「上司が評価してくれない」ときの対処法
SPA!
2014年5月22日 09時06分
(2014年5月22日 09時40分 更新)
写真:大崎隆夫氏
「俺は正当に評価されていない!」なんて
青くさい叫びだが、今や40代こそ、
こうした不満が溜りやすいという。
では、正当な評価とは何なのか?
全国の37~49歳正社員111人にアンケート調査、
会社からの評価に対する不満と実態に迫った
◆仕事はきちんとしてるのに、コミュニケーション面で評価されない
今回の調査によると、40代の2人に1人が
「仕事はきちんとしているが、コミュニケーションが不得手なばかりに
実力以下の評価しかされていない」と感じていることがわかった。
「積極的に上司に意見したり、盛り上げる会話をしているヤツは
過大評価される」(38歳・ゼネコン)、
「自分より能力がないのに、口だけが達者な同僚が
出世しているのを見てゲンナリ」(42歳・保険)など
嘆きの声が寄せられている。
フレックスコミュニケーション取締役の大崎隆夫氏はこう指摘する
「“上司が見てくれているはず”という思い込みが、
そもそもの間違いなんです。上司の大半は
プレイングマネジャーですから、
部下のほうからアプローチしなければ、
見逃されてしまうのはごく当然のことです」
自分にとってはたった一人の上司でも、
上司からすれば大勢いる部下の一人にすぎない。
その現実をしっかり受け止めたとき、
突破口が見えてくるとも言う。
「職場におけるコミュニケーションで
最も注力すべきは“部下力”を磨くことです。
上司が何を考えているのか、
要望やニーズをしっかり捉え、
上司が抱えている問題を解決することが大切。
そのためには“上司がわかってくれない”ではなく、
“いかにして上司を成功させるか”と
頭を切り替える必要があります」(大崎氏)
一方、企業向け研修で講師を務める濱田秀彦氏は次のように指摘する
「上司にわかりやすく仕事の成果を報告するのは
アピールではなく、職務です。
しっかり報告できていれば、おのずと評価も上がります」
これ見よがしなアピールやゴマすり・雑談では
評価アップには繋がらないと、両氏は
声を揃える。では、上司と
そりが合わない場合はどうすれば……?
「上司に好かれたほうが仕事はやりやすいけれど、
それはあくまでも本当の目的ではありません。
部署や会社が目指す目的を達成し、
そのプロセスで自分が成長する、
そう割り切れば、腹も立ちません。また、
上司からの評価が納得いかないものであれば、
どこがどうダメなのか具体的に聞き出すのも手。
そこを改善すれば、上司も評価せざるを得なくなります」(大崎氏)
苦手な上司とも戦略的に渡り合うことが求められている。
【処方箋】
仕事の成果を報告するのはアピールではなく、職務と心得よ
<会社からの評価に対する不満と実態>
※全国の37~49歳正社員111人にアンケート調査(%はYesの割合)
●アピールが下手・よしとしないので評価されない
・コツコツ真面目に仕事をしている自分より、
要領のいいヤツのほうが評価が高い:72%
・仕事はきちんとしているが、
コミュニケーションが不得手なばかりに
実力より評価されていない:57%
・口下手なばかりに割を食っている:51%
・割り当てられた仕事が地味なばかりに
報われていない:47%
・打率は俺のほうがいいのに、たまに
ホームランを打つ目立つヤツのほうが評価されている:45%
●出る杭なので評価されない
・上司とそりが合わないばかりに
査定が低くされている気がする:59%
・自分は出る杭なのかもしれない:54%
・会社のためになると思えばこそ、
言うべきことはハッキリ言うので割を食っている:52%
・社内に敵がいる:41%
●ゴマをすらないので評価されない
・出張や旅行のお土産をマメに買ってくるなど、
好感度を上げる行為はしていない:69%
・不器用でゴマをすれないので、
上司に取り入っているヤツより報われていない:61%
・飲み会や雑談などには注力しないので、
割を食っている:44%
・上司に手柄を渡すのには抵抗がある:40%
【大崎隆夫氏】
フレックスコミュニケーション取締役。
個人向けコーチングから、企業の研修企画まで幅広く手がける。
『コーチングで変わる会社 変わらない会社』(共著・日本実業出版社)
【濱田秀彦氏】
ヒューマンテック代表取締役。
マネジメント研修講師。
近著に、『あなたが部下から求められているシリアスな50のこと』(実務教育出版)がある
イラスト/佐藤ワカナ
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20140522/Spa_20140522_00621247.html
SPA!
