ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

覚悟を決めて出発した九州遠征 1日目

2022年05月08日 | 山 九州の山

2022年4月30日(土) 雨ヶ池~坊がつる~星生山 

 

長者原ビジターセンター自然歩道からの続きです

 

久々のくじゅう山に心が浮かれる

 

ビジターセンターからのタデ湿原に続く自然歩道は

私の好きな歩道の一つである

 

特に、この季節は・・・森の目覚めの様な

新緑の美しさを纏って見せる風情が

堪らなく心を揺さぶられ、懐に包まれる心地良さを感じる

 

指山の山裾から湧く水源

新緑に囲まれた湿原の神秘

指山からの豊かなる湧き水と湿地帯

 

久住の四季は野焼きから始まるという・・・

法華院に伝わる九重山記には

久住の四季を簡単的確に四色で表している

 

春は黒 黒は野焼きの後の黒

夏は青 息吹いた草原の新緑と濃緑の山峰と天空の青

秋は赤 全山を覆う、燃える様な黄葉と草紅葉の赤

冬は白 白凱々の雪山と高原の白

 

そして今は、

からに変わる季節を歩く

 

 自然歩道と作業道の分岐

 

見事な新緑の森の中の自然歩道が続く

作業道と自然歩道の分岐

外来植物の侵入防止のための種子除去マットが設置され

ここで、土を落として 入山する

 

ラムサール条約登録湿地でもある坊がつる湿原への

最低限度のマナーともいえる

 

 ユキザサ

 ホウチャクソウ

 バイケイソウの花穂

 ガマミズ

 オトコヨウゾメ

 テツカエデ

 

道は 自然歩道というより

まさに山道というべきか・・・

本格的登山道を歩く感じになる

 

まだ、目覚めきれない野花たちが、

濡れて乾かないままに…少し寒そうだった

 

山道になり、チチの動きは 以前とは違う

膝を庇って歩く後ろ姿が痛々しい…

それでも、ゆっくりではあるが確実に登っていく

 

丁度、指山の分岐まで来た時の事

チチが足を止めて、指山へ続く踏み跡を見ながら

ここが、指山の分岐だ… 

ポツンと言った

 

指山は、以前から登ろうと

密かに計画を立てていた山だが

縁が無く、コロナ禍になって以来

計画倒れになったままだった…

 

だが…今のチチの膝の状態では

更に指山くになるような気がする

いつか、行けるのだろうか…?

 

そして…

止めた足を再び 雨ヶ池越へと向かわせた

 

 指山の最初の分岐

 現在地表示

ニシノタイミンガサの群生

 

森深く 苔生した岩と泥の坂道を登っていくと

ニシノタイミンガサの群生に出会う

まだ、花穂は延びていないが、その青は目を惹く

 

そして、しばらく更に進むと

目の前に 丸太の階段が見えてきた

 

 

階段だ!

チチにとって、何よりも苦痛の所である

 

 どっこらしょ!

 登らねば着かぬ坊がつる

 階段越えて、次はルンゼ出合

 

災害があり、大きく崩れた跡が

以前の様相とは姿を変えていた

それでも、整備されて、歩き易くなっている

その以前より広くなったルンゼを横断する

 

 ルンゼを横断して・・・

 ヤレヤレと思うなかれ

 ここから泣きの急登だ

 段差の大きいごろ岩!

 

滑る木の根と、ズルズルの泥

何よりも段差の大きさが、チチを苦しめる!

 

辛そうだが、何も言わずに、マイペースに登るチチ

その後ろ姿を見ながら、

ただ ついて登る私…

ガンバだ!

 

 ツクシショウジョウバカマ

 タチツボスミレ

 第一展望台に着いたけど・・・

 

やっとプチ展望台に着いた

ここで、ホッとする

ここから先は、比較的

段差の少ない緩やかな道になり

長者原涌蓋山が望め

ハイキング気分になれる所・・・

はずだった・・・が

 

見える景色は、お先真っ白!

