さて、出港してしばらくは、操縦室にいたのですが、
「ただいまより、内火艇を収容します」
というアナウンスが入り、操縦室を飛び出ました。
すぐ近くの科員食堂で、グッズを販売している海曹さんに、
「内火艇、どこで収容しているんですか」
と訪ねたら、
「ここから、上がるといいですよ。・・・ん~でも間に合うかなぁ・・・」
と言われたので、
「ええっありがとうございます」
と速攻で出たのだけど、もう、上がってた・・・
海水で濡れた部分が、作業完了を告げていました・・・。
残念
気を取り直して艦橋に上がります。
この日は、乗員さんたちのご家族がメインなので、
3ヶ月くらいの赤ちゃんを抱っこした、パパ海自さんの姿がちらほら
なんか、微笑ましいですね
小学生くらいのお子さんは、
隊司令の席に座らせてもらっての撮影会が行われていました
この時、パパさん(部下さん)たちの、遠慮がちな感じが、
微笑ましいような笑いを誘うような、で客観的に見ている分には何気におもしろかったです(笑)
さて、しばらくするとお馴染みの、主砲やアスロック、CIWSのデモが行われました。
これは、もう行かずに艦橋にずっといたので、
この時に私はようやく、松本艦長とのご挨拶が叶いました
すっごく、おもしろい方です
真面目なお顔で、しれっとおもしろい事を言われるタイプなので、その度にツボる私(笑)
お話中、ずっと笑ってました~
楽しい方で、きっと、人を楽しませたり喜ばせたりするのが、大好きな方なんだと感じました
なので、この日はデモンストレーションが盛りだくさんで、
この後、サンドレットの投擲も行われました
初めてですよサンドレット
艦首の「タイタニックするとこ(←おい)」で行われる、
サンドレットとは、艦から艦へ、または艦から岸壁に太いロープやワイヤーを渡す時に、
最初に渡す重りのついた細いロープを、ぶんぶん回して、となりの艦に投げる、
という、海の男ここにありな技です。
なんでも、ここは、海が荒れているときなんか立ってるだけでも怖いのに、
そんなとこで、重りのついたロープをぐるぐる回して投げる、という荒技を行うので、
ここに立つ者は、勇者と称えらると聞き及んでいます
ちなみに、同じ隊内で訓練をする時に、競技会(?)が行われるそうなのですが、
じんつうは、結構成績がいいとのことです
・・・で・・・
これが、まさにやっているとこなんですけど、遠くてすみません
投げる人と、海に投げ入れたロープを回収する人とで構成されているみたいで、
競技は、10回投げて、それが決まったところにちゃんと当たる(届く?)かどうかを競い、
10回投げる割に、ロープは4本しかないので、この回収のスピードと練度が重要なんだそう。
マイナス査定で、当たるかどうかが競われ、共に10回とも全て当たった場合は、その時間を競うんだそうです。
そして、私、同じ人がずっと投げているのだと思っていたのですが、一回投げるごとに交代するチームプレーなんですね~。
で、これがそのサンドレット↑
全然見えない中でシャッターを切ったので、奇跡の1枚です(笑)
海面が光って美しい・・・
見学中、偶然後ろに「名人」と呼ばれる海曹さん(若い)・・・ワイルド系のイケメンパパさんが立っていました。
「コツは何なんですか?」
「おもいっきり振り回すことですね」
・・・なるほど・・・簡にして要を得ているシンプルな回答をありがとうございます
この後、暑さがすさまじかったので、艦橋に戻りました。
艦橋から見た、向後崎です。
まだまだ、体験航海は続きます。