ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

金剛山 2

2022年10月24日 | 山 近畿 金剛・葛城

 

空高く澄み渡る秋の空

山日和に恵まれた久々のお山

このまま、セト周りで帰ろうかと思っていたが

とは いつの時も 人の心を平気で変えていく

 

こんなに澄んだ空ならば

見えるであろう、高見山!

最高点まで行ってみる事にした

 

ダイトレから外れて 人の少ない道を歩こう!

 

 人の少ない裏通り?

 

やはり、秋色に染め始めた木々が

静かな森を演出!

 

 

色付いた樹冠が空を覆う

 

 誰一人として逢う事もなく・・・

 最高点まで歩いた・・・

 

思った通りだった!

欲に負けてよかったと思った!

高見山三峰山が、すっきりと姿を見せていた

 

 

最高点から見えると聞いていたが

雲にも邪魔されずに

霞に包まれる事も無く

こんなにはっきりと見る事ができたのは

初めてだ!・・・と思う

 

暫く 誰もいないピークで棒立ちだ

 

 誰もいない展望台

 誰もいないちはや園地

人っ気のないロッジ

 

さすがに山頂付近と違って

平日のここは人がいない

 

草原で少しヨガもどきをしてみる

気持ちが良いほど 体が延びる!

 

今度、どこかの山頂で ヨガをフルでしてみよう・・・

そんな事を考えながら 深い前屈をしていた時

両足の間から 二人の登山者が・・・

 

慌てて 起きてみると

こちらをジ~と見る二人の登山者の眼が 

だった!

 

その後に、二人ずれのご夫婦も来られた

 

そそくさと・・・

その場を離れたのは言うまでもない!

 

 ゲンノショウコ

大峰山系

 

秋の空は やはり高い

高く澄み切って 遠くの景色も我が物顔

そのお零れを頂いて 歓喜する私♪

大峯の山々!

その稜線が青い空にくっきりと描かれている

 

ず~と、見ていても飽きない

飽きないけど 時間は待ってくれない

 

そろそろ、下界に戻らねばならない

 

引き返して同じ道を下るのも 勿体ないので 

細尾谷へと下っていく事にした

 

 細尾谷へと下る取付き

 以前より道は歩き易くなっている!

 伏見林道が見えてきた

 

振り返れば ほどほどの水量で落ちる滝

その横を下って来たのだが

降りて見上げると やはり綺麗な滝だ

 

ここでも手と靴が洗えるが

今日はそのまま下っていった

 

 府道705号線が見えてきた

 

伏見林道入口 百ヶ辻へから府道705号線を

テクテクと歩く

車は意外に多い・・・

 

だけど、こんな天気の日は

豊田駐車場まで 車道を歩くのも気にはならず

周りの景色や 草木に目を向けて

歩いていた・・・が!

ふと時計に目を落としてみて気づいた・・・

 

 ナワシログミ

 

仕事が待っている・・・と

現実に呼び戻され 足早に歩きだしていた

 

 

最期まで お付き合いありがとうございました


金剛山

2022年10月24日 | 山 近畿 金剛・葛城

目的を果たして

何ヵ月ぶりか山に戻ってきてみると

山はすでに秋の風貌を漂わせていた

 

知らぬ間に夏を通り過ぎて、秋の装いを見せる山の空気は

心地良い冷たさを絡めてきた

 

何ヵ月ぶりかの登山靴も しっくりと足を包み

久々のザックが、存在を示す様に背中に食い込む 

 

色付き始めた林冠から覗く空の青さが際立っている

清々しい秋空が広がっているようだ・・・

今日は、山頂から見る景色に期待が生まれる

 

そして、準備を始めて歩きだした時に

何か違和感を感じた・・・

 

 

いつもの駐車場から

いつもの登山口へ・・・

でも・・・ 何かが違う

 

あっ!

高城茶屋が無くなっている!

いつの間に・・・

 

 高城茶屋跡

 

建物が無くなった空き地が狭く感じる・・・

あるはずのものが無くなっていると やはり寂しい・・・

 

 水場跡

 

下山した時に,

汚れた靴を洗った水場も無くなっていた・・・

寂しいぞ・・・

 

知らぬ間に変わった所があるようだ

道は大丈夫か・・・?

 

それでも カトラ方面へと向かった

 

 寂しくなったアキノチョウジ

 まだ咲いていたナギナタコウジュ

ウルシの葉

 

ウルシの葉は色づき始めていた・・・

秋の草花が咲いているものの

もう・・・終わりなのだろう

疎らになっていたり

終焉を迎えた姿がチラホラ・・・

その中で 元気な姿を見せてくれる花を見つけると

嬉しい♪

 

 セイタカアワダチソウ

 

黄色い花は よく目立つ

一瞬にして その場を華やかにしてくれる

 

 ケシロヨメナ

ノコンギク

 

野菊の仲間たちが目立った・・・

終わりを告げるもの

今からが最盛期とばかりに咲き誇るもの

色々な姿のキク科の花が今を楽しんでいるようだ

 

しかし・・・私の頭の中に

花の名前がすぐには出てこない

数か月離れていただけで こんなに花の名前が出てこない自分に

愕然としながらも、間に合った秋の花を楽しんで歩く

 

 シラネセンキュウ

 少し賑やかなアキノチョウジ

 オタカラコウ

 

オタカラコウの、花弁は少し疲れてきているものの

凛とした姿は あっぱれだ! 