な~んにも見えない

 

 幻想的な樹林の歩き易い道

 

平坦な、歩き易い樹林帯の道が続く

ヤレヤレと、のんびり歩く事が出来る所だ

しかし…

展望ポイントでも 視界は遮られ望めない!

だが…

白いガスに包まれた幻想的な世界を

暫し楽しむのもまた、

乙なものでしい~♪

 

そして、だんだん…と

九重名物と称される、本性を現して来るのも

ここからであった・・・

 

 

でた~でた~ 泥濘が~♪

く~ろい く~ろい 泥の道~♪

す~みのよ~に 汚れてく~♪

  ー童謡 「月」の替え歌で…ー

 

思わず 即興の替え歌を口ずさみながら 

足の置き場を考えて登っていくと

泥沼の樹林帯から 抜け出たような草地に出る…

そこは・・・

 

 雨ヶ池の木道を進む

 

ボンヤリと見える三俣山

幻想的な雨ヶ池に 足を止めて見入る

 

 

雨ヶ池越の、濡れた木道を通って更に進むと

ベンチ付きの、休憩ポイントに出る

だが・・・

濡れたベンチは冷たそう…

遠慮するように、そのまま通過する

 

 休憩ポイント

 クサボケ

 アセビ

 フモトスミレ

 気の早いミヤマキリシマ

 相変わらずの泥濘

 泥濘の道

 

ュッルジュル!

も~っ だ~!

 

確かに、今は、田植えの時期だけど

ここはされなくてもいよ~

 

 

 以前の道は崩壊!

 新たな道と旧の道!

 地図案内はそのまま

 道は変わってしまった…けど

 石畳は残っていた・・・

 段差の小さい階段 リニューアル?

 ニョイスミレに似たフモトスミレ

 アセビの新芽

アセビのトンネル道

 

まるで魔女の森の様な感じだが

嫌いではない!

 

アセビの独得の木の様子が面白い!

 

どこか異次元の世界のようでもあり

おとぎ話の世界にも似る♪

気に入っている所の一つだ♪

 

 残っていた♪風情のある石畳

 樹林帯から抜け出せた

 フウロケマン

 自然歩道の出合

 

自然歩道の道に出た辺りから 

雲の動きが活発になってきた

解放されたように明るくなり、

またまた別世界に来た感じ♪

そして目の前に 

広~い 広~い 湿原

くじゅう山の面々と一緒にえていくれた

 

 

 

鳴子川を渡ると そこには

四方を山に囲まれた坊がつるの湿原が広がる

 

ここ坊がつるもまた、野焼きが行われる

その野焼きから解放された高原は すぐさま、

春の息吹を鼓動させ、交響詩に包まれる

 

焼野原の面影を微かに残しながらも

一気に若草が萌えでて 

緑の絨毯を敷き詰めた様になっている草原を歩く

 

 

雲が流れ、ガスが消えていき

四方の山々が姿を現す・・・

 

かつてこの坊がつるに 

牛が放牧されていた時期があったという事を

今、訪れている人々で知る人はいるのだろうか・・・

それはもう・・・60年ぐらい前の事になるのか・・・

 

その頃は、6月から8月は、

放牧の季節であり

大分県側の豊後には豊後牛の黒牛

熊本県側の肥後には肥後牛の赤牛

これらが、風物詩の様に

高原の風情を豊かにしてくれていた

 

そして坊がつるも例外ではなく 

黒牛が放牧されていたのだ

 

その頃、塩分を求める

キャンプしていると、テントが襲われたり

汗をかいた登山者に近寄ってきたりしていたという

 

そんな語り草を耳にしていたのは 

いつの頃だったか…

しかし・・・最近 耳にする事はない…

 

立中山方面

 

草緑一色の草原の正面の裾野がテン場

そのバックに立中山の稜線が構えている

 

白口岳、天狗ヶ城、中岳方面

 

明治32年に陸地測量部による測量が開始され 

5万分の一地形図が市販されるようになったが

中岳、天狗ヶ城の標高が示されなかった事もあり

長い間、久住山1786.58mが最高峰とされていた!

