みそっちょの日常 

2019年春頃のUターンに向けて準備中です。

むらさき芋の不思議。

2016-11-28 19:05:52 | 日記
実家の母から電話で質問。
この前、畑で収穫したむらさき芋… これをお得意の饅頭の皮に混ぜてみた。
そもそも母の饅頭は、緑がヨモギ、黄色がカボチャと完全な天然色素。
なので、むらさき芋の発色の美しさに思わず手が出てしまい、
(お餅に入れると、きれいな紫色になる。)
蒸しあがった饅頭をせいろから取り出してビックリ!
緑も黄色も赤も青も、その中間色も全部が全部出たという。

なので、ウチの次男(理科男)に聞いてくれと頼まれた。
母は絶対に「ベーキングパウダー」のせいだと思っているらしく、
その本当の理由が知りたいのだと言う。

仕方がないので、卒論で超多忙な理科男を捕まえて聞いてみた。
「え~?」と、しばらくは気のない返事。
やはり、物理男では無理かと思っていると、
「あぁ、思い出した… アントシアニンだ。」

むらさき芋にもむらさきキャベツにも、アントシアニンが含まれていて
PH値に応じて色が変わるという。
酸性なら赤やピンク。アルカリ性なら緑や青。中性なら紫。
ベーキングパウダーは、炭酸水素ナトリウム。
それが過熱されて二酸化炭素と炭酸ナトリウムが出来る。
二酸化炭素に反応して赤かピンク、そして炭酸ナトリウムに反応して緑か青なんぞが出るという。
試験薬としても使われるアントシアニンは、饅頭の皮の成分のPH値に反応し、饅頭のムラによって奇奇怪怪な色にしているのだろうということだった。

母に、その奇奇怪怪な饅頭を送って欲しいと言うと…絶対に嫌だと言う。
理由は、「とてもじゃないけど食欲の沸く色ではないし、第一私のプライドが許さん。」
と、意味不明。

作り損ねた饅頭は、全て老犬が美味しく食べたと言う。
老犬の大好物は、母の手作り饅頭だった…。
 
     


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