映画など街など

きままに映画や趣味を

林芙美子記念館

2023-05-11 21:39:00 | 日記
古いメモ

ちょっと歩かなきゃ、で少し時間あるなら、哲学堂から妙正寺川沿いを、中井に向かって歩き、林芙美子記念館に行く。  

 林芙美子邸は立派でよくぞ戦時中に建てたものだと思う。平屋だが、書斎、応接室、寝室、客間、台所…書院造りで。
また庭も程よい。
庭のない箱=マンション暮らしの自分にはいい空間。








見飽きて暗記する程観たビデオを必ず観る。NHKのフィルムだ。亡くなる数日前だという。
林芙美子の作品が見つかったという流れで展開する桐野夏生の「ナニカアル」をいつも思いだす。
勿論「放浪記」や「浮雲」もあるが。

林芙美子は魅力的で、近くにあんな子がいたら絶対アプローチするなと思う。
でも彼女は完全なる美男子好みで、
口もきいてくれないのと、相手にされたら小説のネタにされるのがおちだ。
2021.6

リゾーリ&アイルズ

2023-05-11 21:13:00 | 日記

12から14に機種変更。いじってたら半端な下書きがみつかる。塩漬けだ。古いメモでもとにかく半端でも完結しようと思う。

ボッシュ レガシーを一気に観てしまった。大腸憩室炎で入院経験しても腹八分が身につかない。睡眠時間を犠牲にしてしてしまう、分かっていても抑制がきかない。

で、ボッシュ に替わるのないかな?
程よいドラマがあった。
「リゾーリ&アイルズ」リゾーリはボストン市警の超優秀な刑事。アイルズは頭脳明晰な主任検視官。2人を中心に殺人事件の捜査が展開される。困難、危機を乗り越え解決していくが流れはボッシュと同パターン。周りにはリゾーリの弟フランキー、母親アンジェラ。職場には先輩刑事コーサックと、レギュラー陣。
余りに痛ましいのは、ジェーンの相棒のバリーフロスト役が死亡。ドラマでは交通事故で死亡とされ、ドラマのなかで手厚く葬儀が行われた。僕らも泣けた。
いい刑事でキャラも良かった。

ジェーンリゾーリ、モーラアイルズの二人とも美人でスタイルも良し。演技も上手い。
恋愛劇あり、ファッショナブル、健康志向、ちょっとセクシーなどなど。最終的に、リゾーリはFBIに行くか?アイルズは臨床の医師になるか?
コーサックは退職フランキーにまかせる。

TVドラマとはいえ100話超えるからいいコンビ。ジェーンのジョークにモーラがホントに笑ってると思われるシーンが後半多い。

ここのところ寝る前に1.2.3エピソード観てたが、終了。全部食してしまうと寂しい。

東京オリンピック A版、B版

2022-07-08 21:00:00 | 日記









東京オリンピックを観た。楽しみにしていた。河瀬直美だから。


サイドA、Bと言われと、レコードLP版を思い出す。映画はAのあとすぐにBは観られない。裏返せば聴けるレコードとの違いだ。2、3週間は待った。 

tohoシネマ新宿に行く。プライムビデオ等を否定するわけではないが、映画は劇場で観なきゃ」スクリーンと音響だ。

今回の作品は白紙で観た。
事前に識者とかマスコミの雑音を入れなかった。オレ的には映像が綺麗で監督の気持ちが伝わってきた。
ドキュメンタリー映画だが、河瀬直美のこだわりがある。素材は幾らでもあるから、何をセレクトしてどう料理するか。監督は楽しかっただろうなあ。ドラマを観てる感覚がした。河瀬直美は饒舌だ。時間が経過して一層思われる。

最大の収穫は、
野村萬斎のボレロとのコラボが観られたこと。

サイドAでは、劇場の冷房が効きすぎ閑所に立たざるえず、柔道の団体戦などを見逃した。残念。

無観客での開催になることは多数の人々は想像していたと思うが。無観客になってしまった関係者の複雑な思いを取り上げている。
サイドBは、関係者を描くということで、内心期待は薄かった。オリンピックを巡る様々な壁や問題があった。一番はコロナかもしれないが、組織委員会当事者もそうであったのは皮肉なことだった。河瀬さんは逆に創作意欲が高まったんじゃないかな。