2014年5月22日 09時06分
(2014年5月22日 09時40分 更新)
写真:大崎隆夫氏
「俺は正当に評価されていない!」なんて
青くさい叫びだが、今や40代こそ、
こうした不満が溜りやすいという。
では、正当な評価とは何なのか?
全国の37~49歳正社員111人にアンケート調査、
会社からの評価に対する不満と実態に迫った
◆仕事はきちんとしてるのに、コミュニケーション面で評価されない
今回の調査によると、40代の2人に1人が
「仕事はきちんとしているが、コミュニケーションが不得手なばかりに
実力以下の評価しかされていない」と感じていることがわかった。
「積極的に上司に意見したり、盛り上げる会話をしているヤツは
過大評価される」(38歳・ゼネコン)、
「自分より能力がないのに、口だけが達者な同僚が
出世しているのを見てゲンナリ」(42歳・保険)など
嘆きの声が寄せられている。
フレックスコミュニケーション取締役の大崎隆夫氏はこう指摘する
「“上司が見てくれているはず”という思い込みが、
そもそもの間違いなんです。上司の大半は
プレイングマネジャーですから、
部下のほうからアプローチしなければ、
見逃されてしまうのはごく当然のことです」
自分にとってはたった一人の上司でも、
上司からすれば大勢いる部下の一人にすぎない。
その現実をしっかり受け止めたとき、
突破口が見えてくるとも言う。
「職場におけるコミュニケーションで
最も注力すべきは“部下力”を磨くことです。
上司が何を考えているのか、
要望やニーズをしっかり捉え、
上司が抱えている問題を解決することが大切。
そのためには“上司がわかってくれない”ではなく、
“いかにして上司を成功させるか”と
頭を切り替える必要があります」(大崎氏)
一方、企業向け研修で講師を務める濱田秀彦氏は次のように指摘する
「上司にわかりやすく仕事の成果を報告するのは
アピールではなく、職務です。
しっかり報告できていれば、おのずと評価も上がります」
これ見よがしなアピールやゴマすり・雑談では
評価アップには繋がらないと、両氏は
声を揃える。では、上司と
そりが合わない場合はどうすれば……?
「上司に好かれたほうが仕事はやりやすいけれど、
それはあくまでも本当の目的ではありません。
部署や会社が目指す目的を達成し、
そのプロセスで自分が成長する、
そう割り切れば、腹も立ちません。また、
上司からの評価が納得いかないものであれば、
どこがどうダメなのか具体的に聞き出すのも手。
そこを改善すれば、上司も評価せざるを得なくなります」(大崎氏)
苦手な上司とも戦略的に渡り合うことが求められている。
【処方箋】
仕事の成果を報告するのはアピールではなく、職務と心得よ
<会社からの評価に対する不満と実態>
※全国の37~49歳正社員111人にアンケート調査(%はYesの割合)
●アピールが下手・よしとしないので評価されない
・コツコツ真面目に仕事をしている自分より、
要領のいいヤツのほうが評価が高い:72%
・仕事はきちんとしているが、
コミュニケーションが不得手なばかりに
実力より評価されていない:57%
・口下手なばかりに割を食っている:51%
・割り当てられた仕事が地味なばかりに
報われていない:47%
・打率は俺のほうがいいのに、たまに
ホームランを打つ目立つヤツのほうが評価されている:45%
●出る杭なので評価されない
・上司とそりが合わないばかりに
査定が低くされている気がする:59%
・自分は出る杭なのかもしれない:54%
・会社のためになると思えばこそ、
言うべきことはハッキリ言うので割を食っている:52%
・社内に敵がいる:41%
●ゴマをすらないので評価されない
・出張や旅行のお土産をマメに買ってくるなど、
好感度を上げる行為はしていない:69%
・不器用でゴマをすれないので、
上司に取り入っているヤツより報われていない:61%
・飲み会や雑談などには注力しないので、
割を食っている:44%
・上司に手柄を渡すのには抵抗がある:40%
【大崎隆夫氏】
フレックスコミュニケーション取締役。
個人向けコーチングから、企業の研修企画まで幅広く手がける。
『コーチングで変わる会社 変わらない会社』(共著・日本実業出版社)
【濱田秀彦氏】
ヒューマンテック代表取締役。
マネジメント研修講師。
近著に、『あなたが部下から求められているシリアスな50のこと』(実務教育出版)がある
イラスト/佐藤ワカナ
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20140522/Spa_20140522_00621247.html