 

カトラに行きたい気持ちが強かった・・・

だけど、なんだか、いつもの道も歩いてみたかった・・・

独りであるという事もあり

結局、カトラは次に回して

いつもの道を歩く事にした・・・

 

 取付きの急坂!

 木の根が覆う山肌の径

 

人の少ないルートを選んで歩けば

太陽の光も 

爽やかな空気も

全て独り占め!

 

なんて幸せなのだろう~♪

久しぶりに掻く山での汗!

こんなに心地よかっただろうか・・・

冷えた空気が優しく拭ってくれる 気持ち良さ

やはり、来て良かったと思う一時だ

 

 

 赤ら顔のミヤマシキミの果実

 禿げてきたミカエリソウ

 もやもや頭のコウヤボウキ

 コップブラシのサラシナショウマ

 

お日様の日差しが 零れて差し込む

山の息遣いを肌で感じ 生命をいとおしく気持ちになる

 

 

足を止めて 見上げた空・・・・

林冠から洩れる日差しが優しかった・・・

 

 

静かな森の中が 突然賑やかになった

小鳥たちのさえずりが森の中に響く

暫くキョロキョロするが 小さな小鳥の姿は

森と一体化して 揺れる木の葉の動きしか捉えられない

 

声すれど 姿なし

 

暫しこの葉の揺れを見ながら

小鳥たちの囀りを聞く

 

自然の中の音は、賑やかでも 耳に心地良い

いつまでも聞いていられる

 

 

・・・

いつの間にか、集団で移動したのだろう

また、静かな空間に包まれた・・・

 

そして また、この空間を独り占めにしながら

誰にも会うことなく 歩を進めた

 

 六地蔵

 ・・・

工事用モノレール

 

六地蔵尾根を進んで行くと

カトラ谷からの分岐に 工事関係の人が立っていた

 

カトラ谷の上層で 大きな崩れが起きたようで

それ以上ひどくならない工事をするとか・・・

 

今日はカトラ谷を登ろうとしたが、中止してよかったと思った

 

 

レールを跨いで山頂へと向かうが

一部工事用のモノレールの発着場となって 

防音シートが張られていた

 

 モノレールの発着場

 緑の広場

 金剛山頂

 

見事な青空が広がっていた

平日の事もあり、人も少ない方であった

この青空・・・・

最高点から高見山を見る事が出来るかも!

唐突にそんなことを思った

 

このまま セトから下山しようと思ったが

最高点まで行ってみる事にした

 

つづく

 

 

久しぶりに myブログに戻ってきました

漸く目標を終えて、山も解禁になり

久々の山を愉しんできました

その様子をまた 長編ですが残しておこうと思いました

そんなブログにお付き合い下去る事に感謝します

ありがとうございます

 


覚悟を決めて出発した九重山 最終日下山

2022年05月16日 | 山 九州の山

2022年5月2日(月)☀ 坊がつる~雨ヶ池~長者原

 

平治岳にかかる太陽・・・

朝陽が坊がつるを明るく照らし始めた

 

目覚めは とてもいい♪

山の中での睡眠は、最高にいいものになる

爽やかな朝の日差しは、

まだ ここに引き留めるばかりに心を目覚めさせる

 

覚悟を決めて出発した九重山 2日目からの続きです

 

坊がつるの朝は ゆっくりと時が流れる

のんびりと歩く人の姿が、その場に溶け込んでいた

 

三俣山

白口岳 稲星山 中岳

 

今日は お別れの日

 

予定していた日程は変更され

早くも下山することになったが

空は、爽やかに送り出してくれた

 

 今日のアセビトンネルは明るい

 新緑に包まれた明るい登山道

 クサボケの花ともお別れだ

雨ヶ池越し

 初日とは全く違う雨ヶ池越!

雨ヶ池から見る三俣山

 

池の水は少ないものの

湿原らしい独特の雰囲気は言葉にならない

傍で鎮座する三俣山もまた 

坊がつるで見る姿とは、違って見える

 

往路では見られなかった涌蓋山

森は初夏の趣を湛えだし

新緑の美しさに 何度足を止められたことだろう

 指山分岐

 

静かな朝を迎えた森もまた

今日一日の活動を起こす準備でも始めるかの様に

活気を帯びてきている

 

 ギンリョウソウ

 オトコヨウゾメ

 もうすぐ タデ湿原だ!

タデ湿原の遊歩道

左から 黒岩山 大崩ノ辻 上泉水山 泉水山

 

長者原の駐車場へと向かって

タデ湿原の歩道を歩く

 

 ビジターセンターの裏の水場

 平治号 ただいま~

 ビジターセンターは、もう開店してた

 

長者原の駐車場は満車!