 

しかし、登山者の殺到で、山頂部が踏み荒らされ

三角点標石が埋め替えられるなどの出来事が続いて

久住山の標高が低くなり、

更に標高のはっきりしなかった中岳

1980年の再測量により標高点が設けられ 

中岳1791mが、最高峰と認定され

現在に至る・・・

 

しかし・・・

九重山群は最も高いピークが連なっており

古く山岳信仰宗教登山の時代に

九重に登るという事は

中岳登山であったという

 

かつて、中岳直下には 久住山白水寺

久住山猪鹿狼寺の共通の上宮が祀られ、

御池(みいけ)と共に

信仰の対象になっていたという・・・

 

九重の山々の生い立ちを調べると面白い♪

 

大船山と北大船

 

九重山東部の火山体は、大船山、平治岳、黒岳であるが

坊がつるからは、三俣山と対峙するように鎮座する

大船山平治岳が望める

 

大船山は 冬季に登る事が多かった それは、

霧氷を纏った大船山と、大船山から望む

九重山全景の冬景色が圧巻で、

それを求めるように登った

懐かしい~♪

 

三俣山

 

三俣山は、山の姿からついた山の名前だが、

主峰、西峰、北峰、南峰(東峰)がある

 

三俣山は、円頂丘形成のおり、

地下からの上昇圧力が弱まり、中央部が落ち込んで

今の形になったというがある

 

さて、テン場に着いた所で

すぐに テント設営を行い 一休憩をする

 

チチが三俣山の方を見ながら 

何やら考えているよう…

 

今日は、ゆっくりしようか…

珍しく、そんなことをいうチチ

膝の調子は、思いの外良くないのだろう…

 

だが、この天気…

チチに何かが囁くのだろう…か

 

荷を軽くして 出発することになった…

 

今日の目的は、星生山

 

大丈夫だろうかという不安もあるが

チチを信用する他ない…

 

 

チチの背を見つめながら 出発した!

 

つづく


覚悟を決めて出発した九州遠征

2022年05月06日 | 山 九州の山

GWのお山の計画

何年ぶりだろうか・・・

 

毎年登りに行っていた九州のお山

コロナ禍になって、更に遠のいて

3・4年ほど行っていない

 

今年は予防接種3回目も終了し、

周りの状況も2年前とは違ってきて・・・

思い切って、九州遠征決意した・・・

 

ただ・・・

心配事がえていた

それは・・・

コロナ禍は、膝の悪いチチに 

無情にも、試練を与えてきていた

 

その事については

もう一つのブログ

日頃の事を書くためのブログだが

そこに・・・ 

九州遠征を前にしての気持ちを残したが・・・

 

そう・・・

チチのが 最近

急激悪化してきている事が心配だった

 

『GWの九州遠視を前にして・・・』

『GWの九州遠視を前にして・・・』

楽しみなはずのGWが近づいてきたコロナ禍になってから遠出をする事の無くなったGW 予防接種も3回終わったまだまだ、危険と隣り合わせだが付き合っていかねばならぬ…

mituhouseのブログ

 

 

それでも、大丈夫というチチの言葉を信じて

九州遠征を実行した

 

だが・・・

 

4月29日(金)

ゆっくり行こうという事で

マイカーに荷物を積みいれて出発!

最初は、順調に車を走らせていたが

山陽道の姫路付近で事故渋滞に遭い 

1時間の時間ロス!

 

事故渋滞を抜けても、自然渋滞に捉まり、

途中から、中国道を走って九州を目指した

 

夕方、大分県の九重町にある

長者原に着いた!ここで仮眠!

