涼しくなったと思ったのも束の間、
長袖を着ても一枚では寒いくらい冷え込んできた。
秋は何となく物寂しい。
秋になると思い出すことがある。
小さい頃から作文はそんなに嫌いではなかった。
でも読書感想文は大嫌い!
文章を読んであらすじを纏めるのは苦手。
入院している誰かに付き添って、代表して先生の説明を聞いても
その内容をうまく纏めて人に伝えるのも下手。
以前映画やテレビの字幕のボランティアを探してるので協力して!
と言われて、パソコン入力なら、と思って聴覚障害者センターに行って見たら、
先ず台詞を要約する、ということから始まったのでたちまちお手上げ
その時はちょうど母の具合が悪くなってそれどころではなくなって
お断りしたのだけれど・・・
ついでに言えば、片付けるのも下手。大勢の人を纏めるなんてもっと無理
どうも私には何でも纏めるという能力が欠けているようだ。
小学生の頃、「俳句を作ってくる」と言う宿題が出た。
俳句なんて!五・七・五で何かを表現するなんて!とっても無理
それでも一生懸命考えた。
外には雨の音がしている。
火鉢の前に座っていたから、もう少し秋も深かったかもしれない。
「ラジオ聞く 静かな夜に 雨の音」とやっと一句できた。
その時そのままを言葉にして並べただけだ。
それを聞いて川柳をやっていた父が、
俳句は季語がないとあかんから、秋の雨にするように言われて直した。
続けて考えていると、奥で寝ていた妹がウ~ンと寝返りを打った。
「妹が 寝返りを打つ 秋の夜」と又そのままの情景描写でもう一句。
またもや父が「秋の夜」のところを「夜長かな」にした方がよいと言ったのでそれも直した。
このころは素直だね
そしてこの二つを提出したのでした。
「ラジオ聞く 静かな夜に 秋の雨」 はともかくとして
「妹が 寝返りを打つ 夜長かな」これって?
到底小学生の句とは今見ても思えないよ~
そしてこれが教室の後ろに張り出されたのです。
先生は丸々作ってもらったと思われたかも・・・
考えれば長~い文章の一部じゃなくて、十七文字の内の五文字って
全体の3分の一 結構大きい
なんだか後ろめたい思いでした。
何年か後、中学校を卒業するとき、友達同士でサイン帳を交換していました。
ある友達が書いてくれたこと。
上の二つの句が書いてあって、小学校の時のあなたの俳句を覚えています。
と書いてありました。
胸の奥がズキンと痛みました。
私の稚拙な作品のまま出しておいたらどんなに楽だったか・・・
そんな思いをしたから、こんなに昔のことを細かく覚えているんでしょうね
そうでなければとっくに忘れてしまってたはず・・・
夕方から雨になりました。
秋の夜雨になると思い出します。
今は寝るまでテレビがついていて静かな夜とはほど遠いけれど・・・。
遠い遠い昔の事です。
長袖を着ても一枚では寒いくらい冷え込んできた。
秋は何となく物寂しい。
秋になると思い出すことがある。
小さい頃から作文はそんなに嫌いではなかった。
でも読書感想文は大嫌い!
文章を読んであらすじを纏めるのは苦手。
入院している誰かに付き添って、代表して先生の説明を聞いても
その内容をうまく纏めて人に伝えるのも下手。
以前映画やテレビの字幕のボランティアを探してるので協力して!
と言われて、パソコン入力なら、と思って聴覚障害者センターに行って見たら、
先ず台詞を要約する、ということから始まったのでたちまちお手上げ
その時はちょうど母の具合が悪くなってそれどころではなくなって
お断りしたのだけれど・・・
ついでに言えば、片付けるのも下手。大勢の人を纏めるなんてもっと無理
どうも私には何でも纏めるという能力が欠けているようだ。
小学生の頃、「俳句を作ってくる」と言う宿題が出た。
俳句なんて!五・七・五で何かを表現するなんて!とっても無理
それでも一生懸命考えた。
外には雨の音がしている。
火鉢の前に座っていたから、もう少し秋も深かったかもしれない。
「ラジオ聞く 静かな夜に 雨の音」とやっと一句できた。
その時そのままを言葉にして並べただけだ。
それを聞いて川柳をやっていた父が、
俳句は季語がないとあかんから、秋の雨にするように言われて直した。
続けて考えていると、奥で寝ていた妹がウ~ンと寝返りを打った。
「妹が 寝返りを打つ 秋の夜」と又そのままの情景描写でもう一句。
またもや父が「秋の夜」のところを「夜長かな」にした方がよいと言ったのでそれも直した。
このころは素直だね
そしてこの二つを提出したのでした。
「ラジオ聞く 静かな夜に 秋の雨」 はともかくとして
「妹が 寝返りを打つ 夜長かな」これって?
到底小学生の句とは今見ても思えないよ~
そしてこれが教室の後ろに張り出されたのです。
先生は丸々作ってもらったと思われたかも・・・
考えれば長~い文章の一部じゃなくて、十七文字の内の五文字って
全体の3分の一 結構大きい
なんだか後ろめたい思いでした。
何年か後、中学校を卒業するとき、友達同士でサイン帳を交換していました。
ある友達が書いてくれたこと。
上の二つの句が書いてあって、小学校の時のあなたの俳句を覚えています。
と書いてありました。
胸の奥がズキンと痛みました。
私の稚拙な作品のまま出しておいたらどんなに楽だったか・・・
そんな思いをしたから、こんなに昔のことを細かく覚えているんでしょうね
そうでなければとっくに忘れてしまってたはず・・・
夕方から雨になりました。
秋の夜雨になると思い出します。
今は寝るまでテレビがついていて静かな夜とはほど遠いけれど・・・。
遠い遠い昔の事です。