明るい朝は活気がある!

登山の恰好をした人や観光客、

ツーリングを楽しむ人たちなど、

様々な人たちが入り交ざって

GWを楽しむ姿が多く見られた

 

下山してすぐに入りたかった

ビジターセンター温泉はしていないとの事

足湯のお湯は出ていたのに 残念だ

なので・・・

九重星生ホテルの日帰り温泉を利用した

ここの露天風呂は 

三俣山を間近に眺めながら入浴できるのだ

 

人も少なく、ほぼ貸切状態で、

コロナ禍露天風呂を楽しんだ

 

汗を流し終えた後は すっかり観光客になる

佐賀関まで足を運んで 関サバ・関アジ丼を味わい

別府観光をして、その後に 

筌ノ口温泉へと向かった

ここが、チチの湯治場となり

宿泊先となる

 

 筌ノ口(うけのくち)温泉

旅館新清館 ←クリック

明治33年創業老舗

 

久住山に登った後は 必ずと言ってよいほど

この旅館を利用させて貰っていた

しかし、コロナ禍になった事もあり

随分とご無沙汰していた

 

 クレマチス ドクターラッペル

入浴後などに休憩する場所

3回の部屋の廊下

 

この旅館の中は、タイムスリップしたような

不思議な空間が漂っており

静かな趣と 古い時代の匂いがして

時が止まったようにゆっくりと過ごせる

 

食事は、座敷の食堂があり そこで

宿泊の皆様と食事をするのだが

電話で予約する時に 個室が空いているという事で

個室を取った ここでチチと二人っきりで

ゆっくりと食事を頂いたのだ

 

山の幸を主とした食事 夕食と朝食

 

ヤマメの姿焼きは 

旅館の前の鳴子川から獲れたものだろうか?

朝、散策をした際に、跳ねる魚の姿を見たが・・・

 

素朴な それでいて懐かしい

美味しい食事を頂いた

 

今回は、疲れていたのだろうか

汗も流していた事もあり

チチが露天風呂に入っている間に

私は そのまま、てしまったようだ

 

そして 4時ごろ目が覚めた・・・

 

激しい雨の音がする その為か

真っ暗で 怖かった

 

でも温泉には入りたかった…

なので、内風呂に入りに行った

さすがに だ~れもいない

お風呂は 独り占めだ!

 

お風呂はめだったけど

開けている窓から入る風は、たかった

それが調度バランスよく 

時間近くも入ってしまった

 

筌ノ口温泉(うけのくちおんせん)

 

正保(1644~1647)のころから村人が入浴していた

享保13年(1728)、田野庄屋徳右衛門がこの地に住宅を造り、

湯小屋を建てたのが温泉の始まり

炭酸泉で黄褐色に濁りがあるのが特徴

 

お風呂から上がる頃 

外は少し明るくなってきていた

チチもよく眠っているので

独り 旅館の近くを散策してみた

 

この時は、すでに雨はんでいた

 

 

昨日まで この上流の源流にいたんだと

暫く鳴子川を眺めていた

 

あっ! 魚が跳ねた…

ヤマメだろうか?

 

小さな波紋も 流れの中にすぐに消えた

川の流れの音だけがする

決して耳障りなものではなく

自然の出す音の心地よさが心に染みる

 

本当に 時は止まったまま

雑踏とした現実の世界を 忘れさせてくれた…

 

やまなみハイウェイ

 

また、やまなみハイウエイを走った

そして、九重山に別れと告げた

 

また来る日まで…

 

 

長い長い、ただ長い愚ブログに

ご訪問いただきありがとうございます

コロナ禍から漸く一歩踏み出して

遠出をしました

チチの足も、どうなるのか不安は有りますが

受け止めながら 好きな事を続けられるように

出来る努力していこうと思います

今後も、お付き合い頂けると幸いです

ありがとうございました


覚悟を決めて出発した九重山 2日目 独りの立中山

2022年05月15日 | 山 九州の山

2022年5月1日(日)⛅ 立中山(たっちゅうさん)

 

覚悟を決めて出発した九重山1日目からの続きです

 

1日目の夜は 静かな夜だった

坊がつる名物の強風は無く、満点の星に飾られた空

今年は、風の唸り声を聞く事はなかった…

 

 霧に包まれた朝を迎えた…

 

朝からの坊がつるは 灰白色のガスに包まれ

冷たい空気が漂い、一枚上着を羽織った

 

ガスは一所にジッとしている気はなさそうで

動き回っている

四方の山々も出たり隠れたり

今日も忙しい1日になりそうだ

 

だが、山の朝は静かな時が流れ

下界では味わえない風情が心地良い

 

チチの疲れはまだ残っている様だ

膝を庇って歩くのは、意外に重労働で

負担が大きいのだろう…

 

今日はチチの休山日

婆さんは山に洗濯に出掛ける事にした

 

 坊がつるテント場から法華院温泉へ

 

リュウキンカ

フウロケマン

 

草花に送られながら り出かけて行った

寂しい気持ちはあるが、山に癒されて歩く

 

 

