「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

自衛隊の経済効果についての考察  ~呉海自シールラリー②からのまとめ~

2015年05月13日 | 海上自衛隊


さて、このGWで私が制覇したカレーは、


「けんりゅう」


「いせ」


「うみぎり」


「とね」


「しもきた」


「もちしお」


の計5件です…って、おっと、ピンバッチがもらえるじゃないか


てつのくじら館にいかなきゃ(笑)


あ、そうそう、番外編でてつくじ名物あきしおカレーも頂きました


もう、見た目はダントツ、これは一番カワイイ


さて、カレーのお味ですが、いづれ劣らぬ一品揃いでして、非常に甲乙つけがたいものになっています。


今回、バトル形式でなくてよかった…。


ですが、水面下では、きっちり数値が取られていて、


どこのカレーが一番売れ筋か、を調べているようですね(笑)


でもこれ、はっきり言って立地の問題もあるから、


一番売れている=おいしい


という式にはならないと思いますが…。


お味はもう、ほんとに好みの問題ですしね。


しか~~し、しかしだ、5か所食べ比べてみて思ったのは、


やっぱり、潜水艦のカレーは一味違うってことです。


一口食べて、


「えなにこれ…


と感じたのは、潜水艦カレー群でしたね


あと、まきしおカレーを食べに行かなきゃ~


これは、某所にて、まきしお艦長さんとお話した時に、


このシールラリーのお話になり、


「呉に行ったら、ぜひ、まきしおカレーを食べてください


と言われたので、はりきっていこうと思っていたら、


若干(本当に若干)、遠かったので、次回にしました…。






…それにしても、本当によくできた企画だと思います


艦艇のカレーを食べたい、というファンのニーズと、


観光客に対し、呉市内の飲食店のPRを自然にする形になっているので、


これは、本当に素晴らしいです


実際私も、「こんなお店があったんだ、へぇ~」


と、思いましたから。


今度、また来てみようって、思ったお店もありましたしね。


お店を知るきっかけにもなったので、よかったです


この企画のポイントは、営利目的ではない、という点です。


当然ながら、自衛隊の企画なので、営利目的になろうはずがないので。


自衛隊の広報&呉市内の飲食店のPRがうまく融合し、


「海自カレーを味わってもらいたい


「呉市内の色んな飲食店を知ってほしい


という思いがひしひしと感じられた企画です。


基本的に、自衛官は人を楽しませたい、喜ばせたい、という気持ちが強い人が多いんです。


それは、イベントに一度でも行ったことがある人なら、知っていると思います。


それが、余すところなく伝わってくるイベントだと感じました


まぁ、そうでないと、


各艦のエンブレムをシールにした、シールラリーという発想は出てこないと思います…。

   
この企画によって、海上自衛隊の呉市に対する貢献は、小さくありません。






…ところで、昨日の記事で、


「自衛隊の経済効果は、2種類」と書きましたが、実は、3種類あることに気づかされました。


今、ブログでこんな記事を書いている、という話を、ある海自さんと電話で話していたところ、    


「…そうだね。実は、母港から別の港に行った時、必ず、『あなたはその土地でいくらお金を使いましたか?』

 っていう、アンケート調査があるんだよね。下は1,500円から上は10万円までいるよ(笑)」


ということを聞きました


へぇぇぇぇぇぇ~


これは、かなり面白い話を聞きました。


…と、同時に、何のためにそんなことをしているのか、瞬間的に理解できたので、


非常に、悲しく、切なくなりましたが…。


自衛隊反対だの、来るなだの言われてきた歴史が長いわけでして、


そういう中で、自衛隊としては、せめて地方都市に対して、


「自衛隊が来ることで、これだけの経済効果があるんですよ


というPRを、明確に数値化して見せることで、


少しでも地元住民からの理解を得ようと考えてのことであろう、というのは、明白です。


実際、2年前、我が唐津に護衛艦「いせ」が入港した時、


地元商売人さん達が、口をそろえて「毎年来てくれないかなぁ」と言ったのは、まぎれもない事実(笑)