翌日に登る事にした

 

4月30日(土)

 

目覚めた空気は重く・・・冷たかった

一桁の気温に 重い雲・・・

垂れこめた灰色の空が 

私の心にも灰色のベールを引かれた・・・

 

平治号像のシルエット

 

それでも、長者原の駐車場は 満車だった

 

駐車場に停めてある車は 他府県ナンバーが多かった

関東ナンバーの車をよく見かけたが

関西ナンバーの車もあり、なんだかホッとする

 

 長者原の駐車場は満車!

 芹洋子で有名な坊がつる賛歌

 ビジターセンター裏にある水場

環境省長者原ビジターセンター裏の休憩場

 

 

 筑後川源流のの前を通り…

 タデ湿原へと向かう!

 白水川を渡って タデ湿原へ

タデ湿原

 

毎年行われる 久住高原の野焼き

今年も3月中旬から下旬にかけて行われたようで

その跡から 新芽が元気に姿を現していた

 

この野焼きは、

草原を維持するために必要な

大切な作業だとか・・・

 

燃えやすい枯草を焼く事で、山火事の危険を減らし

新たに元気な新芽が出る手助けになるという。また、

黒く焼けた地肌に太陽の陽を浴びる事で 地温ヶ上がり

新芽の成長を助ける役割を果たす事になる、その上、

火を入れる事で、土の消毒になり、ダニなどの害虫駆除に効果がある

それは牛や馬・・・家畜などの害虫被害の予防になる

・・・という

それでも、焼かれたところから芽出る

自然の強さを感じる

 

タデ原木道 

 

タデ原木道一直線! 

目の前の三俣はガスの中

湿度の高い冷たい空気が絡みつく中

湿気った木道を踏みながら、登山口へと向かう

 

 ミツバツチグリ元気ない?

 男ゼンマイ男談義?

 静かに佇む長者原登山口

 登山届出用紙どっさり!

 登山届出してさぁ~出発だ!

 

新緑に包まれた九州自然歩道

久しぶりの九重は

青空は無くとも 新緑の青に包まれ

優しく迎えてくれた

 

チチの足取りは 普段よりかなりゆっくりだが

しっかりとしている

 

大丈夫の様に思えた・・・この時は・・・

 

 

コースタイム

4/30(土曜日)1日目

5:50 ヘルスセンター水場 → ↓6:53 指山分岐 → 7:46 尼ヶ池 → 8:25 坊がつる・テント設営 9:35 → 10:35 千里ヶ浜 10:45 → 11:50 久住分れ 12:25 → 12:39 星生崎 → 13:20 星生山 1762m 13:25 → 14:05 西千里ヶ浜 →14:20 久住分れ 14:35 → 15:15 北千里ヶ浜 15:36 → 16:15 法華院温泉 1303m 16:25 16:34 坊がつる・テン場 

 

 

つづく

 

またまた 長いブログの始まりですが

最後までお付き合い下さいませ

宜しくお願い致します


伊勢茶で有名処のお山 烏岳と西岡山周回 3

2022年04月17日 | 山 近畿の山

2022年4月9日(日)快晴  立梅~烏岳~西岡山

 

大日さんから西岡山を目指す所からの続きです

 

大日さんから波多瀬側下り口の標識を確認して

西岡山経由で波多瀬側に下る予定だ!

 

 

標識もしっかりついていて

登山道も整備されており

これからもルンルン気分で歩けると・・・

次の二つ目鉄塔に出るまでは そう思っていた

 

 二つ目の鉄塔

 

少し細くなった尾根道を進んで行くと

目の前に 今回二つ目鉄塔が現る

 

 鉄塔手前で道を発見するが…

 

鉄塔を見て右側

こちらですよ~と誘う様に、がある!

波多瀬へと下る道の様だが!

 

ここがルートコース?・・・と思ったものの

地図確認をすると、腑に落ちない・・・

 

その時チチが、地図確認しながらポツリと言う

西岡山へは尾根伝いだ・・・

ここじゃない!