法華院温泉まで来た

今日は北千里ヶ浜へと行く道とは反対の方向の

法華院温泉のテント場の横の道を進む

 

崩れた跡はすでに片付けられ

標識も鉾立峠・くたみわかれを示し

整備された道があった

 

しかし 以前とは様相が変わっている

あったはずの、トーテムポールは無くなっていた

 

※以前の様子は↓をクリックして、ご参照ください

2018年5月に登った時の様子です

 

2018年5月に 今は亡き愛犬のビビと登った

懐かしき立中山への道を今日は、独りで登る

 

まだ、先に見えるはずの景色は

白いガスが多い 気分的にもやや沈みそう…

それでも、今日は

行ける所まで行ってみようと決心したが

すぐに忘れてしまう私だった…

 

中岳分岐~法華院のルート

 

2012年7月 豪雨による土石流発生が発生

通行禁止となったまま、いまだ開通していないようだ…

 

時々、このルートを登る愛好家の人もおられたようだが

入口は ロープが張られたままだった

 

令和2年7月の災害だけではないだろうが

東千里ヶ浜の方は荒れていると聞く

それも影響しているのかもしれない…

 

最近の自然災害は 酷くなっているように思う…

 

  鉾立峠への最初の木道

 

崩れていたと聞いていたが

木道が残っていることにホッとする

 

しかし、進むにつれ 木道は変わっていた

やはり崩れて、痛々しい場面が残っていた

 

 最初のガレ場

 

以前はこれほど 土石の溜まった姿はなかった…

 

東千里ヶ浜方面の崩れも、やはり影響しているのだろう

稲星山と中岳方面からの土砂崩れが ゴーロを形成していた

 

それを横断するように渉って 再び樹林帯へと入る

 

 見慣れた標識は残っていた

 二つ目の土石痕

 穴が開いたような樹林帯へ

 フモトスミレ

 

赤岩のごろつく荒れた道

面影はあるが、やはり以前とはっている

 

 

が見えてきた そこには

木鉾が天を突いて立っている 

ここが以前、鉾峠(ホコントウ)と呼ばれていた

鉾立峠である

新しく立てられた木鉾には

今も 鉾峠と記されている

 

ガスは微妙に動きが速い

灰色のガスが、包むかと思えば 高く吸い上げられ

景色は目まぐるしく変わる

 

 鉾立峠 1360M

白口岳

 

鉾立峠から見える白口岳

ここから見る姿が好きだ ついつい 

われてってしまいそうになる

だが その南東面の斜面は 

以前より深く抉れている 道も荒れているようだ…

 

なぜか、どうしようか… 

迷う心が生まれる

そう・・・ここに立つと 

立中山へ行く事よりも

白口岳に行きたくなる気持ちがくなる

これはよくない事だと分かっていても

心が大きく揺れる…

 

立中山

 

白口岳の誘惑と戦う事10分

そんな私を知るチチが 

送り出すときに言った言葉を思い出す

 

立中山に行くんだよ!

余所見は、だめだよ!

 

誘惑にけてはいけない!

父との約束通り 立中山へ向かう事にした

 

鉾立峠を挟んで、白口岳と対峙する立中山

白口岳に比べると

何と優し気で穏やかな山容に見える

しかし、ここも登れば

泥状の地獄す…そう思って

覚悟を決めて登り始めた

 

この時の様子を手記には

「いけそうだが、かなり荒れている

独りという不安がつき纏う

二人の若者が登っていった

思わず、ついて行きそうになった

だけど、チチとの約束がある…

自分を止める」

そう書いてあった・・・

 

コースタイム

 

8:55 坊がつる テント場 → 9:10 法華院温泉 9:15 → 9:44 鉾立峠1360ⅿ 9:55 → 10:19 立中山1464.4ⅿ 10:26 → 10:55 玖珠川源流 → 11:13 大船山・坊がつる分岐 11:25 → 11:55 坊がつる テント場

 

 ミヤマキリシマ

 

気の早いミヤマキリシマの花が咲いていた

一斉に咲きだし 山肌が赤く染まるのも

もうすぐなのかも

 

そう思いながら登り始めると

道の様子が変わっている事に気が付く

 

なっ!なんと! 階段が!

キレイに整備されていたのだが…

これは、チチの泣き所になりそう…

そしてそれは・・・頂上付近まで続いていた

 

 急斜面は階段変身~!

 頂上付近まで続いていたヨ!

 階段がえた山頂付近!

ボケの花が満開

 

階段の道を、汗をかきながら 黙々と登る時 

目に留まったのはクサボケ!

 

艶やかな朱色の花を咲かせ

思わず 足が止まる。

そして、呼吸を整える時間を与えてくれた♪

 

頂上付近までくると

ミヤマキリシマが目の前に広がる

まだ渋い色の硬いがついていた・・・が!