そういうもんですよ…。


基地から基地の移動でもそうですが、艦艇広報ともなると、


普通なら、絶対に民間人が近寄りもしないような、閑散とした港がある、


過疎化の一途をたどっているような地方に、


護衛艦1隻:約200名(「いせ」だと300名)の乗員が、上陸して散財してくれるので、


そりゃあもう、不景気に悩まされている地元飲食店からすると、


ありがたいことこの上ない存在ですよ。


というわけで、自衛隊の経済効果その3、として、


「自衛官の移動によって発生する経済効果」


というものがあるわけです。


これは、恒例の、陸上自衛隊の北海道集結大移動もそうだと思います。


この時に、名古屋から出ている民間フェリーなんかも利用されるようですが、


民間フェリーなんて、交通機関の中でも最も危機的状況にある乗り物ですよ…。


この陸上自衛隊の大移動がなかったら、廃路の憂き目にあう可能性だって無きにしも非ずです。


つまり、この③番目の自衛隊の移動による経済効果は、


民間人に対しての貢献がけっこう大きいんですよね。


こういう地域活性化から、ペルシャ湾掃海部隊による国際的信用度の回復に至るまで、


自衛隊の、日本の経済面への貢献度は、無視できないレベルです。


自衛隊の国益に関する貢献度を、多角的に見ると非常におもしろいですね。


色々と素晴らしい面があり、そのこともだんたんと世に広く知られてきてはいますが、


自衛隊の存在の有益性が、民間人が考える以上に多いということに、


もっと多くの、多様な方達に気づいて頂けるといいなぁと思います。


もちろん、自衛隊の基地や駐屯地を誘致するにあたって、


「迷惑料として、十億円払え


などというのは、論外ですが(笑)





:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆


みね姉のみた防人たちの素顔

 チャンネルNipponにて連載中のエッセイです(*^ー^)ノ

  私が数々の自衛官とお会いさせて頂いた中で感じたことを、
  エッセイとして書き連ねています。


FMみね姉のひとりごと

毎週火曜日 2100時~2130時より放送中( ´艸`)

PC、FLASH PLAYERがインストールされているAndroid携帯は
http://www.jcbasimul.com
九州→FMからつの下のスピーカーをクリック

iPhone、FLASH PLAYERがインストールされていないAndroid携帯、タブレットからは
下のリンクのラジオアプリを無料でダウンロード
虫眼鏡検索アイコンマークの検索ウィンドウから 86.8 を検索して
FMからつ を選択ください。

再生ボタンで全国で聞けます!
http://tunein.com/get-tunein/




自衛隊の経済効果についての考察  ~観光地としての呉~

2015年05月13日 | 海上自衛隊


そんなわけで、潜水艦けんりゅうカレーを頂きながら、


ふと、アレイからすこじまのことを考えました。


ここは、海自ファンなら知らない人はいない、潜水艦が見渡せる場所として、


呉の観光ガイドブックにも明記されている場所なのですが、


基地内の一般公開や、呉総監部見学ならともかく、


潜水艦を眺めることができることを売りにすることができる、という


呉という土地に、ここを訪れる度に不思議さを感じずにはいられません。


横須賀のヴェルニー公園でも、運が良ければ潜水艦が見られる、という感じではないかと思います。


と、いうのも、


地元の近隣住民ですら、近くの岸壁に潜水艦がいると、珍しそうに足を止めて見ていた様子でしたので。


対して、呉のあの近隣住民の場合は、


潜水艦に対するもの確実に珍しさなどは微塵もなく、


アレイからすこじまどころか、


夢タウンにお買い物に行っても、否応なしに目に入ってくるリアル潜水艦がいるわけですし、


もう、潜水艦が日常の風景として溶け込んでしまっているという、


日本はおろか、世界中見渡しても、極めて希有な住民が呉市民と言えましょう(笑)


要は、


潜水艦を観光資源にしている地方都市なんて、世界中見渡してもないと思うのね…。


ま~、サンフランシスコの潜水艦「パンパニト」があるじゃん、って思う人もいると思うけども、


あれって、1970年に廃艦になってて、WWⅡ時代のモノでしょう?


てつのくじら館の場合は、もちろん戦後のものだし、しかも、たかだか2世代前のモノですよ。


国によっては、まだまだ現役かもしれないレベルの潜水艦ですよ。


冷静に考えると、「てつのくじら」な~んて、


かわいらしくも親しみのあるネーミングで展示されていて、見学までできちゃうってことに、


極めて奇妙で不思議な感じがする瞬間があるんですよねぇ、私(笑)


