北の風の冷たさが消え去って
明かりもまばらな川に掛かる古い橋
そこから見る川辺は
夕暮れの青さだけがすべてをおおい
まだ一番星も見えず
時間さえぼやけた世界に私を誘う
あなたの声の響きや質だけが
私の耳の奥に静かに繰り返して
体の中で水輪のように広がっては震わせて
私ゆるく抱きしめる
それは・・この季節だけの挨拶の声
※
男女の話だと思って読んでましたか?残念ですが季節の話でしたよ。ほほ・・^^春の夕暮れってそんな風にまったりとしたけだるくもなまめかしい感じがします。ちょっと寂しさを含みつつ・・・