでしょう?


てつのくじら館の場合は、もちろん戦後のものだし、しかも、たかだか2世代前のモノですよ。


国によっては、まだまだ現役かもしれないレベルの潜水艦ですよ。


冷静に考えると、「てつのくじら」な~んて、


かわいらしくも親しみのあるネーミングで展示されていて、見学までできちゃうってことに、


極めて奇妙で不思議な感じがする瞬間があるんですよねぇ、私(笑)


言わずと知れたことですが、


潜水艦は、各国の最高機密に属するモノですから、


近づこうとするだけでも捕まっちゃうようなお国がほとんどなんですよ。


で、まぁ、「アレイからすこじま」なんて名付けられている場所から、


眺めることができるのは、


潜水艦だけじゃなくて、潜水艦救難艦「ちはや」


音響観測艦「ひびき」「はりま」、施設艦「むろと」などに及ぶ、


ま~さ~に、海上自衛隊の機密の宝庫。


ですから、こういう所を、


堂々と観光地と銘打っている事に、


ファンとして、幸せな気持ちにさせてくれるありがたい場所だなぁと思うと共に、


奇妙な違和感も感じたりするわけです。


ちなみに、潜水艦を売り物していると言えば、


神戸のクルーズもそうですよね(笑)


ドック入りしている潜水艦が見られますとか…もうね…(笑)








この呉市という場所について、


この前お話させて頂いた、呉市内で生まれ育った女性が、


「ここが、観光地になるなんて、想像もしませんでしたよ。

 大和ミュージアムができてからですけど、こんなところにわざわざ観光に来る人がいるなんて、

 いまだに信じられない(笑)」


と、仰ってました。


つまり、呉という町は、戦前の海軍と現代の海上自衛隊のおかげで、


観光地として成功している地方都市なんですね。


対して、あまり巧くいっていない地方都市が、舞鶴でしょう


…まぁ、これ、立地の問題も大きいとは思います。


呉と比べると、ちょっと、気軽には行きづらいですし。


でも、もっと大きな違いは、観光資源の是非。


失礼ながら、舞鶴には目玉となる資源がないんですね…海軍・海自関係で。


海上自衛隊に関しては、まぁ、イージス艦が見られますよ、っていうのはありますが、


眺めるだけ。


しかも、もちろん絶対いるわけじゃないし。


そもそも、艦艇の一般公開がないですしね…。


そこ行くと、呉は、事前予約制になったとはいえ、艦艇の一般公開や、


庭だけとはいえ総監部の見学ができちゃうし、


海自ファンとしても、そりゃあ、呉の方が魅力が満載です。


そう言えば、佐世保の一般公開は「一時的に」中止になっているので、


毎週一般公開をやっている、唯一の基地ですね、今。


かつ、


「戦艦大和のふるさと」を最大に利用してのPR。


なんせ、呉駅の発車音が「宇宙戦艦ヤマト」ですよ(笑)


もう、諸々その辺のファンにとっては、


呉駅に降り立った瞬間にテンションが急上昇しちゃうような所です


そして、大和ミュージアムの真正面に、くじらさんがいるので、


大和ミュージアムの事しか知らない人たち(は結構いると思う)ですらも、


自然と足が運ばれる立地に、海上自衛隊資料館があるんですよね。


もう、絶妙


新旧の海軍(ってあえて書くけども)両方に、


自然な流れで触れることができる機会って、そうそうないですよ。


これをきっかけに、以前よりも幾ばくかは、


海上自衛隊に興味や関心を深めるきっかけになるんじゃないのかなぁ…


と、思う次第です。








どう考えても、大和ミュージアムと海上自衛隊基地がなかったら、


観光地たり得ていない呉…。


そして、今まで


「一度は、呉に行ってみたいなぁ」


とか


「また呉に行きたいなぁ」



と思いながらも、タイミングをつかめずにいた、海自ファンの皆さまを、


呉へと足を運ばせる一助となりえたのが、


今回の海自カレーシールラリーではなかろうかと思います


…まぁ、そういう意味でも、


我が倶楽部ディフェンスにおいても、全国各地の女性たちを呉に集結させることによって、


いささかながら、経済効果に寄与しているとも言えなくはないんですよね(笑)