言わずと知れたことですが、


潜水艦は、各国の最高機密に属するモノですから、


近づこうとするだけでも捕まっちゃうようなお国がほとんどなんですよ。


で、まぁ、「アレイからすこじま」なんて名付けられている場所から、


眺めることができるのは、


潜水艦だけじゃなくて、潜水艦救難艦「ちはや」


音響観測艦「ひびき」「はりま」、施設艦「むろと」などに及ぶ、


ま~さ~に、海上自衛隊の機密の宝庫。


ですから、こういう所を、


堂々と観光地と銘打っている事に、


ファンとして、幸せな気持ちにさせてくれるありがたい場所だなぁと思うと共に、


奇妙な違和感も感じたりするわけです。


ちなみに、潜水艦を売り物していると言えば、


神戸のクルーズもそうですよね(笑)


ドック入りしている潜水艦が見られますとか…もうね…(笑)








この呉市という場所について、


この前お話させて頂いた、呉市内で生まれ育った女性が、


「ここが、観光地になるなんて、想像もしませんでしたよ。

 大和ミュージアムができてからですけど、こんなところにわざわざ観光に来る人がいるなんて、

 いまだに信じられない(笑)」


と、仰ってました。


つまり、呉という町は、戦前の海軍と現代の海上自衛隊のおかげで、


観光地として成功している地方都市なんですね。


対して、あまり巧くいっていない地方都市が、舞鶴でしょう


…まぁ、これ、立地の問題も大きいとは思います。


呉と比べると、ちょっと、気軽には行きづらいですし。


でも、もっと大きな違いは、観光資源の是非。


失礼ながら、舞鶴には目玉となる資源がないんですね…海軍・海自関係で。


海上自衛隊に関しては、まぁ、イージス艦が見られますよ、っていうのはありますが、


眺めるだけ。


しかも、もちろん絶対いるわけじゃないし。


そもそも、艦艇の一般公開がないですしね…。


そこ行くと、呉は、事前予約制になったとはいえ、艦艇の一般公開や、


庭だけとはいえ総監部の見学ができちゃうし、


海自ファンとしても、そりゃあ、呉の方が魅力が満載です。


そう言えば、佐世保の一般公開は「一時的に」中止になっているので、


毎週一般公開をやっている、唯一の基地ですね、今。


かつ、


「戦艦大和のふるさと」を最大に利用してのPR。


なんせ、呉駅の発車音が「宇宙戦艦ヤマト」ですよ(笑)


もう、諸々その辺のファンにとっては、


呉駅に降り立った瞬間にテンションが急上昇しちゃうような所です


そして、大和ミュージアムの真正面に、くじらさんがいるので、


大和ミュージアムの事しか知らない人たち(は結構いると思う)ですらも、


自然と足が運ばれる立地に、海上自衛隊資料館があるんですよね。


もう、絶妙


新旧の海軍(ってあえて書くけども)両方に、


自然な流れで触れることができる機会って、そうそうないですよ。


これをきっかけに、以前よりも幾ばくかは、


海上自衛隊に興味や関心を深めるきっかけになるんじゃないのかなぁ…


と、思う次第です。








どう考えても、大和ミュージアムと海上自衛隊基地がなかったら、


観光地たり得ていない呉…。


そして、今まで


「一度は、呉に行ってみたいなぁ」


とか


「また呉に行きたいなぁ」



と思いながらも、タイミングをつかめずにいた、海自ファンの皆さまを、


呉へと足を運ばせる一助となりえたのが、


今回の海自カレーシールラリーではなかろうかと思います


…まぁ、そういう意味でも、


我が倶楽部ディフェンスにおいても、全国各地の女性たちを呉に集結させることによって、


いささかながら、経済効果に寄与しているとも言えなくはないんですよね(笑)


