ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

沢もどきの沢ハイクからの赤ゾレ

2020年09月07日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年8月30日(日) ☀ 台高のお山 赤ゾレ 地蔵谷

 

大台ヶ原から 体調を崩していたが

ぼちぼち身体を慣らそうと考えた

未だ残暑の厳しい8月末 

涼しい所がいいなぁ~と考える

 

チチが以前から考えていたルートがあるという…

 

私の体調の事もあり 避暑地もかねて

沢もどきのハイクしようという事になった

 

 

老犬ビビは比較的元気だけど

もう連れて行く事は出来ず

いつも日帰りのお山では お留守番!

 

行ってくるね 声をかけた・・・

 

赤ゾレ老犬ビビと歩いたお山

その時は ハッピノタワ経由で

赤ゾレ木梶山の周回をした

歳はとっていたが頑張って歩いてくれた…

 

何時しか私の年齢を超えて老いた身体

もう山歩きは無理だろう…

この赤ゾレが最後の山になった…

 

帰ったら 飽きる程 

今日のお話を聞いてもらおう… 

 

そう考えていた・・・

 

 

木梶不動明王 鳥居の奥にはキワラ滝

 

第一木原橋を越えてすぐに

小さな広場があり 木梶不動明王様が祀られ

その傍で囂々と音を立てて落ちるキワラ滝が迎えてくれる

 

ここは滝巡りの駐車場でもあり

木梶林道への第1ゲートの所でもある

 

懐かしきビビと来たところ…

鳥居の前で記念撮影をしたのを思い出す

 

 

 第1ゲート

 木梶林道

 

最初は取り付きまでの間 暫く林道歩き

約1時間程の林道歩きは 帰りも同じ…

 

ダラダラ…と歩きがちになるが

時折小さなを見つけたり

木梶川のれをみたり

滝のを聞いたり

見るもの聞くものすべて味わいながら歩くと

それもまた楽しい

 

そして見つけたよ

見慣れたはずの花が 

別の種類のものだった

 

 シコクママコナ

 

上唇と下唇の間にあって子房に繋がる空隙を花喉という

その花喉両側黄色い斑がある…

最初はミヤマママコナと思って写真を撮った

よく見ると鋸歯がある・・・?

ではママコナ?

 

だが  ママコナには黄色い…

そして ミヤマママコナ鋸葉

この花には両方 わっている???

 

そこでいつもお世話になる

植物図鑑エバグリーンさんにお尋ねした!

そして シコクママコナである事が判明

 

初めてシコクママコナを見た感激が 

今になって湧いてくる

こうした小さな発見は 

本当に嬉しいものである

 

 第2木原橋 第2ゲート前

 

第2木原橋にも滝がある…

名前があるのだろうが 調べてもわからなかった…

 

以前は迫力のある滝であったが 今日は大人しい 

雨の無い日が続いたせいか 水量ない

ちょっと…寂しいな…

 

その滝のすぐ先に 第2ゲートがあり

そのまま通過して行く

 

 

 第2ゲートを更に進んで林道歩き!

 ハッピノタワの取付きを通り過ぎ…

 明るい緑に包まれた林道に変わる!

林道から見る地蔵谷

 

一瞬開けた林道となる 手に見える

 

それをチチが指しながら

あそこに行くんだよ!

あの谷に入るの?

そうだ

嬉しそうに言う 

 

あまり嬉しそうに言うので

てっきり この付近から取付くものと思った…

 

きょろきょろ取付き点を探していると 

山側に凄い擁壁がある事に気づく!

 

すごい! 

ここって崩れやすい所なんだ!

 

まじまじと見ている私を置いて

チチはどんどん林道の奥へと消えていく…

 

あれ? 

この谷を遡行するんじゃないの?

 

もっと先から戻ってくるの!

 

まだ先に行くの~?

 

急いでチチの後を追う…

 

 ブロック積擁壁の上に法枠が!

 ブロック積擁壁の横を通って…

 

林道が林道らしからぬ道になり

木梶川の支流が近づく…

目的地点は近いようだが どこだ…!

 

 木梶川へ下る入口

 

ここからは 林道とのお別れだ!

川に下る前に 簡単な準備をして出発をする

 

一応何が起きても対応できるように

しっかりとゼルは付けた

必要となるような所は無いというが

転ばぬ先の杖である

 

それが功を奏することになるが

何事も用心!用心!と準備をして

木梶川へと下っていった

 

 

コースタイム

 

8:14 木梶不動明王 キワラ滝駐車場 → 8:14 木梶川渡渉点 9:40 → 9:50 地蔵谷取付き → 9:54 地蔵谷入渓 → 11:25 窟屋 → 12:05 地蔵谷終了点 12:15 → 12:21 赤ゾレ1300m 13:05 → 13:55 木梶川渡渉点 14:00 → 15:00 木梶不動明王 キワラ滝駐車場

 

 

つづく

 


日出ヶ岳からテンネンコウシ高と裕嵓まで足を延ばして… 9

2020年09月03日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年8月8日(土)☀ 大台ヶ原

 日出ヶ岳~西谷高~テンネンコウシ高~裕嵓 周遊

 

 

久々の発作に見舞われながらも

笹原の最後の急登を登る所からの続きです

 

 優麗な樹林帯と笹床だが急!

