この前編で、
「このブログの読者さんに、航空自衛隊ファンっていらっしゃるのだろうか?」
と書きましたが、
思ったより多いんですね

「いいね!」を50くらい頂いていてびっくりしましたよ…


そう言えば、2年も前の事になりますが、
航空祭記事の時、一気にアクセス数が増えたんですよね…。
まぁ、これは「航空祭」(と、乃万三佐)で検索してきた方が多いのだと思いますが
そんな方々の期待を裏切る、海自記事に偏ったブログで申し訳ない次第です…



さて、では、修武台の続きです。
前回、最後はとてもシリアスな終わり方をしましたが、最後は楽しく締めくくりたいと思います

前回も書いた通り、ここは撮影禁止なのですが、
撮影が許されている場所がただ1か所のみあります。
それは…ココです



館内見取り図の「保管庫」です。
そう、ここは、この研修施設最大の目玉が展示されているのです。
何気に凄かった…。
…といいつつ、目玉は後回しにして、じらし作戦でいたさせ頂きますね~(笑)
まずはコチラ。


…そう、知っている方も多いと思いますが、
ここ入間基地は、戦前陸軍士官学校でした。
その当時の窓枠だけが、なぜか残っているんですよね。
取り壊しの際「どこか1箇所でもいいから、残しておきたい!」
と、思われた偉い方がいらしたのだと思いますが…。
そして、次にコチラ。

ど~ん(笑)
真正面カワイイですね~。
これのボディは

こうです。
これは、救難ヘリコプター V-107 バートル(というんですね)の最終機です。
航空自衛隊ファンの方なら、お分かりの機体だと思いますが、
この子、浜松の航空祭を最後に引退した、最後のV-107です。
ちょうど、この前にスーツ姿の二人の紳士(30代半ばくらいと、60前後位の方)が、
見上げながら、お話されていらっしゃいました。
その様子から、ピンときたのが、
「絶対(自衛隊)関係者だ

ということ(笑)
話しかけさせて頂くと、ビンゴで、
30代半ばくらいの方は地本勤務の空自さんでしたね。
そして、60前後位の方が、
「懐かしいなぁ~…」
と、旧友を見るような眼差しで、見上げていらっしゃいました。
そして、私に、笑顔で、
「このエンジン、私、造ったんですよ」
と、模型でも造った作品を「これ、俺が作ったんだよ~」って言うくらいの感じで、
さらっと言われたので、そりゃもうびっくり(笑)
「ええっ


「あ、私、IHIの者です(笑)」
な~るほど

「えっ



「いせ」造って、きりしまのBMD改修工事をした、IHIの方ですね

「(笑)そうですけど、詳しいですね(笑)」
「いや~~もう~、自衛隊大好きでして~



ここからもう、盛り上がる盛り上がる



お聞きした話によると、何が理由だったか忘れましたが、
この機体、一度まん中を切断していて、
この展示のV-107は、後ろが別の機体のモノなんだそう(笑)
結構な衝撃で、びっくりしていると、
近くにいらした他の見学者の男性が、
「どうされたんですか?」
といわれたので、
「いや、この機体、前と後ろが別々の機体を切ってつなぎ合わせているらしいんで、
なんだか、シルエイティみたい(って、分かる人は「イニシャルD」ファン(笑))だなって思いまして(笑)」
と、笑いながら言うと、
「シルエイティ




いや~そんなマニアックな車名をここでけるとは思いませんでした(笑)
ありがとうございます

と言われたので、
「え???」
「あ、私、日産の者です(笑)」
「あ…あぁ~

的な事に(笑)
なんか知らんが、妙に楽しい時間でしたよ



さらに、

これ、何かと言いますと、
昭和天皇陛下が御存命の折、この段より、YS‐11に搭乗されたのだとか。
修武台の管理責任者の空自さんから、
エントランスで、
「…唯一撮影できるのが、保管庫です。
ここには、昭和天皇陛下がYS-11にご登場なさる際に、ご登壇された階段がありますので、
そこで、ぜひにっこりとほほ笑んで記念撮影をなさってください