 

 

目指すは、西岡山なのだ・・・

ここは地図と外れているが、東コースで下る道の様だ・・・

 

しかし・・・

 

鉄塔の周りを探すが、その道以外

らしきものが見当たらない・・・

 

また、チチが言う

尾根を歩くのだから、こっちだ!

行くぞ!

 

えっ?

入口が分からない…踏み跡ないよ・・・

 

鉄塔を通り過ぎて 

その先の樹林帯の中に消えるチチ・・・

 

 樹林の中に入るチチ

 

入口は灌木の覆われ 踏み跡すら見えなかったが

樹林帯の中に飛び込むと 尾根の形が分かった!

 

しかし、ここからは

地図上の道の形跡は少しあるものの

踏み跡も殆どくなり、特に支尾根迷い込まないように

ルーファンしながら歩かねばならないようだ

 

どうも このルートは・・・

一部の愛好家の方が訪れるぐらいの所らしい・・・

 

 

 

チチの好みのルートだ!

 

ある意味、楽しいコースだが

チチはしくなり、私は必死でついて行く事になりそうだ

 

樹林帯の中を抜けると、痩せ尾根が続く

だが、ここはまだ、迷いそうな箇所は無い!

 

 登っては下り・・・

 下っては登り・・・

 支尾根に紛れ込まないように…

 急な下りに用心しながら・・・

 樹間から山容を確認しつつ・・・!

 

尾根を歩けばいい・・・では済まない

チチが時々めて、地図コンパスで確認していく

 

朽ちた標布が地面に散らばっているのは見かけるが

踏み跡も、標布も殆ど見当たらない・・・

 

だが、チチ曰くは、標布はあるよ!という・・・

私的には、どこに?と言いたい・・・

 

 木に巻かれたピンクのテープ

 

木に巻かれたピンクのテープを、幾つも見る

 

チチは、それは、山の標布ではないという・・・

山の標布ではないと どうして判るのか?

私には紛らわしく判らない・・・

 

植林の木にはテープが巻かれている木がある

これは 国土地理院の調査の際に、

境界線や山の稜線などをの目印としてピンクのテープを付けたり

間伐予定、もしくは、植林した樹木を誤って間伐しないように

印としてテープをつけたものだが

そのピンクのテープが 登山道にある標布と間違えやすい事がある

植林の中では、広葉樹などの自然林や、枯木や切り株に結ばれた

テープなどを確認する方が、まだ標布としての可能性が高い

 

 基本尾根道を行くが・・・

 

小さな分岐がいくつかあり

踏み跡の様な道・・・

いわば獣道に紛れ込まれそうになるが

基本、尾根道を歩く!

 

急登り、激下りは付きものの

樹林帯の開けぬ尾根道はどこまで続く・・・?

 

 ふ~この急登は何度目か…?

 …ん?チチの足が止まった!

 おっ! 着いた?

西岡山 最高点 373m

 

森の小さな最高点

標高373mだけど 随分遠くまで来た気分だ…

 

樹林に囲まれたそこに展望は無いが

林冠から覗く空の青さが眩しかった

 

 

西岡山双耳峰の様だ

ここは南峰の最高峰!

北峰三角点が有るらしい

 

では、早速、峰に移動しよう

 

 長い下りが待っていた

 西岡山北峰を望む

 

また、勿体ないほどっていく

な坂には変わりなく

樹木の間から覗く北峰を見ながら

登り返しの事をついついえてしまう・・・

 

 北峰へ向かう

 やっぱり 登り返しはきつい

 おっ! 着いた!

 三角点

西岡山北峰と三角点 367.8m

 

北峰は更に樹林に包まれ 展望は無い!

早々に尾根伝いに下って行く事にした

 

そしてここからもまた、標識や踏み跡は無く

地図と地形を確認しながら、コンパスを頼りに下っていく

 

 広い樹林帯は迷い易い迷路!

