先日、初めて保護司さんから直接お話を伺う機会がありました。
人の立ち直りを支える活動を無給のボランティアでされているのが、保護司さん。
生半可な気持ちではとても出来る事ではないです。
その方は28年間の長きに渡りその活動を続けておられます。
白髪の上品な女性です。教職についてあった方ではなかろうかと思われます。
淡々とお話されますが、大変なご苦労があったことが想像でき頭が下がるばかりでした。
来訪、往訪で面接をする際に近況や趣味のこといろんなお話をする中で、幼児期の思い出
も話題になるとのことでした。
ある男性の話をされました。
母親を亡くし父が再婚。再婚相手との間に妹と弟が出来た。家族で出かける時は父と母
そして、弟と妹。自分が一緒のことはなかった。不憫に思った祖母がもっと良いところへ
連れて行ってあげると言ってはくれたが、自分も両親や弟妹と一緒に行きたかったと…
『幼児期の淋しい記憶もらい泣き』と川柳にしてその時の気持ちを表現してありました。
『元は皆無垢な心の赤児なり』『約束の来訪待ちて明日になる』
『更正を見届けたくてわれは老い』
『再犯にわが至らなさを悔いており』
どれだけ多くの方を支え助けてこられた人生の歩みだったかと考えると有り難い存在に
感謝の気持ちがあふれます。本当に有り難いです。
いろんな方が世の中にはいらっしゃいますね。
講演のあと、感謝の思いをお伝えしましたら『今日はこのような機会を与えて頂いて嬉し
かったです…お話が上手く出来なかったけど受け止めて聞いて頂けてゆっくり眠れます』
とおっしゃっていました。
私は世の中のお役に立っているだろうか…?
自分を生きることで精一杯な私を知る。