毎日乾燥が続いている真冬の関東です。
私は色々な土地を転々としているので
その比較は何となく感じますが
関東は本当にカラカラ。
なので、寒さが一段と強く感じられます。
もちろん、北海道も乾燥していて
以前驚いたことは
雪が降っても「濡れない」ということ。
傘は不要なんです。
雪の上に寝ころんでも
まるで発泡スチロールのように
はらはらと剥がれる雪の「粒」
一粒一粒が凍っているんですねぇ。
それでも何故かこの「雪」が暖かさを感じさせてくれました。
寒さを封じてくれる・・というのか・・・不思議ですね。
いずれにしても
湿気が多くてベタベタが不快だった東北で生まれ育った私にとっては
この「乾燥」は意外に嬉しいことです(笑)
意味は違いますが
今の世の中を思うと
なんとなく乾燥しているなぁと思うことがあります。
人と人とのふれあいが難しい。
例えばそれは、メールやインターネットが普及した
ということもあるのかもしれません。
最近は電話や手紙を書くことも少なくなりました。
待ち合わせをして例え遅れても
メールがあればいい という考え方になってしまいます。
携帯電話がなかった時代は
「何故遅れているんだろう」とか
「大丈夫かな」とか
様々なことが頭に浮かびます。
そして遅れた人は、謝る「言葉」を
待っていた人は、安堵の「言葉」を交わしあいます。
言葉を交わし会う ということが
普通だった。
もちろん、現代だって言葉は交わし会いますが
どこかが違ってきていることは確かです。
もう、文字でやりとりをしているわけですから
実際に話すときは言葉を省いて話したり
向き合って話し合うことができなくなってしまったり・・
人は、目を見て話します。
表情を見て話します。
ふれあって確かめ合います。
声を聴いて安心したり不安になったりします。
その部分が少しずつ欠けてきているのは
時代の進化がもたらした「乾燥」
だから
携帯電話が当たり前に使われている時代に生まれてきた
ハタチの人たちにはきっとわからないかもしれません。
だってそれが当たり前なんだもの。
人と人との「湿度」を考えて・・なんて言ったって
難しいよね。
ちょっとかわいそうな気もしますが
仕方がありません。
だからこそ私たちがその「湿度」をなくさないよう
ちゃんと「言葉」を交わし会うことを大事にしていきたいなぁと思うのです。
そういう自分もこうして文字を入力し
時代の変化になんとなくついていってしまっていますし
確かに便利なものですから、上手に利用していきたいですが
言葉を交わすことは心を交わすこと。
文字だけでは伝わらない、人間らしいやりとりから生まれるものが
乾燥を防ぐ美容液なのではないかと思います。