これも、呉に、海上自衛隊がいるから実現できることであって、


そう考えると、海自基地があることの、その土地のメリットって凄いなぁと思うし、


海自基地に限らず、


航空祭がある時の基地所在地や、総合火力演習時の御殿場、


そうでなくとも、


基地や駐屯地が所在することによって、


隊員及びその家族が生活することで派生する経済効果や税収のことを考えると、


だいたいにおいて、所在地がわりと辺鄙な土地にあるので、


もう、バカにできないレベルになるわけです。


なので、護衛艦「しらね」が廃艦になる時に、舞鶴市が、


「頼むから、代わりの同じ規模の護衛艦をこちらに回してくれ


と泣きついたことは有名ですが、さもあろう…。


まぁ、舞鶴だと、本当に危機迫る感じでしょうしねぇ…


で、つまり、自衛隊の経済効果とは、


自衛隊及びその家族から生じる経済効果と、


自衛隊ファン等によって生じる経済効果の2つがあるわけでして、


以前はもちろん、前者のウェイトが遥かに大きかったのですが、


昨今の自衛隊人気に伴い、後者が段々とバカにできないレベルになってきたんですね。


そこに気づいた佐世保でも、ついに、軍港クルーズが始まりました。


これまで、横須賀、呉はありましたけどね。


実際、佐世保が一般公開を行っていた時、


この2年間で、確実に見学者が増えていることを実感しました。


「一時的に、一般公開中止」にした背景は、そこ辺りが所以であろうと思います。


人気が出て、興味を持つ人が増えるのは悪いことではないのですが、


その中には、様々な人もいますから…。


先日、江田島で見学コースから勝手に外れて勝手に敷地内を歩き回っていたオッサン達を見かけました。


一般公開や体験航海でも、マナーを護らない人を見かけます。


江田島を観光名所、護衛艦を遊園地のアトラクションかなにかと勘違いしているのだと思いますが…。


メディアで自衛隊が取り上げられる機会が増え、


人々の興味・関心を引き付けることになったのはとても喜ばしいことですが、


勘違いをさせてしまうと、色々と困った事態になりかねないので、


今後の自衛隊の課題は、広報のやり方ではないかと考えます。


海自=カレーおいしい


という、ある意味どうでもいいことが定着しているのに、


自衛隊=国防


という前提の部分が、あまり国民に認識されていないという不思議な国なので、


めんどくさいことも多いですし、広報の仕方としては、色々と大変だろうなぁとも思います。


企業的に言えば、実績から見ると、明らかにブランディングを間違っている状態なので、


その修正の必要があると思うんですけど…それが大変でしょうね。


だけど、経済効果という観点で見ると、


海自=カレーおいしい


で成功していて、基地がある地域に恩恵をもたらしているんですよね(笑)


ここが不思議なところで、


本来、軍隊ってひたすら消費する組織であって、収益を上げられる組織ではないはずなんです。


その活動において、収益は生まない、というか、生まれない。


だけど、自衛隊って収益を上げられるんですよね(笑)


今の人気だったら、


国防費を国が上げてくれないなら、自分たちで稼ぎますって言って、


いくらか補填できるくらいの収益はあげられそうな感じがするんですよねぇ


「一般公開を有料にして、防衛費を稼ぐってどうでしょう?(笑)」


と冗談で、ある海自さんに話したら、


「いや~ダメだよ(笑)…それだと、訓練しないで営業(広報)ばかりしちゃうから(笑)」


…たしかに…(笑)


そんなことを考えながら頂いたカレーが、こちら、



はい、護衛艦「いせ」カレーです


いせ副長さんから聞いたところによると、


このカレーのテーマは、温故知新カレーなんだそうです(笑)


古きを温めて新しきを知る…言われてみれば、まぁ確かに、


懐かしい感じの風味の中に、新しい風味が後から出てくる感じの不思議なカレーでした


ちなみに提供場所は、クレイトンベイホテルで、ここでは、3艦のカレーが提供されています。


護衛艦いせ、練習艦かしま、補給艦とわだの3艦。


で、このエントリー中、最高値のカレーが、かしまカレー1900円です。


いつ食べに行こうかな~。


ってことで、次で完結します。


:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆


みね姉のみた防人たちの素顔

 チャンネルNipponにて連載中のエッセイです(*^ー^)ノ

  私が数々の自衛官とお会いさせて頂いた中で感じたことを、
  エッセイとして書き連ねています。


FMみね姉のひとりごと

毎週火曜日 2100時~2130時より放送中( ´艸`)

PC、FLASH PLAYERがインストールされているAndroid携帯は
http://www.jcbasimul.com
九州→FMからつの下のスピーカーをクリック

iPhone、FLASH PLAYERがインストールされていないAndroid携帯、タブレットからは
下のリンクのラジオアプリを無料でダウンロード
虫眼鏡検索アイコンマークの検索ウィンドウから 86.8 を検索して
FMからつ を選択ください。

再生ボタンで全国で聞けます!
http://tunein.com/get-tunein/
























自衛隊の経済効果についての考察  ~呉海自カレーシールラリー ①~

2015年05月12日 | 海上自衛隊
自衛隊のイベントに行くようなって、


実は、たかだか2年足らずなんですよねぇ…私。


その2年前まで、


「いつか行ってみたいなぁ…」


とず~~~っと思っていた地が、


呉・江田島です。


その地に、まさか、


ほぼ毎月…どころか、月に2回も行くようになるとは、


この頃は思いもしませんでした(笑)







