ミロク文明

新しき[神]の国の写し絵、天国地の上に現す
ミロクの世 ミロク文明人 大和ごころを志しての旅は・波・∞無限大∞

老子「第二十五章」道徳経

2019-05-01 00:00:29 | 老子「道徳経と伊勢白山道「道経1~37
時代の流れ、 『令和:れいわ』の典拠は― 時(とき)に、初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気(き)淑(よ)く風(かぜ)和(や)はらぎ、梅(うめ)は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。

《現代日本語訳の一例》※太字は新元号に直接関わる語。 時は初春(しょしゅん)の令(よ)い月(※この場合『令』は“物事のつやがあるように美しい”の意)であり、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉おしろいで装うように花咲き、蘭は身を飾る衣ころもに纏まとう香こうのように薫かおらせる。

     
私の大和ごころを志しての旅は「ミロク文明」ミロクの世を地の上に現す方向性。

      
・老子「道徳経と伊勢白山道」 道経 
第二十五章 *老子を英訳 http://mage8.com/magetan/roushi03.html

・原文 「書き下し文
有物混成、先天地生。「 物有り混成し、天地に先んじて生ず。 
寂兮寞兮、獨立不改、周行而不殆。「 寂(せき)たり寞(ばく)たり、独立して改(かわ)らず、周行して殆(とど)まらず。
可以爲天下母。「 以(も)って天下の母と為すべし。

吾不知其名、字之曰道。「 吾(わ)れその名を知らず、これに字(あざな)して道と曰(い)う。
強爲之名曰大。「 強(し)いてこれが名を為して大と曰う。

大曰逝、逝曰遠、遠曰反。「 大なれば曰(ここ)に逝(ゆ)く、逝けば曰に遠く、遠ければ曰に反(かえ)る。 
故道大、天大、地大、王亦大。「 故に道は大、天も大、地も大、王もまた大なり。

域中有四大、而王居其一。「 域中(いきちゅう)に四大(しだい)あり、而(しか)して王はその一に居る。 
人法地、地法天、天法道、道法自然。「 人は地に法(のっと)り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る。


現代語訳
なにやら漠然と混じり合った物があって、それは天地より先に生まれ出た。
音も無く静かで形も無く、何ものにも頼らず存在し何の変化も無く、どこまでも広がって行きとどまるところが無い。
それは万物を生み出す母の様なものだ。

私はそれを何と呼んで良いのか解らないので、仮に「道」と名づけた。
あえて別の言い方をするなら「大」と呼べるだろう。

「大」であればどこまでも広がって行く、どこまでも広がって行けば果てしなく遠くまで到達し、果てしなく遠くまで到達すればまた元の位置に帰ってくる。
つまり「道」がこの「大」の性質を持つように、天も「大」であり、地も「大」であり、王もまた「大」である。

この世界にはこれら四つの「大」が存在し、人を統べる王はその一つであらねばならないのだ。
人は地を模範とし、地は天を模範とし、天は「道」を模範とし、「道」はそのありのままの姿のままでいる。 


英訳文
There is a mixed one that has been born before heaven and earth. It is silent, formless, independent, unchangeable, vast and unlimited. It is the mother of all things. I do not know its name, so I call it "the way" for convenience' sake. Or "the great", it can be called. "The great" is unlimited. So it can reach anywhere, then returns to the original place. "The way" is "the great". Heaven's nature is "the great". Earth's nature is "the great". King's nature is also "the great". There are four "the greats" in the world. A king who rules the people must be "the great". People follow earth. Earth follows heaven. Heaven follows "the way". "The way" follows its nature.
 


*大いなる母性  2012-10-16 老子の言葉
伊勢ー白山道 記事全文 https://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20121016
老子の言葉 第二十五章
(独自の超訳)

なにか混沌として混じり合ったモノが宇宙の始まりに存在しました。
それは、天地が生まれる以前から存在しています。
それは、静寂として独自に存在しており、新しく変わるという事も無く、
あまねくすべてに浸透して存在しています。
それは、この世界の宇宙を生み出した大いなる母と呼ぶべき存在です。
しかし私たちは、その正体を知ることが出来ません。

だから私は、この存在を「道」と名付けます。
さらにどうしても名付けるならば「大」とでも言いましょう。
この大いなる存在は、どこまでも拡大して行きます。
拡大して行けば、どこまでも遠くに達します。
そして、ほんとうの遥か遠くに達し切れば、また縮小して戻って来ます。

だから、道は大であります。
天も大であります。
地も大であり、
人間(生物の王様)も大であります。
この世には四つの大いなる存在があります。
人間もその重要な一つを占めています。

人間は、大地にそって存在します。
大地は、天にそって存在します。
その天は、道(大いなる母性)にそっています。
道(大いなる母性)は、自然のあるがままにそって存在しています。 


原文 
「有物混成。先天地生。
寂兮寥兮。獨立而不改。周行而不殆。
可以爲天下母。吾不知其名。字之曰道。
強爲之名曰大。大曰逝。逝曰遠。遠曰反。
故道大。天大。地大。王亦大。
域中有四大。而王居其一焉。
人法地。地法天。天法道。道法自然。」 


(感想) 
二千年以上前に生きた老子が、現代宇宙学における宇宙誕生の仮説である「ビッグバン」を描写して説明しています。
つまり、今世紀、しかもこの半世紀に生まれた人間にしか、老子の言っている内容は理解出来なかったと言うことです。
「無限に拡大して、達し切れば縮小に転じる」
大昔の人間は、このような表現をどう思ったのでしょうか?

