「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

三回目の護衛艦いせ洋上慰霊式   ~エピローグ~   

2015年09月08日 | 護衛艦いせ


なんだか、随分間があいてしまいました・・・。


すみません。


さて、ようやく最終回です。







洋上慰霊式が終わると、司令公室に戻ってお弁当を食べました。


毎回のことながら、ドック入り前はキッチンが使えないので、


どうしてもこうなります・・・。


ちなみに、お弁当は事前予約で400円ナリ。


食事後、コーヒーを頂きつつ、しばらく、なんだかんだとおしゃべりしていたのですが、


早くも入港ラッパがなりましたので、


私とOBさんは艦橋に上がることにしました。


しかし、何度来てもなかなか覚えられない、いせ艦内。


なぜか甲板に出てしまい、ここで近くの海士くんに声をかけます。


「すみません、艦橋に行きたいんですが・・・」


「あっ、はい。艦橋ですね。こちらです!」


とハキハキと答えてくれて、エスコートしてくれました。


道中


「いせは、2011年3月に就役しまして・・・」


と説明をしてくれたのが、なんか、かわいくてほっこりしました。


この二人は当然知っていることなんだけども、


エスコート中、お客様にちゃんと艦の説明をしようっていう


その心意気がうれしかったです。


真面目で責任感が強い子なんだろうなぁと思いますね


艦橋まで連れて行ってくれたあとも、


はいじゃあ、さよなら、じゃなくて、


OBさんは副長と、私はバリトンボイス通信士と話し込んでいる間も、


気がついたら、じっと待っててくれていたので、


お礼を言って戻ってもらいました。


いい子だな~~~~


・・・っていうか、もうちょっと早く気づいてあげられなくてごめんね・・・。


そして、その間、いせはドックに入渠します。


もちろん、この間の作業は乗員さんたちでなく、JMUの方々の手で行われる


・・・のですが、前回、すさまじく時間がかかりました


が、今回は、前回より早かった


ちなみに、私は上陸時間を1400と想定していたのですが、


・・・ふっふ・・・ぴったりでしたね~


どうでもいいことだけど、なんかうれしい(笑)









上陸が告げられ、いせを後にします・・・。


ここから、基地の正門までマイクロバスで移動。


その時、元伊勢砲術手の田部さんが最前列の席にいらっしゃいました。


「こんにちは!覚えていらっしゃいますか?」


とあいさつすると、


「おお~、見たような顔だなと思ってたよ」


と笑顔で言って頂き、うれしかったです。


隣の席の方が譲って下さったので、基地正門までの短い時間ですが、


久しぶりにお話しました。


「私はね、毎回、これが最後かもしれないと思って来るんです」


と仰ったので、


「・・・そんなこと言わないでください」


と言うと


「いや、そうなんですよ。そう思わないといけないんです。

 私の年代は、昨年は元気でも今年はどうなるかわからないんです。

 同期ももういなくなって、私一人です」


と言われるのを、悲しいような苦しいような気持ちで聞いていました。


ですが、最後別れ際に、


「だけど、足が動く限り行き続けますよ・・・海軍魂です


と言って、ニッと笑われました。


それは、海軍魂を持った最後の世代としての誇りが


純粋な少年のような笑顔に現れていました。


この田部さんの言葉と笑顔に触れた時、


不思議な安堵感でこちらも笑顔になりました。


また、お会いできる日を楽しみにしています


洋上慰霊式の日に、再会できたこと、本当にうれしかったです。






この日も、とても思い出深い1日となりました。


いせの皆さん、お世話になりました




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