 

 幼いミヤマキリシマの

 が開いている蕾…

 

ミヤマキリシマの枯れる原因に

害虫の発生が問題になっている…

 

その代表に名が挙がるのは

キシタエダシャク

クジュウフユシャクだと聞いている

どちらも 今年は大繁殖してしまうのだろうか

 

私の前にも、その虫たちの幼虫がいた・・・

数匹だが、よくよく探すと、もっといたのだろう

 

 キシタエダシャク

 

この枯れた枝葉 既に

冬の時期に活動する 

クジュウフユシャクガ

食害されたものだろうか・・・

枯枝が目立ち まるで

山のサンゴ礁を見る様だった

 

 

ミヤマキリシマ花道

一気に咲けば赤い花道

 

このままの肌色のままなのか…

見事な紅い花道になる事を願う!

 

立中山 1464.4M

 

ガスッているものの 

ガスの合間から 

近くの風景を見る事は出来た…

 

白口岳の奥の中岳

ガスの向こうから姿を現す

 

痛々しい山肌が所々多くなっている様な

それでも 九重山らしい山並みは健在だ!

 

白口岳と中岳方面

法華院温泉

 

さてさて…立中山の頂を満喫した!

このまま 鉾立峠へと戻ろうか迷う

 

だた、あの階段を下るのは…

正直、二の足を踏む!

当初予定していた

鉢窪へのルートを下ってみようか

 

地図は持っている…

またまた私の好奇心が出てくる

 

少し横長い平坦な立中山の頂

それを突っ切る形でついている踏み跡を確認

 

以前、殆ど分からなかった踏み跡明瞭になり

既にになっていた

 

行こう! 地図とコンパスを取り出して

鉢窪ルートへと下って行った

 

 

 鉢窪ルートへの道

見事に掘れて、となっている所も!

 所々、分岐が現れる!

 

鉢窪はきっとこんな感じなのだろう・・・

鉢窪に入り込むと

踏み跡はもっと薄く、

獣道か人の踏み跡か分からない道が

四方八方についていると聞く

きっと迷うだろう・・・

 

鉢窪はチチと一緒に行く事にし

道を外さないように進む・・・

 

丁度、この辺りで 独りの登山者に出会う

 

玖珠川源流

 

玖珠川の源流に出てほんの少し

川沿いに歩いてから 渡渉!

 

その時 先を歩いていた登山者の声がする

 

うわぁ~ 

わぁ~ひぁ~ 

〇▲✖※◇▽…

 

ッ! なに?なに?

 

背筋が凍りついた・・・が

その声の原因が分かった

 

灌木のトンネルを潜るような

泥濘泥沼

ジュクジュク

靴が泥の中にまっていく…

 

 

他に道を探すが

これこそ道迷いを起こしてしまう感じで

見通しの悪いブッシュに紛れ込む形になりそう…

仕方なく 灌木を掴み

頭を下げ屈んだ格好で 足場をしつつ

時に、泥の中に足を突っ込みながら歩く

 

ふっ~

地面が少し硬くなった時は、ホッとした

 

 グネグネの樹々の魔女の森?

 

少し腰をかがめながら歩く

道が分かり難い所もあるが

道の状態をばなければ 迷う事はなさそう

 

 これも です!

 素敵なです

 

崩れた跡の様なルンゼ?

その涸沢を渉っていく

そしてその先もまた、急登の泥道

 

でも、まだ泥濘の泥状ではなく歩き易い

ただただ 急登しんどいだけ

 

大船山・坊がつる・鉢窪の分岐

 

ヤレヤレである

漸く、分かるルートに出てきた

 

さてさて… ここでまた迷う

大船山まで登ってこようか?

時間的にはまだ余裕はある…

ここでまたまた10分ほど思案する

その間に 数名の登山者が目の前を往来した

 

ここでも、チチとの約束を思い出し

やはり下山することにした…

 

 抉れた溝道を下っていく

 黒い泥濘

 宇土山入口 今度はチチと来よう

 

大船へのルートもまた、以前とは少しずつ形を変えていた

あるはずの道がなく

新たなる道が出来

幾つかの分かれ道があった

冬の時とは違うの道は、下りでもを要する

油断すると を取られやすく

デコボコが応える

 

それでも 下るとなると足は速くなる

ドンドン下っていった

 

 薄暗い急な下りは用心!

 見えた! 闇から抜け出る瞬間だ!

平治岳・大船山の登山口

大船山

 

坊がつるに着いた頃

空は高くなり、大船山がひょっこり顔を出していた

それを見ると、やっぱり登っておけばよかったかな?

そんな欲が出てしまう

 

それを振り切って テント場に戻る

 

 

 

チチが お帰りとテントから出てくる

ゆっくりできたのだろうか?

疲れていた表情は消えて 

穏やかな笑顔で迎えてくれた

 

ゆっくりできた?

ゆっくりできたよ

法華院温泉に行ってみる?

行こうか?

 

法華院温泉で、コーヒーでも飲もうかと思って

出掛ける事にした

 

 

山は萌え 山は清々しいほどの魅力を出している

もう少し、お日様の陽が有ったらと思うが

贅沢な欲はよそう・・・

 

法華院温泉に行くと 受付が混雑していた

宿泊者の受付が 始まって忙しそうだった

外に張られたメニューを見ると

 

あれ・・・コーヒーが無い!