 何度も振り返るチチ

 

陽が傾き 森が眠りの準備を始めるかの様に

静かに 静かに 陽が沈むのを待つ

 

樹間から憂いを帯びた それでいて

力強い陽が差し込み 長い影法師を作る

 

季節が季節なら

もう…闇夜を迎える時間に近づいている

早く戻らねば・・・と思いつつも

身体は重く の靴を履いているよう…

 

 

もう 道は消える事は無く

日出ヶ岳へと導くように延びて誘う

しかし…

斜面である事にはかわりない

 

動悸が 荒い息と共に耳の奥まで響く…

 

もう少し…

もう少し…

頑張ろう…

 

 

 標識の先に道が更につづく

 

あぁ~ 

行きの下りで出会った曲がり角!

ここが帰りの分岐点だった…

 

漸く 終りが来ることを知り

ホッとすると同時に 

頑張った自分を密かに誉めた…

 

頑張ったね

頑張ったよ…

 

 ただいま・・・

 最期の階段 これで終わり

 急だが 思えば 短い登り!

 長かった…漸く見えてきた展望台

 

傾いた日の陰影が 長かった1日を表すかのよう…

 

ここで少し休もう!

 

休んでも 時間は大丈夫?

 

もう こ大丈夫だ

ここまで来れば 暗くなっても歩けるよ

 

身体の力が 抜けて行くのが分かる

 

 

 2度目の日出ヶ岳 ただいま~

南の量棒 大台ヶ原・正木峠

 

展望台の中で休憩

2階の展望に上がるほどの気力残っていない

 

~っと ベンチに腰を下ろし休む

まだ 人は数人登って来られている

夕焼けを見に来たのだろうか…

 

時間は17時を回っている

 

ここを起点に周回した時間は9時間を過ぎていた

傾く陽を浴び… 哀愁と焦燥感を感じての登りはこれで終了

 

踏み跡も無く 標布テープも見当たらない個所が多々あり

チチの後を歩くだけでも 緊張が襲い

思いの外 疲労感を感じていた…

今は ただ ぼ~っ

こんもりとした正木峠を見つつ

明鏡止水の心境に陥るような錯覚を覚えていた

 

 

さぁ ぼちぼちと帰ろう~

 

はい…

 

 

 

正木峠を見ながら下るが

この広原の先には な木の階段

登るも 下るも試練だらけにも思うが

安心が力となってくれ 

微かな余力で下っていく

 

 最後の急な階段

 

応えるな・・・この階段

それでも

 

ルーファン しなくていい

下れば 確実に戻れる道がある

ここでガスっても 迷う心配はない

これ程の安心を貰って 下れないはずがない

 

 水場の案内板

 

山の舗装道路♪

天国の道♪

疲れた足に優しい道♪

西に傾いた陽が 

少し寂しい雰囲気を漂わせる道♪

 

帰ってきたよ~

何時しか 足取りも心成しか

軽くなっていた…

 

 代表する木の案内板

トウヒの樹林帯にミヤコザサの絨毯!

 

伊勢湾台風がもたらした 置き土産とはいえ

ミヤコザサが広がり 森林の成長が妨げられる事となる

その笹を主食とする日本鹿が増加する羽目になり

下層植生は食べられ 樹木の皮は剥がされ

丸裸にされるようになる

それが原因で母樹が枯れ 次世代の樹木が育たず

森が衰退していく結果となっている

 

ただ それだけがの原因か・・・ 

伊勢湾台風だけのものか

ミヤコザサの増加によるものか

ニホンジカの食害によるものか

原因は それだけではなさそうである

 

自然環境への影響の現況に

人が関与してきていることもまた事実

酸性雨 温暖化すべてに人は関係している…

自然と人間がバランスを取って共存できることは…

 

そのことを考えさせられる 説明板が

散策道に設けられている

 

 

 大台ヶ原の現状 森の衰退

 

大きく傾いた陽が

散水されている水に当たり

光の噴水となって煌めく光景が見られた

 

漸く梅雨明けとなり 連日 猛暑に襲われ

木々も草ものどが渇くだろう…

ここ大台ヶ原も例外ではなく

平地に比べれば涼しいが

普段からは考えにくい暑さが続いている

 

 駐車場が見えてきた

 Pキャンの車だけが残っていた

 閉館した大台ヶ原ビジターセンター

 

ビジターセンター前の駐車場には

目的を持った人たちの姿が見られる

 

日没の景色を撮影する為であろうか

夜空に散らばる星の観察か…

それぞれにお気に入りの場所に

カメラや望遠鏡をセットしている

今日は夜通し楽しむのであろう…か

 

我が家は…疲れた

余りにもお天気に恵まれ

贅沢にも 十分すぎる程楽しんだ

 

今日はもう十分 

早く家に帰りたい!

 

 

 

大普賢岳に載ったお日様も

朱く燃えて沈んでいく…

 

いい一日をありがとう~

 

 

 

今回は 登山道を離れれば難しいコースが待っており

2000mに届かないお山でも 油断すると危険と隣り合わせである

という事を身をもって実感した今回の山歩き

できるだけ詳細に思い出しながら綴っていこうと決めました

気が付けば 何と何と…

9回に分けてのブログになってしまいました

それでも 最期までお付き合い下さった事に

心から感謝いたします

ありがとうございます