先月の23~26日まで、倶楽部ディフェンスの主催のために、


また、


5月2日~5月4日まで、カップルさんの結婚式に出席させて頂くために、呉に滞在していたのですが、


この時、呉市内(一部市外)において、


呉海自カレーシールラリーなるイベントが開催されていました。




残念ながら、4月には、まったく行く時間が取れず、


GWに、ようやくラリーをスタートしました


この企画は、呉総監・伊藤俊幸海将の肝いりで始まったのだそうです


その伊藤総監は、海幕の広報室長を務められた経歴をお持ちの方だけあって、


企画がお上手だなぁ…と思いました


海上自衛隊のカレーイベント言えば、


先駆けて、佐世保で開催され、


その後、横須賀で開催されたわけですが、


そのどちらも、


希望者全員が食すことができるというものではなく、


食べ損ねてしまう人が必ず出てしまう、というイベントになっており、


まず、佐世保の方は、混乱はないものの、


チケット制ですので、事前に佐世保で参加チケットを入手せねばならない事になっており、


かつ、1日しか開催されないため、その日に行けない人はあきらめないといけないし、


さらに、横須賀のカレーイベントに至っては、


「横須賀ではもう二度と開催されない」


という事態になるほど、盛況過ぎて、横須賀基地だけだと捌ききれない程の人々が、


海上自衛隊のカレー食べたさに集まったわけです(笑)


日本人のカレー好き×自衛隊の人気


の相乗効果の凄さを目の当たりにしました…。


もちろん、集まった多くの方達はカレーどころか、


基地内に入ることすらおぼつかない状況で、長時間並んでいらしたわけですが、


この時の企画&実行員の責任者は、あとですっごく怒られたんじゃないかなぁ…と


余計な心配をしたものです…


そして、その時に、しみじみと、


自衛隊の経済効果ということについて、いろいろと考えだしました。

たかがカレー、されどカレー…


カレーというネタで、しかも都内や横浜などではなく、


横須賀にあれほどの人間を動員できるって、ちょっと考えにくいです(笑)


当の企画・実行者たちすら、そんなに来場者を見込んでいなかったはずで、


それが故の、あの事態だったわけですしね。









その教訓…というか、失敗の要因分析を的確に行い、


「海上自衛隊のカレーを食べたい人には、すべからく食べて頂きたい


という意気込みと熱い思いが、伊藤総監から伝わってくる企画が、


このシールラリーではないかと思いました。


そのためにはどうしたらいいか、が徹底的に考えられています。


1日限定のイベントにすると、エライ事になるのは目に見えているし、


もちろん、行きたくても行けない人、食べたくても食べられない人が出てくる。


そこで、この期間は…


なんと1年間に設定されています


しかし、ここで各艦艇に振る舞わせるとなると、当然、1年間に渡って


カレーを提供する、なんてことは無理なので、


呉市内の飲食店に、特定秘密事項と言っても過言ではない各艦艇のカレーレシピを、


惜しげもなく提供することで、1年間に渡る海自カレーの提供を可能にしています。


これは凄いとおもいましたね、本当に


その参加店舗数22店舗…つまり…


潜水艦・水上艦艇・総監部のカレー22種類をもれなく味わうことができるようになっているのです。


そして、ただ、22店舗で食すことができるだけでなく、


シールラリーという形態をとり、


2枚、5枚、10枚、15枚、22枚とクリアしていくごとに、


景品がもらえるという企画になっている点も見逃せません


しかも、22枚クリアする人間がそんなに少なくないだろう…という見込みを感じたのが、


15枚 = 錨と桜のスプーン


22枚 = てっぱん(笑)



↑↑↑コレね、コレ(笑)


様々な海自さんから、


「これが欲しい人がいるの


と驚かれましたが…ここにいますよ、ここに(笑)


と言うと


「じゃあ、あげるよ…使い古されてベトベトのでよかったら(笑)」


とか言われたわけですが…(それはそれで欲しいけどね


22店舗分のカレーを食べた経費及び時間を考慮すると、


「はこれ


っていう感じのシロモノですけどもね、


…22店舗ものカレーを制覇する人間って、はっきり言って、ヲタ以外いないわけですよ(笑)


しかも、普通のヲタではないです(笑)(←ついに認めました…(笑))


まぁ…なんて言うか、ヲタをよく理解した景品チョイスだなぁと思いましたね(笑)