 

ここのコーヒーは美味しかったのに…

残念!

甘酒はあったが テント場で

コーヒーを点てる事にした

 

 法華院温泉

 コテージ

 

設けられた休憩場?

ベンチに座って大船山を眺めるチチ

その背中が少し寂しそうに感じた…

 

 ミミナグサ

 

チ 戻ろう~

 

そうだね 戻ろうか

 

坊がつるのテント場で ゆっくりと過ごした

 

2日目おわり

 


覚悟を決めて出発した九重山 1日目 星生山の窓

2022年05月11日 | 山 九州の山

2022年4月30日(土) 雨ヶ池~坊がつる~星生山

 

坊がつるからの続きです

 

時間と共に まるで霧が晴れるように

澄んだ青が広がってくる

迷って覚悟して訪れた九重の山々

迎えてくれたように思え、喜びを感じた

 

 ハルリンドウ

 

先ずは。法華院温泉へと向かおう

この林道も、昔はもう少し狭かった

今は、完全な車道の広さがある

 

その林道の正面に見える山肌に

令和2年7月に襲った豪雨の跡が痛々しく残っている

崩れ、流れ出た土石が 法華院温泉のテント場を襲った

その跡が 今も残っていたが

テント場は綺麗に修復されて

何事もなかったかの様に、テントの姿を見る事ができた

 

 法華院温泉の中を通り過ぎる

 法華院温泉の急登

 ここも崩れた跡がある・・・

 

星生山が灌木の林冠から覗く中

急な斜面を登っていく

 

チチの技術が、足をカバーして歩くが

痛みがどの程度酷いものかは 私にはわからない・・・

無言で登るチチの背を ただ見守るだけ

 

 少しずつ緑の衣を纏いだした樹々

星生山

 

懐かしき星生山の姿が青空に浮かぶ

山軍中部にある星生山の名は法性に由来する

法性は、万物の本性で、仏の知恵そのものの意

 

山頂を星性の辻、岩場を法性崎などとも書かれていたという

現在の星生崎の事であるが

ここは、ロッククライミングの岩場として

昔・・・?人工登攀でアブミなどを使って登り、

ハーケンを打つ音が響いていた・・・

 

懐かしき星生山の姿を追いながら

岩のごろつくルンゼ沿いに登っていく

 

今日は、あそこに行くんだと 

心に言い聞かせる

 

 スカイラインが近づいてきた

 

振り返ると

平治岳 北大船山・大船山 坊がつるが目の前に広がる

あのガスった天気が嘘のように

爽やかな空気と素晴らしい景色を見せてくれた

 

そして、急登を登り切った先は

広い砂浜?

賽の河原の様な平地が広がる

漸く、北千里ヶ浜に着いた!

 

 北千里ヶ浜の平坦部

 門番の猿岩(私はゴリラ岩と呼ぶ)

北千里ヶ浜

 

~い 砂地の千里ヶ浜!

千里とは広いを現すのだが 本当に広い!

四方山に囲まれた千里浜を歩いていくが 

本当に気持ちがいい~♪

 

そして、北千里ヶ浜の中間当たりに来ると

スガモリ越の分岐に出会う

 

 すがもり越分岐

 

分岐から10分ほど登ると着くスガモリ越

かつて 諏峨守小屋があり、登山者で賑わっていた

その経営をしていた山小屋の御主人が無くなり

諏峨守小屋も無くなった・・・

ただ・・・の鐘だけは今も残っている

(昭和37年1月1日に起きた大量遭難事故を受け、

倉田厚歌人から寄贈品)

 

大量遭難事故があった後、

北千里ヶ浜でリング・ワンデルングを防止するために

35基のケルンが作られた

しかし、今は・・・

そのケルンの存在が霞んで見える程に

貧弱になっている様な・・・

 

風化や災害における影響が大きいのだろう・・・

時代と共に 変わっていくのは仕方のない事だが・・・

少し、寂しい・・・

 

色々な出来事が、見えないにしても

この広い千里浜には残されているのだろう

 

「首を廻らすと専攻が一時に起こり

本御門は急に影となり 緑の山気が吹きわたり

北御門の方は明るくなって晴れてきた

三俣嵩(三俣山)の雲は 

雨が池(雨ヶ池)に宿っているを起こし

千里ヶ浜の流れは 田能村の遊客を招く」

これは、本御門、北御門があったとされる時代の

天空の描写であろうとされる

 

 北千里ヶ浜の流れ

 

スガモリ越の東北側に対峙するように

聳え立つ三俣山は 北千里ヶ浜からも

堂々としたその姿を見る それは、

守りの山神の沈黙の抱擁の様にすら感じる

 

天空の砂場の様な北千里ヶ浜

 

明治年間の中頃まで

昼なお暗いほど、各種の巨木が茂っており

杉、ブナの木が多く 樹齢500年を越え 

樹周りは4~5メートルを超す巨木もあったという

 

この砂漠の様な北千里ヶ浜も例外ではなく

深い樹林帯われていたという

 

