ども
「プリンセス・カイウラニ」(公式サイト)
すごく楽しみにしていたので、やっとの横浜での上映を待って行ってきました
わずか23歳で亡くなった悲劇の王女カイウラニ
Ka'iulaniは<天国の頂き>という意味だそう
マーク・フォービー監督は夫人がハワイ出身で王女への思い入れが深いとのこと。
主役のクオリアンカ・キルヒャーは2歳からハワイで育った人
ハワイの美しい自然と、王女の儚い人生が涙を誘うロマンチックな歴史ドラマだそうです。
伝記映画とはいえ、硬く作ってなくて、
幼少時代のお母さん(リケリケ)と過ごした
平和だったハワイの思い出をいれつつ
彼女が激動のハワイ王朝終末時代をどう過ごしたかを描いていました。
ハワイのために尽力する聡明で美しい王女の姿を見せてくれましたね
ハワイという国が欧米諸国に<野蛮>と思われていた偏見の部分も
ロンドンでのシーンや、アメリカでのシーンにも描かれ(ソフトだけど)
胸が痛くなったし
勝手にやってきて、人の国を奪っていくということの痛みを感じながらの鑑賞でもありました
ハワイを守ろうとしたカイウラニの姿と
今は平和にいろんな人種が共存してるハワイの景色を思うと
なぜか、涙が出たりなんかしながら・・・見ちゃいました
ハワイ王朝最後の王位継承者(105代目)であったカイウラニは
ハワイ7代国王カラカウア王の妹・リケリケ王女を母に、
スコットランド人アーチボルド・クレグホーン(Archibald Cleghorn)を父に
1875年、国王カラカウア王の姪として生まれました。
英語の名前ながいよー
Victoria Kawekiu Lunalilo Kalaninuiahilapalapa Kaʻiulani Cleghorn
絶対に恋人でも言えないかも(笑)
1881年に、カラカウア国王は5歳のカイウラニ王女を連れて世界を一周
ハワイ併合をもくろむアメリカの動きを抑え、ハワイ王朝の存続を模索していたカラカウア王は、
日本訪問時に5歳の姪のカイウラニ王女と13歳の山階宮定麿王との縁談を希望
まあ、日本が明治維新13年後でそんな余力ないもんねってことでお断りしてしまって
今思うと、ハワイ好きなアテクシには、その縁談が叶っていたらと
あれこれ考えてしまうもんですが・・・(笑)
だからか、こんな写真もあるのよ
きっと、日本から贈られたものなのかな?
日本がハワイと結ばれていたら、戦争の様相もいろいろ変わったのでしょうね・・・
話もどしますがカイウラニは英国留学もし、洗練され、ロンドンのアクセントの英語を話し、
なんと言ってもその美貌でアメリカ人を驚かせたようだけど、
年齢を考えると、ハワイを救おうとアメリカに渡り、記者たちの前で堂々と
ハワイで何が起こっているか、何が必要かと訴えたことを思うと、
このビショップにある肖像画は
カイウラニがなくなった同じ年1899年にハワイで描かれたものですが
カイウラニがただただきれいだあと見惚れていたけど
彼女の聡明さもが溢れ出てるように見え、また違った印象にも思えるってもんです
ちょうどKUHIO通りとKAIULANI通りとKANEKAPOLEI通りの混じった三角地帯のバス停に
プリンセスの銅像がありますね
ハワイを愛し、ハワイに愛された王女の誕生日には、
今もレイがかけられるセレモニーがあったりするんですよね。
彼女の足元には、孔雀がいます
ハワイ王国が存在した100年以上前、
今のシェラトン・プリンセス・カイウラニ・ホテルがある辺りは、
「アイナハウ」と呼ばれるハワイでも最も美しいと言われる場所だったそう
ホテルの建つ場所は、広大な土地の入り口にあたっていて、
10エーカー(サッカー場10個)のカイウラニ家の敷地には、
3つの池、500本のココナッツの木、14種類のハイビスカス、
8種類のマンゴの木、1本の大きなバニアンの木。
そして、その庭にはプリンスの大好きな孔雀が50匹もいたらしいです
「孔雀の女王」と呼ばれるほど、孔雀を好きだったプリンセス
銅像に孔雀を一緒にしてあげてよかったなあと、本気で思ったりもします
孔雀は、英語で「ピーコック」、それをハワイ語読みしたのがピカケ
プリンセスが好んだのは孔雀だけでなく、中国ジャスミンも好きだったようで、
この甘い上品な香りの中国ジャスミン(マツリカ)を人々はピカケと呼ぶようになったとか
ピカケは、まさにプリンセス・カイウラニの香りですね
清楚で、控えめで上品でありながらかなーり存在感のある香り
ピカケのレイと言うとこんな感じ
開花前の真珠の粒のような白い花を使っているのが多いかなあ
ハワイ王朝時代にはクイーンやプリンセ スが約150~180センチもの長さのピカケ・レイを
20本くらい一度に身につけたと も言われているけど、そらあ、香りすごいだろうなあ
甘すぎてむせかえりそうな(笑)
そんでもって、ピカケレイは本数によって意味が変わり、
1~2本で「友情」、3~4本で「ロマンス」、5~6本で「愛しています」、
6本以上になると「プロポー ズ」の意味になるそうだったり、
新婦のレイとしても有名だったり。(3本つけるのがい いそうですよ)
などと、話はどこまでも脱線しますので、映画に戻り
ビーチのシーンはあれはワイマナロビーチでしたね
(根拠は、左にラニカイでもよく見える双子島、
右にシーライフパーク前のラビット島が見えるから)
ハワイ人同士の会話はハワイ語で、字幕は英語+日本語になっているのも良かったな
ハワイの言葉って、本当に響きがやさしいなあと思う
当時の衣装だけでもすごくステキでしたよ
カイウラニが大事な食事会に身につけているニイハウシェル
何本なんだー
って感じだったり・・・ハワイ好きなら、、見どころはいろいろ
(笑)
カイウラニが大切に貝を持っているのだけど・・・
ひとつひとつに思い出を込めてるのそうすると忘れないんだって
幼いころのお母さんとのあたたかい思い出なんかを貝を見て、想うの・・・
ややきれいじゃない色の貝は、お母さんが亡くなった時のことがつまっているそう
そうか・・・今度からハワイに行ったら、貝を拾うだけじゃなくて
その1個ずつに大事に思い出をつめて、集めていくことにしよう
次回のハワイは、しばらくじっくり見ていなかったカイウラニの銅像を見ること
そして、やっぱ、イオラニ宮殿に行こう
そんなことも思いながら、
いつも幸せをくれるハワイの歴史に少しだけ触れた良い時間でした