「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

「国を護るとはどういうことか」について考える  ~4月の学ぶカフェでの講演レポ~

2016年05月14日 | 防衛省

以前、告知しましたが、


学ぶカフェにて、不肖わたくし、みね姉が、ロバート・エルドリッジ博士の前座として、4月に講演(?)させていただきました


その時の内容を、簡単にまとめてシェアしたいな~と思います。


この日のテーマはいろいろ迷ったのですが、午後の部のエルドリッジ博士の講演(沖縄基地問題)につながるような話にしたいと考え、


基地問題の重要さって、国防の重要性が理解できてないとわからないと思ったので、


普段、何気なく使っているけど、国を護るとは、国防とはどういうことなのか、を、改めて考えることで、意識を高めたいと思いました。


…ということで、では、現在、国を護ってくれている自衛官とは、一体どんな人たちなのか、ということを、


私自身がこの3年間、様々な自衛官と直接コミュニケーションをとってきて、感じたことをまとめ、お伝えした次第です。








まず、そもそも国防力というものをなぜ持つ必要があるのか?という点からですが、


日本は、自虐史観のせいかのか、元々の国民性なのか…ともかくも、国際社会と協調してとか足並みを揃えてとかいいますが、


そんなこと言っているのは日本くらいで、どの国だって自国の国益を最優先に考えていて、国際社会なんて、その国益のぶつかり合いなわけです。


別に、それは悪いことでもなんでもなくて、国益を第一に考えるなんてことは、ごく当たり前のことです。


そのやり方があからさまかとか、自国さえ良ければそれでいいとかというのは、また別の話で、このこと自体は普通のことです。


で、その国益の大きさというのは、国際的な影響力の強さ・大きさと比例しますよね?


でもって、その国際的な影響力ってなんだよ、と言いますと、ずばり経済力+軍事力
です。


っていうか、足し算じゃなく、掛け算かな。


経済力だけあって、軍事力ゼロだと、その豊富な資産を狙って他国に侵略されます。


そももそ軍事力は、経済力がないと成り立ちませんしね(笑)


