残暑が再び訪れている。
夏の強い日差しを受けて育つ花の中でも特に太くまっすぐで大きな向日葵。
子供のころはちょっと怖いくらい大きくなるこの花があまり好きじゃなかった。
他のかわいい花と比べると可憐さのかけらも感じられなかった。
子供のころのような元気がなくなってきてみると、向日葵はまぶしい
位の元気を感じてしまう。分けてもらいたいようなエネルギーの塊。
放射する力。
健全な光に満ちている。
種たちの数学的な美しさを隠し持つ整列さもほほえましい。
夏生まれで、一番暑い日を選んで生まれた私も、可憐さとは程遠いけど
誰かに元気と力を与えられているのかもしれない。
だとしたら、自分もそんなに悪くない。
誰かのために何かをしようと心を砕くより、自分の存在自体で
人を幸せにできる、そんな人になれたらいいな。