ただのてっぱんではなく、呉カレーシールラリーを制覇した結果、頂いたてっぱん、


というのが、ファンにとっては重要なのですよ


かつ、そのシールがですよ


各艦艇のエンブレムになっているのですから、


ヲタ的には、こりゃもう、コンプリートせずにはいられませんよ(笑)


例え、てっぱんがもらえなくとも、私は22枚集めるね(笑)


しかも、企画が1年に渡って行われるのですから、


ちょっと本気だせば、コンプリートしたい人は、誰だって可能なわけです








ちなみに、景品をくれる場所は、


かのてつのくじら館でございます


そして、ここでは、


カレーシールラリーには参加していないものの、


期間限定で、あきしおカレーが販売されています



ごはんが潜水艦の形に盛られているの~


カワイイ~~~


最初は甘く感じるけど、後引く辛さでおいしいです


1100時から販売されますが、早くて30分、長くても1時間で完売しちゃいますよん。


この「てつくじCAFE」においても、


ごく普通の民間人のカタガタにも、


海自(海軍)といえばカレー


というのが定着しているんだなぁ…というのをつくづく実感します。







…で、この「あきしおカレー」もそうですが、


シールラリーの各エントリー店舗に、カレーレシピを提供するにあたり、


各艦艇の艦長(艇長)(艦艇によっては、副長&先任伍長に至るまで)試食を行い、


「うむ、確かにこれは我が艦(艇)のカレーである」


と艦長・艇長からお墨付きを頂き、そのための証明書の授与式まで恭しく行われたんだそう。


護衛艦いせの時は、TVの取材まで入ったらしいしね(笑)


この企画、呉総監部、呉基地、呉市内が一体となって総力を挙げているんだなぁ、という、


気合いのほどが伺えます。


まぁ、佐世保のカレーグランプリが混乱もなく成功していて、


横須賀のカレーグランプリが、混乱を招いた大きな要因の一つとして、


地元商店街のバックアップの有無が挙げられるのでは?と思います。


こういう、大規模な企画の時は、やっぱり、


うま~~~~く地元商店街を巻きこむことって、非常に大切です。


おそらくその点に、伊藤総監は着目されたのでしょう。


そして、どうせなら、


GW、大和ミュージアム目当てに呉に訪れる観光客をターゲットに、


ちょっと知っている人なら、誰しも食べたいと思わずにはいられない、


海自(海軍)カレーを、余すところなく食す機会を作ることで、


呉市内の飲食店のPRにもなり、


海上自衛隊の広報(←あえて「広報」と書いたよ)にもなるという、


一石二鳥の効果を上げることに成功していると思います。


そんなことを分析しながら、


まず最初に頂いたカレーが、コチラ…



そうりゅう型潜水艦「けんりゅう」のカレーです。


あんまり、シーフードカレーが好きではない私は、


「シーフードかぁ…」


と思ったのですが…ごめんなさい


さすがは潜水艦めっちゃおいしかったです


このカレーレシピを手に入れただけで、


このお店が潰れることはないだろうと思いましたよ…。


ちなみに、店員さんにオーダーしたら、おばさんが、厨房に向かって


「海自~」


とオーダーしていたのに、笑いました。


「海自~」って…(笑)


ともかくも、とてもコクのあるシーフードカレーを頂きながら、


潜水艦にも思いをはせつつ、再び、自衛隊の経済効果ということにも思いを致したのです…。


…長くなったので、続く




*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆


みね姉のみた防人たちの素顔

 チャンネルNipponにて連載中のエッセイです(*^ー^)ノ

  私が数々の自衛官とお会いさせて頂いた中で感じたことを、
  エッセイとして書き連ねています。


FMみね姉のひとりごと

毎週火曜日 2100時~2130時より放送中( ´艸`)

PC、FLASH PLAYERがインストールされているAndroid携帯は
http://www.jcbasimul.com
九州→FMからつの下のスピーカーをクリック

iPhone、FLASH PLAYERがインストールされていないAndroid携帯、タブレットからは
下のリンクのラジオアプリを無料でダウンロード
虫眼鏡検索アイコンマークの検索ウィンドウから 86.8 を検索して
FMからつ を選択ください。