 降れば下るほどに道が無い!

 急坂の小石のザレが滑る

 とにかくチチの後を追って下る…下る

 

水路と道が見えてきたぞ!

チチの声にハッとして、目線を少し遠くに移すと

立梅用水路が見えてきた!

 

漸く辿り着いた安堵感が湧いてきたが

水路が通せんぼしているようにも思えた

 

ある一定の間隔で、石の小さな橋が掛けられている様だ

その橋の所に向かって下って、水路を渉る

水路には柵がされており、簡易のカギがされているため

自分で開けて道路に出る 

その後はきちんと

カギを掛けておくことをれてはならない

 

水路を渉って、柵の扉を閉じた時

漸く、今回の予定行程を終えた気持ちになった♪

 

 ただいま…と水路の柵を開く

 立梅様子路を渉ってほっとする

近畿自然歩道

 

これで駐車場までテクテクと歩くだけ・・・と思った

このまま、舗装道路を歩いて帰るだけ・・・と安堵した

 

 樹林帯の中の自然道

 

ホッとすると、気持ちも緩み 少し足を休めてから、

自然豊かに路肩を飾る草花を楽しみながら

リバーサイト茶倉を目指して歩きだした

 

 緑ハコベ

 ジロボウエンゴサク

 ムラサキケマン

 キランソウ

 シロバナタンポポ

 オランダミミナグサ

 タチツボスミレ

 ショカツサイ

 オオイヌノフグリ

 キュウリグサ

 ジャガ

 シキミ

 ちとせばしを渉って国道へ

櫛田川

烏岳と歩いた尾根 西岡山を望む

 

近畿自然歩道から 国道に出てからも、

リバーサイト茶倉に向かうだけ…と ただ只管歩いた

何事も無く、国道を歩けばいい…と ただ思って歩いた

 

 国道を歩いていが・・・

 

地理院地図通りに歩いたら、遊歩道の名残を見つけたチチ

突然、国道から離れて 

地図に載っている遊歩道の方へと向かった 

 

・・・何処に行くの~

 

しかし、あるはずの遊歩道は、災害で寸断されたようで

道は突然切れた!

 

さぁ どうする?

引き返して国道をあるこう~♪

 

だが 私の思惑とは裏腹に

意を決して篠竹の藪に突入するチチ!

 

ゲッ!

嘘でしょう~

 

漸く何事も無く帰れると思っていたのに・・・・

 

 篠竹の藪に突入するチチ!

 ひぇ~何か飛んでる~!鼻炎悪化!

 藪を抜けて竹林に出たけど・・・

櫛田川

 

笹藪や竹林から抜け出た時はホッとしたが

櫛田川が阻んで、帰れない

 

川の向こうはリバーサイト茶倉 

もう、目と鼻の先なのに

渉る個所も無く 橋もない・・・

頭上に見える茶倉橋は・・・

 

遠いよ・・・

 

茶倉橋

 

対岸で遊んでいた一般のお方・・・

藪から飛び出した私たちを一斉に見つめる

その目は不審者扱いの様な目線だった・・・

 

でも 気にしてはいられない

対岸に渡らねばならない・・・さて、どうする?

 

今更、頭上高くある橋に戻るのも・・・

崖を攀じ登る気力は もうない!

幸い水量も、流速も 水深も

渡渉できるレベルだ・・・

 

ここは迷わず 渡渉を選択・・・

さっさといで水の中に入る・・・と

またまた、不審者を見る目線集中する

 

世間の冷たい視線なんて無視! 無視!

 

 浅瀬のいい場所を選んで渡渉

 

普段に無く、チチより先に水に入る私♪

夏の様な暑さの今日は 水が気持ちがいい~

 

 チチも靴を脱いで渡渉♪

 川を渡れば、リバーサイト茶倉だ

 階段の上がキャンプ場と駐車場だ!

 帰り着いたら車が増えていた!