それが 明治32年~33年頃から枯れ始め

明治42年頃までに すべて枯死してしまったようだ

その範囲は、三俣の裾から坊がつるにかけて、

北は 湯沢山麓から平治岳山裾

南は、鉾立を越して 鍋割坂の上中部にまで広がったという

 

坊がつるの下流の暮雨瀧上部には モミ、ツガ林もあったが

全て全滅したという

 

西千里ヶ浜や 空池内壁の北面にも、

3mほどの寿樹が茂っていたが

これらすべて、全滅したという

 

それは、硫黄山噴気活動が影響したとの説がある

そして、植物相がすべて変わり、

現在の植相のまりとなったという・・・

 

ここが・・・

生い茂った樹林帯に包まれていたなどと

今の姿を見て、だれが、想像が出来るだろうか・・・

 

硫黄山

 

昔・・・天狗ヶ城よりの東側の平坦大地

北千里ヶ浜にあったとされる中宮!

廃仏毀釈政策により、明治になってすぐに、

中宮猿岩間の隙間

十一面観自在菩薩像などを隠したとされるが、

それは とうとう発見できないままという…

 

そして、北千里ヶ浜の奥から久住分れを通らずに

直接に、空池に登るルートがあったかもしれないというのだ

その空池の直下には涌泉があるというが

道はかなり険しいものとなる様な気がして・・・

それを確認するには至っていない・・・

 

それにしても、興味深い話は、ここ九重山には多く

至る所に信仰や自然の驚異などの逸話が隠されている

 

1995年(平成7)10月11日夕刻から、約300年ぶりの水蒸気噴火を起こし

東西約400mにわたり 9個の新火口を生じたという

この一帯は 火山ガスが噴出し 植物が育たず

荒涼とした風景が広がる

 

硫黄山尾根には、硫気を噴出する硫黄山が

今も活動をしており 誤って入り込まないように

ロープを張っているが

ガスに包まれている時は分かり難く、迷う人もいるようだ

 

風向きによっては 強く硫黄の臭いが鼻を突くが

今回は、その硫黄のニオイがあまりせず

穏やかな北千里ヶ浜を歩いた

 

さて、北千里ヶ浜が終ると

大岩のごろつく斜面となる

またまた、チチにとってい登りが始まる

 

 

 ここからも、の一文字!

 宇宙人の様な人の?スフィンクス?

 

大きな岩の流れがそこにあり

崩れた跡が涸谷を作り

人はそれを頼って登る・・・

九重名物の黄色いペンキ

岩に描かれ 久住分れへと誘う

 

 足元注意!転んだら痛い!ぞ?

 これでもか!と立ちはだかる

北千里ヶ浜 三俣山 平治岳 その間に由布岳と鶴見岳

 

汗が出た!

顔も、頭も、背中も・・・びっしょり

疲れた…と、時折足を止めて、振り返ると

見飽きる事のない・・・

千里ヶ浜の終盤からついてきてくれた景色が

頑張れと励ましてくれる

 

いつもそばに三俣山

その横に チョコッと平治岳

三俣と平治の間から 猫耳の由布岳がチラリ!

北千里ヶ浜も広き道のルートを残してくれている

 

冷たい風も、慰めるように吹く

嬉しや♪・・・だから頑張れる!

もうすぐと、頑張って登っていくと・・・

 

 久住分れに着いたようだ

久住分れ 1643m

三俣山

阿蘇山

星生崎1719.92mと避難小屋1631.27m

 

久住分れから少し下った先に避難小屋が見える

いつの間にか、綺麗に建て直されており

トイレもキレイになっている!

 

帰りに立ち寄ってみようか・・・

 

だけど、今は、このまま尾根伝いに

星生山へと向かう

 

 

 星生山を目指そうぞ!

久住分れと久住山

 

振り返れば 分岐の右側に久住山が見える 

久住分れから九住山に向かう尾根!

久住山へ行くの行列は ここからも見える

ただ・・・岩と同化して分かり難いが・・・

 

 急な斜面の先に星生崎の岩壁が!

 岩の尾根の道を確実に登って…

 星生崎からの景色

 

星生山でクライミングだ!

遥か昔、山仲間にそう誘われて

岩の頂上で見た景色は 

何十年たっても変わらない!

ここからの懸垂下降は 迫力があった事を

景色と共に、記憶している

 

懐かしさがこみあげてくる・・・

 

しかし… 星生山=岩登りの聖地と思い込み

その頃、なんと、この星生崎しか登ったことのない私

数十年の月日を経て、初めてチチと一緒に登った時

頂上はまだ先にある事を知った・・・

今は縦走路の一つとして楽しんでいるのだが

何とも、お粗末な話である・・・

 

さて・・・

長居は無用!

 

 

星生山頂上を目指して 先を急ごう

チチの膝も、大丈夫そうにも見える

何も言わず、先に進んで行くチチを追いかける

 

西千里ヶ浜と肥前ヶ城と扇ヶ鼻

西千里ヶ浜は常に眼下に広がる

 岩ゴロゴロ尾根伝い!

