つれづれなるまま(小浜正子ブログ)

カリフォルニアから東京に戻り、「カリフォルニアへたれ日記」を改称しました。

書法講座

2014-08-13 00:48:58 | 日記

 今週はさまざまな中国文化に関する講座が目白押しです。今日は午後、中国書法の講座・実習がありました。
 講師は北京大学中文系教授のL先生。以前日大文理学部に派遣教員としていらしたことのある方で、有名な書家でもあります。中国語での書法の講座は、L先生がゆっくりはっきり話して下さったおかげで、学生にもかなり聞き取れたでしょう。その後、実際に書を書いてみる実習。私も久々に筆を取って字を書くのを楽しみました。L先生は、学生一人一人のために書を書いてきて下さり、学生達はそれぞれ気に入った句の一書をいただいて感激。写真は、それぞれ頂いた書を掲げているところです。
 昨夜から北京に来て二回目の雨が降りましたが、午後には雨も上がりました。空気中の埃が雨で流されたおかげか、北京ではめずらしいくっきりと晴れた青空に。気温もぐっと下がって、肌寒いくらいになりました。
 夕食は、学生7人と近くの満族食堂へ。清朝の支配者だった満州族の料理の店で、狩猟民族の名残の兎や鹿肉の料理、また北京の名物料理など、食べきれないくらいに注文したと思っても、学生たちはしっかり平らげて、満足しました。 
(下の写真は本日撮影の、北京大学構内の未名湖に写る博雅塔。信じられないほど青く澄んだ空!)

中国の茶文化を味わう

2014-08-11 08:19:51 | 日記

 北京語学研修は2週目に入りました。
 昨日は一日自由行動で、街へ出かけたり休養したりと思い思いに過ごした学生達は、気力充実して今週の授業に臨んでいます。今日はクラス担任の先生達とゆっくり話す機会がありました。今年のクラスを担当してくれているのは中文系の博士課程の院生で、若い先生達は大変熱心に授業に当たり、学生一人一人の得手不得手をよくわかって意欲を引き出して下さっています。
 午後は近くの「大益茶道文化センター」で中国の茶文化を味わいました。茶道のお点前を見て、二種類のプーアル茶を飲み比べます。学生達にも、発酵の弱めの「生茶」と発酵の進んだ「熟茶」の違いがわかったようです。スイカの種などのお茶うけをつまみながら、何度もお茶をお代わりしながらゆったりとおしゃべりして過ごす、中国の茶館の雰囲気が、いくらかでも体験できたでしょうか。
 夜は、何人かの学生と近くの庶民的な食堂へ。今回、基本的に食事は自分で摂るので、どこで何を食べるかは大きな課題なのですが、かなり慣れてきた学生はいろいろなところへ出かけているようです。

万里の長城へ

2014-08-10 10:37:24 | 日記

 昨日は土曜で授業はなく、万里の長城と明十三陵の見学でした。
 朝早くバスで出発して、郊外の八達嶺長城へ。長城に入ってから解散して自由に城壁の上を見学しましたが、予想以上の傾斜に学生達は驚いていました(中国語では、「長城を登る」と表現しますが、むべなるかな)。しかし雄大な景色は一見の価値あり、と納得。(写真は傾斜のきつい南側を登った三番の最高地点でポーズです)
 その後、昼食を食べて明十三陵へ。 天候に恵まれたおかげで-というのは、カンカン照りではなく、曇っていてあまり暑くなかったと言う意味です-心配したほど学生は疲れていなかったので、明代の皇帝墓陵のひとつ定陵の地下の墓室にも入りました。陵墓の参道にあたる神道には、左右に伝説上の動物の石像が並んでいて、学生達は興味深く見学していました。
 今日は日曜で自由行動です。さっき円明園に出かけた班もあれば、ゆっくり遅くまで寝ている班も。一週間の疲れを取り、さらに行動範囲が広がってゆくことでしょう。
 
 

吉野家の牛丼と学習会

2014-08-08 00:27:53 | 日記

(写真は語学研修を行っている北京大学中文系の校舎です。二年前に新築したばかりですが、以前のままの風格を残した建物になっていて、落ち着いて勉強できそうな環境です。)
 昨日は立秋でした。こちらの天気は、着いた日がとても蒸していて、翌日大雨が降り、その後は気温が下がって、むしろとても暑くなったらしい東京より過ごしやすい感じです。昨日今日は昼間こそ太陽の下では大変暑かったですが、朝夕は風も吹いて涼しさが感じられるくらいでした。北京でもっとも暑い「酷暑」の時期は7月中旬くらいまでだそうです。日本より暑さのピークの時期が早く、立秋になれば、たしかに秋の気配の風も少し。
 明日は万里の長城と明十三陵の見学に行くので、授業終了後、事前学習会をしました。来る前に班ごとに分担を決めて調べて来た内容の発表です。ついでに来週の文化講座の京劇についてもやりました。
 授業の後、昼食を取ってから学習会。カップラーメンばかり食べている学生がいるという情報が伝わったので、「学生が栄養をつけるように」と気を利かせてくれた中文系事務主任が頼んでくれたのは、大学構内の「吉野屋」の出前の牛丼セット。日本の味とほぼ同じですが、容器の形が若干違う。ついでに聞いてみたら、値段も日本とあまり変わらないようで、こちらの基準ではかなり高価な食事でした。みなしっかり栄養摂って、明日は元気に長城を踏破することでしょう。

いくらか慣れてきた?