そしてこの軍事力・武力は、実際に戦争するために持つのではなくて、国際社会での影響力という意味でいうと、


自分の意見が通しやすいかどうかが、当然決まってきます。


分かりやすい例として、日露戦争の賠償金の話を。


旅順要塞を陥落させ、バルチック艦隊を打ち破って、戦術的勝利を日本は手にしたものの、ロシアから賠償金をもらえませんでした。


こっちが買ったんだから賠償金払え、と言ったところで、


簡単に言えば、ロシアから


「あっそ、じゃあ、何ならもう一回やる?」


と言われた時、


「…うっ…」


と成らざるを得なかったからです…金と軍事力がなくて。


外交だけでなんとかしろというのは、相当難しい…厳しいことです。








そこで、軍隊の存在意義を改めて考えてみたいのですが、


原則的に、どこの国も、国防のために軍隊を持っているのであって、他国を侵略するために持っているわけではありません。


ただ、明確に侵略目的で軍隊を持っている国が、すぐ近くにありますけどもね…。


ちなみに、中国という国の軍隊は中国共産党軍なので、そういう意味でも国防軍とは趣旨が違うなぁとおもいます。


その中国共産党軍は、チベットを侵略し、東トルキスタンを侵略して、残虐の限りを尽くしています。


日本人は、敗戦後にむしろ経済的に豊かになり、いい生活を送っているので、戦争に負ける悲惨さの一般的なイメージがつかないと思いますが、


通常は、チベットのような状態(民族浄化が行われる)になるのが普通なんですよね。


アメリカの占領下におかれたことと、実質支配というよりは、WGIPで精神的に堕落させることを趣旨とした支配を行うことにしたため、


ああいう侵略ではない、という、非常にレアケースな状況です。


で、北朝鮮は、本気で戦争するつもりはないものと思いますが、時々こっちに向けてミサイル発射させたりする、迷惑極まりない存在です。


本気で侵略を考えているとは思いませんが、我が国の平和を脅かしているというのは事実です。


で、隣の韓国に至っては、竹島を占拠しているので、この3国の中で最も実害があるのが韓国ということになりますね。


旅行に行く人もまだまだいらっしゃると思いますけど、こういう国に、平気で旅行に行こうと思える心境が、私は本当に理解できないのですが…。


なんか勘違いしている人もいると思いますが、


日本 ⇔ アメリカ = 同盟国


韓国 ⇔ アメリカ = 同盟国


ですけど、日本と韓国は同盟国ではないですからね


つまり、以前このブログでも書いたように、この国はもはや平時と言えないと私は思っています。


勘違いしている人が多いと思うんですが、何も、ドンパチやってる戦争状態でなければ平和ってわけじゃないってことですよ。








…そして、ここで改めて日本国憲法前文を見ていただきたい…。


「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、

平和を愛する近隣諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」



憲法のくせに、日本語としての文法もおかしいのもツッコミどころだけども、そんな意味不明な決意を勝手にしないでほしいよ…。


「平和を愛する近隣諸国民の公正と信義」って…一体、どこの国のことなんだ????


しょっちゅうケンカふっかけてくる近所がいるのに、国防力持たないとか、国際社会での影響力云々以前の問題でしょうよ


…というわけで、我が国が国防力を持たないでいい理由なんかないわけです。


さて、変な憲法を押し付けられて、律儀に守ってきたせいでややこしいことになり、軍隊と名乗れないので、


自衛隊という名称の国防力を保持するに至ったわけです。


で、先に挙げたように、どの国でも原則的には自国の自衛のために軍隊を持っているわけですから、


この自衛隊という名称は、ある意味軍隊の本質をそのまま表しているなぁ…と、私は思うのです。


前々回の観艦式のポスターで、


「誰よりも強くなる、誰とも戦わないために」


「訓練が役に立たない日など来ない方がいい」


というコピーがありました。


↑↑↑イケメンさんポスターを採用(笑)


これは共に、そうであってほしい、と心から願わずにはいられません。


いろんな意見はあろうと思いますが、これは、自衛隊の本質のような言葉ではないかと、私は思います。


そして、一番願っているのは、ほかならぬ自衛官自身でしょう。


厳密にいえば、色々と抱えている問題も多く、完璧ではないし、手放しでスゴイスゴイ!と言えるわけではないと思いますが、


民間人の立場からすると、どういう問題を抱えているにせよ、それでもそんな中で、日々任務に従事してくれている自衛隊の皆さまには、


感謝でいっぱいだし、応援し続けます。






その自衛官は、どんな人たちなのかというと、端的に言えば、服務の宣誓をした方たちです。


「私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法 及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、

人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、

事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。 」


とはいえ、自衛官と一言で言っても、様々な人がいて、意識と責任感が低い人だって当然いるし、その中でも最悪、犯罪を犯す人だっています。


ですが、そういう人は全体的な割合からは極めて少なく、大半は真面目に責務を果たしている人たちです。


そして、私が実際に知り合った人たちの多くは、口にこそ出さなくても、自分を


軍人だと思っている人がほとんどです。


「事に臨んでは危険を顧みず」を、静かに覚悟している人たちでした。


少なくとも、私が実際に知っている方たちはそうです。


「民間人の前だと恰好をつけているだけではないか」


という意見もあるかもしれません。


しかし、表面的に恰好つけているだけか、本心からそう思っているのかは、存外相手には伝わるものです。


ついでに言えば、あまり自衛官は民間人に、本音を話すことがあまりありません。


家族やパートナーにすら、話さないことが多いと思います。


それは、男性は性質的に仕事の話を家族にはしないものですが、特に自衛官だと、仕事が特殊すぎるし、そもそも用語も特殊すぎて(笑)