再生ボタンで全国で聞けます!
http://tunein.com/get-tunein/


久留米駐屯地観桜会…と、おまけの幹部候補生学校

2015年05月10日 | 陸上自衛隊

…さて、ずいぶん更新の間があいてしまいました。


申し訳ございません…。


そして、久々にお届けするネタですが、もう葉桜の時期になって、


観桜会…って、ほんっとに、申し訳ありません


…しかし、今年は桜が散るのが早かったですよね


この日は8分~9分咲きくらいで、翌週が満開…となるはずでしたが、


残念なことに、翌週は大雨で早々と散ってしまいました


この日、桜を見ることができて本当によかったです


で、こちらが久留米駐屯地の桜↓↓↓



お天気が良かったので、心おきなくお花見ができました


こんな感じで、食事会が始まります↓↓↓



もちろん、同じみ連隊長のご挨拶ではじまったのですが、


この日は、そう、地方統一選挙前で、


いつにも増して地元議員さんや候補者の皆さまが多く、


参加者民間人も、選挙の話題で持ちきりでした。


あからさまに名刺配りまくる地元議員さんもいて、


なんかちょっと微妙な気持ちにもなりましたがね…。







それはさておき、


自衛隊といえば、太鼓と言っても過言ではありません。


その演奏もご披露頂きました。



いいですね…なんかこう、春のうららかな日に、桜の下での太鼓って。


そして、私が今回、非常に楽しみにしていたのが、コチラ↓↓↓


そう


野点です


一度体験してみたかった、野点。


それが、こんな自衛隊イベントで体験できようとは…うれしいぃぃぃ~~~


…あ、お忘れの方(というか知らない方)も多いかと思いますが、


私、ほんのちょっとだけ、お茶をたしなんでおりましたので(←過去形)


ちなみに、奥で必死に袱紗を何度も畳み直していた、一見、高校生かと思ったお嬢さんは、


なんと、現役のWACちゃんでした


まだ、習い始めてひと月くらいだそうで、初々しいを通り越して、


袱紗を畳むだけなのに、すさまじい緊張感が漂っていましたね…。


手前にいらっしゃる方が、先生です。


その後、WACちゃんと交代されて、ベテランなかんじの奥さまがお越しになりました。

…実は、この方も元WACさん。


そして、写真に撮り損ねましたが、


男性で袴を履いていらした、非常に立ち振る舞いが綺麗なロマンスグレーのおじさまもいらしていて、


この方も、OB…つまり、元自衛官でいらっしゃいました。


いや~~ほんっとに、ステキでした


この時、同席させて頂いた方に、確か2佐くらいの方とその奥さまがいらっしゃいました。


2佐の方の立ち振る舞いを見ていると、明らかにお茶席慣れされているし、


先生とも親しくお話されていたので、


お茶のお稽古をされている方だとお見受けいたしました。


久留米駐屯地では、わりと茶道を嗜んでいらっしゃる方がいらっしゃることが、とてもうれしかったです。


茶道って、元々は武人の嗜みの一つですからね。


そう言えば、防衛大学校にも茶道部があります。


お茶を嗜む自衛官が、もっと増えてくれたらいいな~












そして、その後気になって仕方なかったのが、


この観桜会が催されている場所の奥で、


各部隊の方達が、お花見の準備をしていた様子です(笑)


準備から、もうすでに楽しそうで、


…混ぜてほしかったですよ、えぇ(笑)