 

最後の最後まで、気がゆるめない

小さなお山の冒険った

来たこともないお山は 

幼い頃の自分に戻させてくれた♪

 

小さなお山は、面白かったが、

危険も背中合わせであった・・・

チチがいてくれたから無事に帰れたが

軽く見ると痛い思いをする事になるだろう・・・

 

今日はリアルに楽しんだ1日となった

 

 

 

最後までお付き合い下さってありがとうございます

 

 


伊勢茶で有名処のお山 烏岳と西岡山周回 2

2022年04月15日 | 山 近畿の山

2022年4月9日(日)快晴 

立梅~烏岳~西岡山

 

立梅登山口から急登を登る途中からの続き

 

山道の急登を登ったり

コンクリートの林道を歩いたり

整備された登山道を進んで行く

すると林道の終点にぶつかる

 

これより先には入るな!と言わんばっかりに

並べるように置かれた通せんぼしているようだ

 

そこには、左側に延びる登山道と標識があり

その登山道へと進む

 

 石で作られた通行止め

 暫く樹林帯の急斜面を歩く

 谷沿いの細道はやや明るい

 フイリシハイスミレ

 

薄暗い樹林帯の中、時折、

木漏れ日の明るさにハッとする時がある

戦ぐ風が優しく包み 囀りのリズムが心地良い

 

そんな登山道も、急斜面ではぎながらの登りとなる

それでも、こんな心地よい歩きは上々だ♪

 

 1個目の鉄塔を通り過ぎ・・・

 5分ほどで尾根分岐に出る

 

樹林帯の中を登っていくと

いつしか尾根分岐に上がっていた

 

ここは、烏岳展望台分岐だ!

最初に展望台へと向かうことにした

 

 

 ヒナスミレ

 尾根の先の小さなピーク

 展望台の東屋が見えてきた

烏岳南峰の展望台より反射板

 

360度の展望ではないが 台高山脈方面の山々が見られる

 

 

反射板の右側に 美麗な山容の局ヶ岳

そして左側方向には・・・・

遠く迷岳がとんがり頭で目立っている

 

 

柔らかなベールに包まれた春の景色は

遠くまですっきり~!とはいかないが

どこか優し気な暖かさを感じる景色で和む・・・

 

この先がどのようになっていて

休憩が出来るかどうかも分からない事もあり

春景色を見ながら、暫し休憩を取る事にした

 

 展望台の東屋内で休憩♪

 

少し足を休めた後は 最高峰の頂点を目指して移動だ!

 

 展望台に別れを告げて・・・

 尾根分岐まで戻り、そのまま直進!

 烏岳最高峰を目指して移動中!

 烏岳頂東側に着いた♪

烏岳山頂西側にあるパノラマの展望マップ

 

烏岳に着いた!

よかった 烏の姿はない!

 

それ所か!穏やかで 小鳥の声が時々耳に響く!

山頂は開けており、樹林帯に包まれてはいるが

眺望良好で 春空と景色を堪能した♪

 

 

ここから見える局ヶ岳の山容は、格別だ!

堂々としたその美しい姿は見ていても飽きる事はない

また、登りに行きたくなる♪

 

栗ノ木岳の隣に、高見山の頭がひょっこり見える

だけど、霞がかった空に包まれ、はっきりしない

写真をアップすると その存在を確認できる程度だ

 

覗ける山腹には 春化粧をした山肌が広がる

山桜が満開となり 咲き乱れている様子が見える

 

だが、時々風の悪戯で、花吹雪に包まれる事があるが

桜の散り際の見事さを表すように思えた

 

東側の景色

 

山笑う!

陽気になって 人笑う!

 

長閑な春の陽に包まれて笑顔満開~♪

 

 北方向に延びる尾根を下る

 ここで波多瀬の方へ下るが・・・

 ちょっと気になる・・・

 大日さんの東屋に行ってみよう!