と、言われたのが、コチラというわけです。
恐れながら、言われたとおりに撮影して参りましたけどもね(笑)
…そして、ここに上ると、キレイに見えるのが、目玉となる
アンリ・ファルマンです

ま、ここに上がらずとも、大きいので、ここに入った瞬間に目に飛び込んでくるんですけどね(笑)
もったいぶるのもこれくらいにして…お写真はコチラ。

…?何これ?と思ったアナタ、
これこそ、世界で唯一、ここにしか現存していないアンリ・ファルマンです。


早い話が、ジブリ作品でしか見ないような感じの、二枚羽根のふる~~~~い飛行機です。
操縦席が

こんな…これで、空を飛ぶって、相当怖いか、気持ちいいかのどっちか(笑)
…それにしても、
アメリカはこういうのをちゃんと返してくれるんですねぇ…
このあたりは、おそらく、自衛隊と米軍の関係性が良好と言っていい関係だからなのだと思います。
(問題点とか、まぁ、色々あるにしても)
でも、それだったら、伊400とか長門とかも、返してくれたらよかったのに…
とも思いますが、アンリは軍事的に実用的な物ではないから、返してくれたんだろうな、ということは明白。
話を戻しますが、世界に現存する唯一実部品を搭載した機体、という
その実部品のエンジン(とプロペラの根元)がコチラです。

…これだけで空を飛べるというのが、とても不思議な気がします…。
「空を飛ぶ」
という感覚は、旅客機に乗るくらいだとそんなに感じませんが、
昨年レポートしたように、
回転翼に乗るともうちょっと、その感じが味わえると思います。
先日、回転翼パイロットの方とお話した時に、
「ヘリって、離陸の時、魔法の絨毯に乗っているみたいな感じですよね

と言って、笑われたんですが、でもそんな感じ(笑)
そのパイロットさんは、お休みの日は山登りが好きな方で、
なんで好きなのがかねがね疑問でしたが、
勤務の関係でヘリの操縦から離れいる時、
見晴らしの良い山の頂上に立つと、少し空を飛んでいる時の感じが味わえるから、
とのことで、この方、ほんっとに空を飛ぶことが好きなんだな~

「空を飛ぶことが好き、楽しい」
という感覚と、そう言えることは、本当にごく限られた、選ばれた人にだけ与えられた特権です。
ウイングマークを着けた方達は、その誇りを胸につけているのだと思います。
そして…固定翼・回転翼問わず、パイロットを志しながらも、
なれなかった無数の方達がいらっしゃるということも、同時に脳裏によぎります。
別のブログでも書きましたが、
男女を問わず、パイロットに憧れている方はたくさんいて、
特に、女性の中には「パイロットと結婚したい!付き合いたい!」と願い、
あからさまに「パイロット狙い」という女性が結構います。
こういう手合いは、言うまでもなく、私は大嫌いですがね(笑)
その辺に関しては、コチラのチャンネルNipponでもエッセイを書かせて頂きました。
憧れや好きというだけでは理解できないことが、パイロットに限らず、自衛隊には多くあります。
そう言ったことを、少しでも多くの方達に、
客観的な立場で伝えられたら、知って頂けたらという思いで、ブログを書いています。
この日の入間基地見学では、あまり私が知らなかった航空自衛隊のお仕事について、
色々と知ることができて、とても有意義な1日となりました。
エスコートして下さった方、
快く修武台見学をさせて下さった方、
ありがとうございました。
この修武台は、一般公開はしていませんが、事前申し込みで見学が可能ですので、
ぜひ、1度足を運ばれてみてください。
…って、しまった



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チャンネルNipponにて連載中のエッセイです(*^ー^)ノ
私が数々の自衛官とお会いさせて頂いた中で感じたことを、
エッセイとして書き連ねています。


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