【第3回】 2013年6月3日
中川路亜紀
[コミュニケーション・ファクトリー代表]
本当はイラッとされているかも?
ビジネスメールの常識・非常識
日常的にやりとりするメール。
だからこそ、自分では「そういうもの」と思っていたメールが、
相手に「気がきかない」「仕事ができなさそう」と思われてしまう
非常識メールになっているかもしれません。
自分のメールと比べながら、
チェックしてみてください。
よかれと思ったその一言、余計では?
最近はプライバシー問題にも注目が集まり、
いろいろな問題も起きています。
ビジネスメールでも同様、
自社・他社問わず、
必要のない個人の情報は書かないよう気をつけましょう。
特に、社内の人間の欠勤や休暇の理由などはなるべく伏せ、
下記のように伝えるのがベター。
(○○部長に確認しなければわからないことがあるとき)
× 申し訳ありません。
上司が休暇で家族旅行に行っておりまして、
この件について確認がとれません。
○ 申し訳ありません。
本日上司が不在にしておりますので、
この件についての確認がとれません。
重要度を天秤にかけるようなニュアンスは書いてはいけない
本来は、ダブルブッキングのないように日程管理をすべきですが、
どうしてもミスで重なってしまうことがあります。
そんなときはこのように。
× 重要会議が入ってしまい、
そちらの会議に行けなくなってしまいました。
○ のっぴきならない用事が入ってしまい、
どうしても出席できなくなってしまいました。
気軽な交流会などであれば
「重要な会議」を断る理由にしてもよいが、
ほかの会議に出るので会議を欠席というのは×。
理由を明らかにすると、
かえって失礼になることもある。
的外れな褒め方は失礼!
お礼のメールなどでは、感想を添えることで、
感謝の気持ちをより深く伝えることができますが、
ほめ方を間違えると、とても失礼になることがあります。
× 昨日はすばらしいお話をありがとうございました。
私などは人前でろくに話ができないものですから、
先生の堂々としたわかりやすいお話に感心しておりました。
○ 昨日はすばらしいお話をありがとうございました。
先生の一つ一つのお言葉が胸に響き、
あっという間の1時間でした。
たとえば、その人の本業の能力を、
素人の自分と比べてほめるのは失礼ですね。
また、目上の人に「感心する」という表現は避けたほうが良いです。
悪気がなくても、
つい書いてしまう余計な一言にはじゅうぶん注意しましょう。
初期設定のままHTML形式にしていないかチェック!
メールにはテキスト形式とHTML形式があります。
テキスト形式はプレーンな文字情報だけを送ることができ、
HTML形式は文字の大きさや色を変えたりできます。
しかし、HTML形式には
・容量が大きくなる
・HTML形式だとうまく表示されないメールソフトもある
・仕事メールに彩りは不要
・引用部分の区別がつきにくい
など、不便なことも多いのです。
返信メールは受信したメールと同じ形式になるため、
相手がHTML形式で送ってきた場合、
自分の返信もHTML形式になります。
これをテキスト形式に切り替えると、
引用部分の区別がつかなくなるという難点も。
多くのメールソフトが初期設定はHTML形式になっているため
この形式のメールも増えていますが、
仕事ではテキスト形式を基本とし、
必要な場合のみHTML形式を選ぶことをおすすめします。
このように、知らず知らずに相手に失礼、
また迷惑になっていることも多々あるのが、
時代によってルールも変わるビジネスメール。
送信ボタンを押す前に自分のメールの文面、
相手が文字情報だけで何を受け取るか想像する習慣をつけましょう。
http://diamond.jp/articles/-/36821より
本の紹介
『知らないと恥をかくルールから
そのまま使える文例まで_ビジネスメール文章術』
ビジネスメールはこの本1冊でOK!
日常の連絡事項からちょっと言いにくいことやお願いも、
アタマを悩ませずそのまま使えます。
相手にバッチリ伝わるメールが書けるから、
仕事もサクサク進む!
●敬語、丁寧語も松竹梅の3段階表示で分かりやすい
●様々なシーンを想定した言い回しがたくさん
●件名から署名まで、具体的な用例で使いたい1文が見つかる
●高い検索性、豊富な言い回しと様々なシーンでの具体的な文例、
もちろん知っておきたいキホンもしっかりお伝えします。
これが机に一冊あればビジネスメールはOK!
価格(税込)¥ 1,260 四六並製 208ページ
ISBN 978-4-478-02366-2
http://www.diamond.co.jp/book/9784478023662.html
中川路亜紀
[コミュニケーション・ファクトリー代表]
本当はイラッとされているかも?