 窓は何処じゃ~と窓探し

星生山の窓

 

ここか!見つけたぞ!

見つければ、何の事はない

いつも通り過ぎていただけだった

 

冬期の薄暗い中で、岩の尾根伝いを歩き

いつも 窓の上を越えて歩いていたのだと気付いた

 

念願の星生山の窓

西千里ヶ浜を挟んで対峙して鎮座する山、

肥前ヶ城1685mと扇ヶ鼻1698mが借景の如く・・・

窓景を、暫し楽しむ

 

 チチも感無量の様だ!

 窓の外の岩の壁

 登って岩尾根に戻ろう!

 今度は星生山の頂だ!

 

近づけば近づくほどに険しくなる

狭い尾根だが、踏み跡は一つではない所も・・・

 

所々、小さな分かれ道があるが

ルート選択によっては 難易度が変る

 

 頂上が近づいた来たが…

 簡単には通しません?

星生山(ほっしょうざん)1762m

 

大きな岩の間を登ったり

岩をよじ登ったり・・・

結構ハードな付近 でも、

コースによっては

歩き易い道ができているのだけど・・・

 

山頂は思いの外 人で賑わっていた

少し離れた風よけができそうな所で

しばし、足休めをした

 

三郡中部に位置する星生山は 法性に由来する

法性は万物の本性で、仏の知恵そのものの意味である

 

山頂を星性の辻

岩場を法性崎と書かれていたという

この法性崎は、阿蘇にも同じ地名があり

「西遊雑記」に、噴火口の穴の一つに法性崎があるとしているという

 

三俣山 平治岳 大船山  中央の稜線 硫黄岳

右側から久住山 稲星山 天狗ヶ城 中岳 白口岳

 

薄い雲が空に筋を作っている

あれあれ・・・?天気が少し崩れ始めた?

テント場に辿り着くまで、

このままのお天気でいて欲しいものだ

 

九重山の主たる山々の稜線を見ながら

戻る事にした

 

 

星生山の窓まではもどった・・・

だけ、星生崎は、もういいかな?

たまには 違う道を下りたい・・・

 

それはチチも同じだったようだ・・・

途中 ショートカットできそうな所を探し

西千里ヶ浜側へと下って行く事にした

 

 窓を振り返って

 ショートカットしよう

 ちょっと道は薄いが!

 西千里ヶ浜へ降りた

 

星生崎を下からの望む

またた、懐かしさがこみあげてくる ふと…

大根おろしの辺りで、苦戦した事を思い出す

 

人工で登っていたルートも

今では フリーで登れるのだろうと呟くと

隣にいたチチが ポツリという

あそこは、指の関節を使って登る・・・

 

登るルートを見て、シミュレーションしているのだろう

 

お互い、あと 10年ほど若ければね・・・ 

くすっと苦笑い!

 

久住分れの避難小屋

 

幾分か人は少なくなったようだ

新しくなった避難小屋を見てみようと中に入る

 

キレイな内装に驚く

ここで寝れそうだな・・・

避難小屋だものね・・・

 

以前の避難小屋の面影すらない

ただ・・・入口が水溜りになっているのは

今も昔も変わらないようだが・・・

 

中を見ただけで、外で休憩を取って

足を休めた所で 坊がつるまで 

ゆっくり下っていった

 

 避難小屋の中

 出入り口は水溜り

 久住分れ迄のちょっと上り坂

 久住分れ再び

 さぁ~ 戻ろう

さらば 久住分れ

北千里ヶ浜と三俣山

 門番のゴリラ  一家(猿岩)

 千里ヶ浜の終点

大船山と右に立中山の端

 

大船山は…

船が覆ったような姿をしているから名がついたという

しかし、大船山の大船については 仏教面からの説もある

 

【無量寿経の一節に

「船師、大船師、群生を積載して生死の河を渡し涅槃の岸に置く」との

衆生済度の文言があり

その大きな船に因むというである

 

また、大仙山とも書かれていたという

大仙は、如来の事!

麓に大仙仏乗院というも、あったという

山名が先か、寺名が先かは定かでない

 

鶏鳴山という別称もあったという

これも、ふもとの西蓮寺の山号である

 

大船山の下にある立中山は

塔頭からついたもので、北の麓に

法華院歴代の墓所がある

 

 クロモジ

 法華院温泉

 

坊がつるのテント場に戻ってきた頃

空の様子が怪しくなってきた

 

 

 

下りは チチの膝にかなりの負担を掛けたようだ

普段では考えられない程 チチも疲れた様子

早々にテントの中に入り

ゆっくりと過ごす

 

絶対、痛いとか、しんどいとかは言わないチチ

だけど、かなり堪えたのだろう

自ら、明日はゆっくりすると言った

 

内心、良かったと思った・・・

 

坊がつるで、何も考えず

時に思索に耽り、住古を偲ぶのも良かろう

自然を愛でながら 

自分の時間をゆったりと過ごす時間

ここにはあまりあるほどあるから・・・

 

1日目終わり

 

 

つづく