こちらの心配を他所にどうやらボギーはこの突然始まった一人旅を楽しんでいるよ
うでしたね。
1.やがて、海に夜がやってきました。暗くて静かな世界の訪れです。
お腹も空いてきて、なんだか寂しくなり始めているボギーくん、だんだん
悲 しくなってきているようです。
2.『まるで世界中で自分ひとりだけが取り残されたみたいだ…』
『ひとりぼっちはなんてつまんないんだろう』
『今頃、おうちでみんなはテレビを見て笑っているのかなぁ~』
『今日の夕飯はなんだったのかなぁ?』などと頭のなかは旅に出る前のおう
ちの映像でいっぱいになっています。
おやおや、なんだか風が強くなってきましたよ。
波も高く激しくなって海は大荒れ状態です。
ボギーにとって生まれて初めての人生の試練のときです。
『ボギーよ。決して諦めるんじゃない!!』
『神様、どうかボギーをお守りください…』
3.昨晩の大荒れだった海がうそのように静かな朝が明けようとしています。
あれ?あれ?
ボギーが見当たりません。ボギーの浮輪だけがポツンと水面に浮かんでいま
す。ボギーは大丈夫なんでしょうか…
つづく…
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