ごく普通の女性にはなかなか理解できない世界を、理解できない言葉で語らねばならなくなるので、余計にそうだと思います。


そんなわけで、世の自衛官の奥様の多くは、ご主人が、一体どんな思いでどんなお仕事をされているか、


ほとんど理解されていない方が少なくないようです。


「言っても分からないだろう」


と思っていらっしゃるんだろうと思います。


ご家族ですらそうなので、自衛官と接点のない民間人にとっては、本当に謎に満ちた存在ではないでしょうか。


私としては、そういう人たちに、少しでも知ってくれたらなぁと思って、


チャンネルNipponで「みね姉のみた防人たちの素顔」を書かせていただいています。


ちなみに私は、男性社会で仕事をしてきたことと、お前はWAVEかってなくらいに、


海上自衛隊に関しては、普通に話をしてもらって理解できるレベルになってしまったため、お陰様で(?)いろんなお話を聞く機会が増え、


一般的な支援者の方たちよりも、いささかながら、自衛官の本音というものに触れる機会が多くなり、よって、彼らの声なき声を察して

エージェントというと大げさかもしれませんが、代わりに伝えることができたらなぁと思う次第です。


以前、呉でタクシーに乗った時のこと、運転手さんに「私は自衛隊が大好きで~( *´艸`)」と言うと、その運転手が、


「…自衛隊とか言っても、あいつらは国を護ろうとかっていう気持ちは全くありゃしないよ。そんな奴は見たことないよ。

 タクシーに乗せた時に話すけど、なんで自衛隊に入ったのかと聞くと、公務員だから、というしね。しょせんそんなもんだよ」


と、よりによって、この私に言い放ったことがありました。


ここで、私がブチ切れたのは言うまでもありません(笑)


「は…たしかにそういう人だって一部はいますよ。でもね、私が知っている人たちは、

 本当に、真面目に頑張っている人たちばかりで、真剣に国を護りたいと思っている人たちしかいませんよ

 あなたは、全ての自衛官と話をしたことがあるんですか?そういう人たちの話を聞いたことがあるんですか?」


「・・・・・・・・・・・・」


「だいたいね、この呉なんて、自衛隊に支えられているようなものでしょう彼らが公務員と言おうが何だろうが、

 感謝すべき存在なんじゃないんですか失礼にもほどがありますよ


まぁ、運転手さんにとっては、本当にツキがなかったというべきか、


めんどくさい女に、めんどくさい事をうっかり言ってしまったと、さぞや後悔したことでしょう(笑)


しかし、現職の方だと、こういう時


「そうじゃない!」


ということすら言えないという現実があることは知ってほしいです。


多大な責務と膨大な負担だけ押し付けて、それに比例した権利が与えられていないのが自衛官なのではないか、とすら、私は思います。


いつも思うのは、自衛官って、民間人に対して、一体どこまで譲歩し我慢せねばならいのかということです。


自衛官は


「皆さんの税金を使わせてもらっているのだから」


と仰いますが…これは、自衛官に限らず、公務員全てに言えることですが、


あなたたちだって、税金納めてるじゃん!!!!!自給自足じゃん!!!



と、叫びたい…。


民間人で左巻きっぽい人や、メディアの情報に毒され、やたらと公務員批判をする人に、私は言いたい(←私は公務員じゃないので)


彼らだって税金払ってて、免除されてるわけじゃないから


あんたたちよりもね、よっぽど重責抱えて、大変な仕事して、いわれのない批判を受けて、自分の考えや思いを大っぴらに言うこともできないで、


理不尽なことも飲み込んで、お客さんも選べないで、多くの人は、公僕として真面目に働いている人たちなんだよ


一部の犯罪者だけ見て言うな


と。


先のタクシーのおっちゃんもそうですけど、「公務員」という言葉が悪い意味で使われすぎです。


自衛官に対してだけじゃない、日本人は、もう少し公務員という存在を見直してもいいんじゃないかと思う次第です。


日本人って、ほんとにイメージだけで判断しますからね。


今の日本人には、もう少し洞察力というものを身に着けてほしいなぁ、と思います。








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