食堂スタッフには結構意識して焦点をあてている。聖火リレーはドキュメンタリー的に描かれた。
人物のアップシーンが多いが、とくにバッハ、森のアップが記憶に残る。助演男優賞をあげたい。河瀬さんも皮肉屋だと思う。
コロナ禍での開催や女性問題が表出するなか、山口香氏や宮本亜門氏の発言をしっかり取り上げていることは評価したい。
橋本聖子には忖度したのか。「橋本聖子のオリンピック物語」の小作品が挿入されてる感がする。
 
映画とは別だが、開会式の酷さはないのではないか。出演したアーティストも可哀想な気がする。当日なんじゃこりゃと辱めを受け寝込みたくなるほどだった。何を言いたいのか。どこが世界にアピールできる日本文化なのか。悲惨すぎる出来。
D通の軽薄な傲慢なプロデュースではハナから期待もへちまもないが。どこの国、都市の開会式パフォーマンスなのか。こんな恥辱はない。
未だショックだ。

そもそも復興とか、コンパクトとか言っていたじゃないかい。河瀬監督はその辺りも外していない。

オレは野村萬斎をみるため、もう一度観てもいいと思っている。シングルカットして欲しい。



ヒトラーに盗られたうさぎ

2022-07-07 20:14:29 | 日記
プライムビデオに取り込まれ久しい。コロナが流行りだしてからだ。TVが余りにつまらないのも一因。

久々にヒット、佳作だ。
「アマンダと僕」以来だ。

ベルリンで生活する裕福なユダヤ人一家、演劇批評家の父親、ピアニストの母親、アンナと兄のマックスの2人の子ども、そして家政婦。アンナこと絵本作家ジュディスカーの少女時代を作品にしたドイツ映画。

アンナは母親から「スイスに逃げる」と告げられる。大好きなうさぎのぬいぐるみは置いていかざるえない。長引く風邪を口実に、父親は密かにスイスに棲家を探しに行っていた。ヒトラーの台頭で危機が迫るのを察知していたからだ。
 
家政婦を留守に残しスイスに向かう列車でナチスの検札。「どこかで聞いた名前だ」思わずヒヤッとする。密告者がいたり悲惨な方向にいくのが常だから。

1933年ヒトラーは選挙に大勝利。
スイスに叔父が訪問。うさぎのぬいぐるみまで掠奪されたと言う。一層危機は迫っているうえ、スイスの家は貧弱すぎる。父はユダヤ人の新聞紙をあてにパリに移ることにする。

パリ。いよいよ他言語、慣習、文化が違う生活だ。されど、父親の仕事は激減し家賃も払えなくなる。ドアを叩く家主、電気を消し息をひそめる一家。金はないがプライドの高い夫。何とか子どもに惨めな思いをさせたくない妻。夫婦関係も少しギクシャクしてくる。
やがてアンナは公立の学校に行くことになるが、最初フランス語が理解できず友だちもできない、が、暫くしてフランス語の作文コンクールで優勝。聡明なアンナだからこそ。父親にはナポレオンを素材にした脚本がイギリスで売れる知らせ。

エッフェル塔での「故郷は幾つあっても構わない」との母親の言葉に、一家はパリを去る決心。ロンドンへ行くことになる。

特段変哲のない作品だが、惹かれるのは、家族の絆の強さ、貧困、差別に負けず明るく生きる様、希望を捨てない逞しさか。何よりもアンナの可愛いさだ。

1000人から選ばれたという9歳のアンナ(リーヴァクリマロスキ)が愛らしい。兄マックス(マリヌスホーマン)はピアニストとしても活躍してるらしい。両親役(オリバーマスッチ、カーラジュリ)も良く特に母親もなかなか知性を感じさせる女優だ。

R指定のない全世代にお薦め作品だった。
オレ的には誠に恥ずかしいが、公平にみるセンスを持ち合わせてるんだと自嘲する。

アカデミー外国映画賞ノミネート、また各国で賞を獲得しているカロリーヌリンク監督、2019年製作。