大日さんの石仏さん

 

木陰に佇む大日さんが迎えてくれた

安全登山を願って手を合わせた♪

 

 

大日さん休憩所の東屋!

 

その先は、尾根コースへと続くが、地図上で確認すると、

向かう予定の方向とはう方向に延びている

なので、今回は尾根コース見送る事にした!

 

波多瀬の町が見える

 標識の見える 来た所に戻ろう

 今度は波多瀬側へと下る

 西岡山を目指す

 

波多瀬に下る前に 寄り道をした

大日さん

そこにも東屋があり 休憩ができるようになっている

何と整備された歩き易いお山なのだろう~♪と思った

 

大日さんからも 楽勝と思った・・・

そして・・・

ルンルン♪気分で 西岡山を目指していった・・・

 

 

つづく

 

 


伊勢茶で有名処のお山 烏岳と西岡山周回 

2022年04月14日 | 山 近畿の山

2022年4月9日(日)快晴 

立梅~烏岳~西岡山

 

チチの計画したプチ縦走・・・

チチから計画を聞いた時 

聞いたこともないお山で、

標高545mの低山!

約2時間ほどのコース?

物足りないかも・・・と思った

しかし、何のその

知らないお山の面白さ♪

ピリリとしたお山を愉しんできた

 

 

まだ、夜の明けきれないうちに家を出て

車の中から日の出を拝む

 

今日はいい山日和になりそうだ・・・♪

まだ、少し眠気の残る目を東の空に向けて

暫し、車の揺れに身を任せていた

 

そして目的の駐車場に着いた頃には

空は明るく 空気も暖かくなり始めていた

 

リバーサイト茶倉の駐車場

 

一組のキャンパーが居ただけで

まだ、誰もいない静かな駐車場

早々に準備をして、出発をした

 

今から向かう烏岳とは・・・

松阪市飯南町と多気町の間にあるお山 

標高545mと1000mにも満たない低山

南勢雑記という文献に

「からす山 からす集まる夕間暮 嶺に残るは西の陽の影」

と詠われており、カラスが集まる、烏の寝ぐら山らしく

烏山と名付けられたらしい・・・

 

えっ・・・

もしかしたら 

烏がうじゃうじゃいるのだろうか・・・!

 

 駐車場にある標識

 トイレ完備は助かる

 

駐車場は リバーサイト茶倉・駐車場

登山口は 立梅登山口

そこまでリバーサイト茶倉の駐車場から

テクテク歩いて立梅登山口まで移動する

 

茶畑

 

烏岳を目指して道路を横断して

リバーサイト茶倉の方を振り返って見る

 

 登山口への標識確認ご右へ

 道なりに進む

立梅・リバーサイト茶倉ルートの登山口

 

登山口までは 車は入れそうだが

途中からの道が狭く離合が大変そうだ!

 

ここは廃村跡の様な感じで 

石垣などが残されており よく見ると

人の存在を感じさせる落とし物も見られた

 

 ジロボウエンゴサク

 ヒメウズ

 案内板

 立梅登山口石橋渉

 ここから本格的山道

 薄暗いトラバースの細道

 歩き易い道が続く

 林道と山道が交差している

 

作業道の様な道と山道が交差されており

出たり入ったりの感じで

整備された登山道を歩いていく・・・

 

 

コースタイム

7:35 リバーサイト茶倉 → 7:52 立梅登山口 → 8:47 鉄塔 → 8:56 烏岳 南峰展望台500m 9:15 → 9:26 烏岳 545m 9:30 → 9:35 大日さん(東屋) → 9:42 鉄塔 →13:35 西岡山 南峰(最高点)373.3m → 10:45 西岡山 北峰(三角点)367.8m 10:50 → 11:38 立梅用水路に出る~近畿自然歩道~ → 13:40 リバーサイト茶倉

 

 

つづく

またまた、思い出しながら綴ってまいります

どうぞお付き合い宜しくお願い致します