ビジネスメールの常識・非常識
日常的にやりとりするメール。
だからこそ、自分では「そういうもの」と思っていたメールが、
相手に「気がきかない」「仕事ができなさそう」と思われてしまう
非常識メールになっているかもしれません。
自分のメールと比べながら、
チェックしてみてください。
よかれと思ったその一言、余計では?
最近はプライバシー問題にも注目が集まり、
いろいろな問題も起きています。
ビジネスメールでも同様、
自社・他社問わず、
必要のない個人の情報は書かないよう気をつけましょう。
特に、社内の人間の欠勤や休暇の理由などはなるべく伏せ、
下記のように伝えるのがベター。
(○○部長に確認しなければわからないことがあるとき)
× 申し訳ありません。
上司が休暇で家族旅行に行っておりまして、
この件について確認がとれません。
○ 申し訳ありません。
本日上司が不在にしておりますので、
この件についての確認がとれません。
重要度を天秤にかけるようなニュアンスは書いてはいけない
本来は、ダブルブッキングのないように日程管理をすべきですが、
どうしてもミスで重なってしまうことがあります。
そんなときはこのように。
× 重要会議が入ってしまい、
そちらの会議に行けなくなってしまいました。
○ のっぴきならない用事が入ってしまい、
どうしても出席できなくなってしまいました。
気軽な交流会などであれば
「重要な会議」を断る理由にしてもよいが、
ほかの会議に出るので会議を欠席というのは×。
理由を明らかにすると、
かえって失礼になることもある。
的外れな褒め方は失礼!
お礼のメールなどでは、感想を添えることで、
感謝の気持ちをより深く伝えることができますが、
ほめ方を間違えると、とても失礼になることがあります。
× 昨日はすばらしいお話をありがとうございました。
私などは人前でろくに話ができないものですから、
先生の堂々としたわかりやすいお話に感心しておりました。
○ 昨日はすばらしいお話をありがとうございました。
先生の一つ一つのお言葉が胸に響き、
あっという間の1時間でした。
たとえば、その人の本業の能力を、
素人の自分と比べてほめるのは失礼ですね。
また、目上の人に「感心する」という表現は避けたほうが良いです。
悪気がなくても、
つい書いてしまう余計な一言にはじゅうぶん注意しましょう。
初期設定のままHTML形式にしていないかチェック!
メールにはテキスト形式とHTML形式があります。
テキスト形式はプレーンな文字情報だけを送ることができ、
HTML形式は文字の大きさや色を変えたりできます。
しかし、HTML形式には
・容量が大きくなる
・HTML形式だとうまく表示されないメールソフトもある
・仕事メールに彩りは不要
・引用部分の区別がつきにくい
など、不便なことも多いのです。
返信メールは受信したメールと同じ形式になるため、
相手がHTML形式で送ってきた場合、
自分の返信もHTML形式になります。
これをテキスト形式に切り替えると、
引用部分の区別がつかなくなるという難点も。
多くのメールソフトが初期設定はHTML形式になっているため
この形式のメールも増えていますが、
仕事ではテキスト形式を基本とし、
必要な場合のみHTML形式を選ぶことをおすすめします。
このように、知らず知らずに相手に失礼、
また迷惑になっていることも多々あるのが、
時代によってルールも変わるビジネスメール。
送信ボタンを押す前に自分のメールの文面、
相手が文字情報だけで何を受け取るか想像する習慣をつけましょう。
http://diamond.jp/articles/-/36821より
本の紹介
『知らないと恥をかくルールから
そのまま使える文例まで_ビジネスメール文章術』
ビジネスメールはこの本1冊でOK!
日常の連絡事項からちょっと言いにくいことやお願いも、
アタマを悩ませずそのまま使えます。
相手にバッチリ伝わるメールが書けるから、
仕事もサクサク進む!
●敬語、丁寧語も松竹梅の3段階表示で分かりやすい
●様々なシーンを想定した言い回しがたくさん
●件名から署名まで、具体的な用例で使いたい1文が見つかる
●高い検索性、豊富な言い回しと様々なシーンでの具体的な文例、
もちろん知っておきたいキホンもしっかりお伝えします。
これが机に一冊あればビジネスメールはOK!
価格(税込)¥ 1,260 四六並製 208ページ
ISBN 978-4-478-02366-2
http://www.diamond.co.jp/book/9784478023662.html