2014-08-07 23:11:46 | 日記

授業三日目。休み時間になる頃に教室の様子を見に行ったら、ドア越しに先生の声や元気な学生の発言が聞こえ、和気藹々として活発な様子で安心した。
 昨夜あったS先生の研究室を訪ねて、しばらくおしゃべりしていると授業を終えた学生達もやって来た。S先生が大学内の餃子のおいしい食堂につれていってくださるというので、みんなで移動。山東人のS先生は、ここの水餃子(ゆでた餃子)が気に入っていて、毎日のように食べに来るという。学生達も気に入ったようで、みんなけっこうたくさん食べた。
 私はその後、北京大学そばの知識人に評判の高い万聖書店へ。以前のところより狭い場所に引っ越したということだが、流石の品揃えで、店内の喫茶室で菊花茶を飲みながら本を読んでいると暑さを忘れる。
 北京もようやく夏らしい暑い日になった。学生はいくらかこちらになれてきたようだが、疲れが出ているのか体調を崩しかけている者も若干いるので、ひきつづき体調管理に気をつけたい。

日大の学生は真面目だ!

2014-08-06 23:49:31 | 日記

(写真はS先生と学生達)
 今日は授業の二日目。いちおう学生がきちんと始業時間までに教室について準備を整えているか確認しようと、8時半開始のところを15分前に覗いてみたら、なんともう授業が始まっている様子。先生も学生もそろったので、会話の練習を始めていたらしい。遅刻するのではないかと心配していたのが肩すかしを食った感じで、5分前にバタバタとやって来たT大学の研修班の学生に比べて、なんと日大の学生は真面目で熱心なのだろう、と感動してしまった(ふだんもこうだといいのだが)。
 授業を確認してから、一緒に来ているY先生と北京大学のすぐ北の円明園へ今が盛りの蓮の花を見に行く。あんなにたくさんの立派な蓮が割いている光景は初めて見た。午前中しか花が開いていないので、学生にはいつ見に行くように言おうか。
 夜はこれまで日大に派遣教員としておいでになっていた3人の先生と会食。久しぶりの先生方といろいろな話が弾む。この3月までいらしていたS先生が宿舎へ送って下さって、学生の顔を見ていく、と言われる。教えた学生全員の名前をすらすらと口にされたのに驚いた。明日は学生達はS先生の研究室を訪ねるそうだ。
 

最初の授業-北京語学研修

2014-08-05 00:13:52 | 日記
 今日は最初の授業。
 8時半の開始時間には教室できちんと座っているように強く言っておいたら、寝坊して朝食を取らずに授業に行こうとした学生までいました。途中でパン買ってたべるようにさせましたが。昨夜遅くまで予習していて寝不足の学生も少なくなかったようで、今年はとても真面目な学習意欲のある学生達のように見えます。
 授業の様子は、先生と学生の両方とも、発言が活発で楽しかった、ということなので、よかった。この調子で進んでほしいものです。
 最初の授業が終わったら安心したのか、午後は北京の中心の前門まで出かけたグループも。
 食べ物が口に合わなくて体調崩しかけていた学生達も、日本食やサブウェイで復活したようです。ともあれ順調にすべり出したようで一安心。慣れた頃がアブナイので、気をつけていく必要はありますが。

北京語学研修開講式

2014-08-04 00:48:40 | 日記
 今日は、研修先の北京大学中文系で語学研修の開幕式がありました。中文系の責任者の挨拶・研修クラスの担任の先生の紹介などに続いて、学生は一人ずつ中国語で自己紹介して抱負を述べましたが、みな予想以上にしっかりできて頼もしく感じました。
 昼食は、北京大学構内のレストランでの歓迎宴。その後、学生は大学内の銀行で両替をして部屋に戻り、さっそく開講式で渡されたテキストの予習などをしていたようです。
 私たちは、以前日本大学に派遣教員としていらしていたX先生ご一家のお招きで郊外のレストランで夕食。なつかしい元同僚と話が弾みました。
(写真は開講式のあった中文系の部屋での学生たち)

北京到着

2014-08-03 00:42:00 | 日記

 2014年度中国語海外語学研修の一行は、無事に北京に到着し宿舎に入りました。
 朝7時の集合で早い時間だったので遅れる学生がいないかと心配だったのですが、みなしっかりと早めに羽田に到着していました。
 しかし・・・飛行機の出発が二時間遅れ、北京に遅れて到着してからも空港がすごい混雑で出てくるのに時間がかかり、北京大学へも渋滞で、結局昼過ぎには着く予定だったのが、夕方近くになりました。
 荷物を置いたら、北京大学西門傍のレストランで中華料理のコースの夕食を皆で食べ、北京大学の中を少し散策。スーパーの場所なども確認しました。
 北京は曇り空で、気温は東京とさして変わらない感じですが、ものすごく湿度が高くて蒸しています。心配していた空気はそれほどひどい感じではなく、こちらの人でマスクをしている人は見かけません。
 明日から3週間の研修が充実したものになるよう尽力していきます。

北京語学研修へ出発します!

2014-08-02 23:14:53 | 日記
 明日8月3日から、日本大学文理学部が毎夏北京大学中文系で行っている中国語の海外語学研修の引率で、北京に行きます。
 今年は中国語中国文化学科の2年生を中心に17人の学生を、同僚のY先生と二人で引率します。ほとんどの学生にとって初めての中国での生活で、中国語が飛躍的に上達し、中国理解を深める経験になるはずです。
 8月25日までの約三週間、事故や病気・怪我などのない様に祈りながら過ごします。
 この間、このブログで北京の活動報告を行いますので、皆さんよろしく。
 では、行って参ります。