さすがに、それは実行しませんでしたけどね。


「あっちが楽しそうだな~」


という気持ちは否めなかったです…。


ですが、ずっと行きたいと思っていた、観桜会、


そして、野点が体験できて、すっごく嬉しかったです


…で、まぁ、これ以上に楽しかったのが、


実は、この後に行った、


陸上自衛隊の幹部候補生学校です









久留米駐屯地のすぐ近くにあるのは知っていましたが、


当然、なかなか行く機会もないままでした。


…が、今回、またしてもありがた~~~~いご縁で、


久留米幹部候補生学校副校長さんに、エスコートして頂きました


ここは、場所は元陸軍士官学校があった場所ですが、


建物は戦後に再建されたものです。




グラウンドがめっちゃ広い


奥に、桜が咲き誇っています。


地元近隣住民から、


「桜がキレイだから、解放してくれ」


という要望があるそうですが、


「…さすがに…ここは、学校ですからねぇ…」


とのこと。


それは当然だと思いますね。


最近、海上自衛隊幹部候補生学校の江田島の見学ツアーも人気ですが、


普通の観光地と勘違いしている方が多いようにお見受けします。


HPに書かれている注意事項を守っていない方を見かけますしね…服装とか。


それはともかく、


このグラウンドの、朝礼台(?)みたいなところの上で、


あらかたの説明を受けました。


っていうか、この朝礼台がやたら広かった。


なんでも、式典ではエライ方々の席がここに作られるから、広くなっているんだそうです。


朝礼台というよりも、ひな壇的なかんじですね。


その後ろが、


事務室とか、職員室(教官室?)がある建物。


なかなかレトロな感じですね。


対照的に、



できたてホヤホヤの、真新しい講堂。


ここで、卒業式が行われるのですが、


つい昨年10月に落成した時、落成式ではなんと、


あの中央音楽隊が来て演奏してくれて、近隣住民がご招待されたのだとか…。


これは行きたかったなぁ…。


ちなみに、この講堂、武道館でもあるのですが、


汗の臭いが染み付くから、という理由で、


実際に、武道の類をここで行うことは禁止されているんだとか(笑)


この講堂は、ホールを取り囲むような形で、


ぐるっと廊下沿いに、陸軍時代からの様々な写真や資料などが展示されています。


これはなかなか見ごたえありましたね。


私が特に気になったのは、


初代校長(だったと思います)が創られたという、


陸上自衛隊バージョンの五省があったことです。


五省といえば、海軍の五省があまりにも有名ですが、


陸上自衛隊にもあるんだ~と、驚きました。


海軍五省が、「~なかりしか」という漢文調ですが、


こちらは、これの口語調の、


「~することはなかったか」


というフレーズになっていました。


内容は忘れましたが、だいたい、似たような感じだったと思います。


ちなみに、創作された初代平井校長は、元幼年学校の生徒監だった方らしく、


黒田節を嗜み、何か祝い事の席では、舞をひとさし舞う、ということをされていた方なのだそうです。


こういう方、大好きです


ステキ





ところで、戦前、陸軍の幼年学校や士官学校の敷地内には、


必ず「雄健(おたけび)神社」がありましたので、


ここにもあったわけですが、敗戦後、米軍によって取り壊されました。


遠目から、


「あの辺りが、雄健神社があった跡地です」


と教えられた辺りを眺めやった時、


なんとも悔しい想いが込み上げてきたのものです。


雄健神社とは、天照大神、大国主命、明治天皇…


そして、その学校の卒業生の英霊をお祭りしていた神社で、


学校の正門の右側に必ずあった石造りの神社でした。


朝礼時や帰宅時には必ず最敬礼をし、出陣の時には必ず参拝した神社です。


この神社は、ほとんど米軍によって破壊された…と聞いたのですが、


ただ、一か所だけ現存している雄健神社があることを後日知りました。








たまたま、この一週間後に、


元、熊本の陸軍幼年学校出身者のおじい様から、あるお話を伺いました。


この幼年学校跡地は、現在、北熊本駐屯地になっています。


その方は、終戦当時まで幼年学校の生徒として在籍しておられました。


「…終戦になって、幼年学校を米軍に明け渡すことが決まった時、

 当時の校長加藤大佐から、『学校の明け渡しは、赤穂浪士を範とせよ』

 との通達がありました。

 それで、我々は、必死になって徹底的にピカピカに掃除をしたものです。

 『敵に渡すのに、なんでこんなにキレイにしなきゃならんのだ』

 とブツブツ不平を鳴らしながら、掃除したものです。

 しかし、いざ、米軍に明け渡した時、その司令官が甚く驚嘆して

 『これほどまでに見事な明け渡しは見たことがない。

  学校長を呼べ』

 と言い、

 『…素晴らしい!よかったら、望みがあったら何でも聞こう。

  どんなことでもいい』

 と、敵司令官が言ったところ、校長は

 『では、雄健神社にだけは手を出さないでほしい』

 と言いました。すると、司令官は、神社の周辺を徹底して保護し、

 何人たりとも近づけないようにしました。

 唯一、熊本にだけ、雄健神社が残されたのです」


…この話を、当事者である方から直接伺うことができ、


震えが来るほど感動しました。


建軍駐屯地には行ったことがありますが、


北熊本駐屯地には、まだお邪魔したことがありません。


ぜひとも、今年は伺いたいと思いました。


鳥居だけは、一度破壊されたようですが、


戦後に再建されたようです。







陸上自衛隊幹部候補生学校は、


「質実剛健」「清廉高潔」


を旨とした資質の涵養に努めているとのことです。


その新たな一歩を踏み出した、新進気鋭の幹部候補生たちが、遠くに見えました。


彼らの幹部候補生学校生活が、充実し、より実りあるものとなりますように、お祈りいたします。