これも、呉に、海上自衛隊がいるから実現できることであって、


そう考えると、海自基地があることの、その土地のメリットって凄いなぁと思うし、


海自基地に限らず、


航空祭がある時の基地所在地や、総合火力演習時の御殿場、


そうでなくとも、


基地や駐屯地が所在することによって、


隊員及びその家族が生活することで派生する経済効果や税収のことを考えると、


だいたいにおいて、所在地がわりと辺鄙な土地にあるので、


もう、バカにできないレベルになるわけです。


なので、護衛艦「しらね」が廃艦になる時に、舞鶴市が、


「頼むから、代わりの同じ規模の護衛艦をこちらに回してくれ


と泣きついたことは有名ですが、さもあろう…。


まぁ、舞鶴だと、本当に危機迫る感じでしょうしねぇ…


で、つまり、自衛隊の経済効果とは、


自衛隊及びその家族から生じる経済効果と、


自衛隊ファン等によって生じる経済効果の2つがあるわけでして、


以前はもちろん、前者のウェイトが遥かに大きかったのですが、


昨今の自衛隊人気に伴い、後者が段々とバカにできないレベルになってきたんですね。


そこに気づいた佐世保でも、ついに、軍港クルーズが始まりました。


これまで、横須賀、呉はありましたけどね。


実際、佐世保が一般公開を行っていた時、


この2年間で、確実に見学者が増えていることを実感しました。


「一時的に、一般公開中止」にした背景は、そこ辺りが所以であろうと思います。


人気が出て、興味を持つ人が増えるのは悪いことではないのですが、


その中には、様々な人もいますから…。


先日、江田島で見学コースから勝手に外れて勝手に敷地内を歩き回っていたオッサン達を見かけました。


一般公開や体験航海でも、マナーを護らない人を見かけます。


江田島を観光名所、護衛艦を遊園地のアトラクションかなにかと勘違いしているのだと思いますが…。


メディアで自衛隊が取り上げられる機会が増え、


人々の興味・関心を引き付けることになったのはとても喜ばしいことですが、


勘違いをさせてしまうと、色々と困った事態になりかねないので、


今後の自衛隊の課題は、広報のやり方ではないかと考えます。


海自=カレーおいしい


という、ある意味どうでもいいことが定着しているのに、


自衛隊=国防


という前提の部分が、あまり国民に認識されていないという不思議な国なので、


めんどくさいことも多いですし、広報の仕方としては、色々と大変だろうなぁとも思います。


企業的に言えば、実績から見ると、明らかにブランディングを間違っている状態なので、


その修正の必要があると思うんですけど…それが大変でしょうね。


だけど、経済効果という観点で見ると、


海自=カレーおいしい


で成功していて、基地がある地域に恩恵をもたらしているんですよね(笑)


ここが不思議なところで、


本来、軍隊ってひたすら消費する組織であって、収益を上げられる組織ではないはずなんです。


その活動において、収益は生まない、というか、生まれない。


だけど、自衛隊って収益を上げられるんですよね(笑)


今の人気だったら、


国防費を国が上げてくれないなら、自分たちで稼ぎますって言って、


いくらか補填できるくらいの収益はあげられそうな感じがするんですよねぇ


「一般公開を有料にして、防衛費を稼ぐってどうでしょう?(笑)」


と冗談で、ある海自さんに話したら、


「いや~ダメだよ(笑)…それだと、訓練しないで営業(広報)ばかりしちゃうから(笑)」


…たしかに…(笑)


そんなことを考えながら頂いたカレーが、こちら、



はい、護衛艦「いせ」カレーです


いせ副長さんから聞いたところによると、


このカレーのテーマは、温故知新カレーなんだそうです(笑)


古きを温めて新しきを知る…言われてみれば、まぁ確かに、


懐かしい感じの風味の中に、新しい風味が後から出てくる感じの不思議なカレーでした


ちなみに提供場所は、クレイトンベイホテルで、ここでは、3艦のカレーが提供されています。


護衛艦いせ、練習艦かしま、補給艦とわだの3艦。


で、このエントリー中、最高値のカレーが、かしまカレー1900円です。


いつ食べに行こうかな~。


ってことで、次で完結します。


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