もしかして、老子が現代社会を標準として、その言葉を残したとするならば、大きなドラマを感じます。
しかし、どの時代の人間が読みましても、これは今の時代だ、自分のことを言っている、と思える奥深さと大いなる普遍性が老子にはあります。

そして重要なことは、老子が頻繁に「道」と呼ぶ内容の正体を、
宇宙、大いなる母、母性、・・・・とにかく「母」という文字で表現したことです。
人間の女性も、生まれ、子を生み育て他者を食わせ、・・・・そして母性の象徴である乳房も含めてシボンで行きます。
女性も、宇宙と同じなのです。

老子は宇宙の四大要素として、人間、大地、天、宇宙の母性、を挙げています。
四つの中に、人間が入っていることの重要性と、その責任を感じます。
人間は、自分のことも、他人のことも大切にして生きて行かなければ生けません。
それが大いなる母性を助けることに成ると、私は思えてなりません。

生かして頂いて ありがとう御座位ます  


 大きな母性が大切  2017-12-12 老子の人生論
伊勢ー白山道 記事全文 https://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/d/20171212
参考記事:老子の言葉 第二十五章「大いなる母性」 

「老子の人生論 」第二十五章

天と地が生まれる前に、混じり合う渦(うず)を巻くような「流れ」だけが有りました。
それはとても静寂な「流れ」であり、広大な渦を巻くが、決して壊れることが無い安定した存在でした。

だから、それを全てを生み出す母性と呼びます。
でも私には、その名前に本当は何がふさわしいのかが分かり得ません。
あえて別の呼び方をするならば、私は「道」と呼びます。
では道とは何か? と問われれば、道は「とにかく大きいこと」を意味していると言いたいのです。

本当に無限に大きければ、どこまでも遠くに続く道です。
でも、本当に大き過ぎる道ならば、また元の場所に戻るのです。
道は本当に大きい。だからこそ、その中に在る天も大きいし、地も大きいし、人間も大きな大切な存在です。

人は地に従って生き、地は天に左右され、天は道(大きな母性)に従います。
そして大きな母性は、自然な大きな流れの渦に従います。

(感想)

2500年前に生きた老子が、銀河の渦の流れを正確に描写しています。
宇宙原初の様相を、
・ とても静寂な流れが渦を巻き、決して壊れることが無い安定性が有った。
とまるで見て来たように描写し、しかもその性質は「大きな母性」だと表現してます。

老子は、湯川秀樹博士がノーベル賞を受賞した物理学の「中間子」の存在も、ハッキリと指摘して道徳経(どうとくきょう:81章から成る老子の言葉のこと)に残しています。

なぜ老子は分かったのか?
これのヒントも実は言っています。
・ 部屋の机に座りながらも、道(真理)が分かれば、遠くのことも「既に知っている」状態に成る。
と示唆しています。

これは私には良く分かります。
これを言葉で説明しますと、勉強して知識を「覚える」必要が有るのだ、と思われがちです。
でも本当の感覚は違うのです。脳の真相は違うのです。

知識を覚えるのでは無くて、「思い出す」という表現が近いと思います。
だから勉強する時も、「覚えなければ生けない」という先入観では、なかなか勉強が進まないでしょう。

それよりも効率が良いのは、新しい知識を読んで「思い出すつもり」で謙虚に勉強をしますと、
・ 知識が身に付く。
・ よく脳に馴染んで、忘れない。
という視点を参考にしてください。

デジャヴ(既視感。初めて来た場所なのに、なぜか見たことが有る光景。初めてなのに体験した感じが有ること)
という現象は、勉強の知識でも実は有ることなのです。
「コレ知っている」「有る有る」
という感覚は、勉強への拒否感の壁と、勉強への嫌な先入観を失くさせます

ところで、人間には母性が大切ということが、よく分かる項でもあります。
この宇宙の始まりは、「母性の渦」からだったのです。
私達も、自分の心に「母性の渦」を意識することで、

・ 何かを産み出すことが出来る。
・ 新しい事を大きく成長させる、成功させる。

これを応援する最高の思い方は、自分の母性を意識して大きくすることなのです。
他人にも、仕事にも、経営にも、家族にも、とにかく自分の母性の心で向き合えば、必要な「思いやり」が見えて来るものです。
それが対象を大きく育てます。
そして、その御蔭が自分にも帰って来るということです。

* 日本もテロに注意します。
・ 公共の場所、人が集まる広場では、ゴミ箱から離れて、避けるように歩くこと。
・ もし駅のトイレの中に、不審な荷物が置いてあれば、速やかに立ち去ること。

生かして頂いて 有り難う御座います  


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