夢の住人が増えた。九尾の狐、ようちゃんである。妖のよう、でしょ？安易じゃん。キューちゃんの方が可愛いよ、と言ったらようちゃんはふん、と笑ってそれも安易じゃん。しかも、オバキュウとか坂本九みたいでやだよ、と言った。流石、古狐、知識豊富。みりんとも相性が言いようだ。狐って猫科だっけ？ようちゃんは銀色の狐で目が緑色だ。ようちゃんも人間に化けれるので楽しい。よく夢に出てきたあたしを助けてくれる男の人はようちゃんだったのかも知れない。眠るのがますます好きになる。もともと人間、人生の３文の1は眠っている、と言うなら、あたしは、現実を諦めてもう１つの夢という世界が幸せならそれでいい気がしてくる。あたしと、みりんと、ようちゃんの生活は快適だ。1LDKの綺麗なアパートに住んでる。三人で狭いと思われがちだが、普段は猫と狐の姿なので申し分ない。大嫌いな虫が出てもどちらかが平然と追いやってくれる。今日はどんな生活かな？楽しみ。唯一困るのは眠っている間も力一杯脳が生きてる？ので疲れが全くとれない。でも幸せならまあ、いっか