ひよこのごはん

美味しいものが大好きな、ひよこの日常。只今、決死の減量中のため食いしん坊を封印中なのだけど・・・。

カンちゃんのお姉さんの天敵

2011-09-19 | カンちゃんのひとり言
子供の頃は男の子と一緒に虫取りをしていたカンちゃんのお姉さんですが、いつからか虫が苦手になりました。

特にゴキブリが大嫌い!
嫌いなのに遭遇する確率が異常に高いのです。

元気だった頃は、犬のモモちゃんと人間のおばあちゃんが代わりに退治してくれたものでしたが、今は無理・・・。


この間の台風の時、想像を絶する戦いがありました。
(少なくとも、カンちゃんのお姉さんにとっては大事件!)


外は大雨でゴキちゃんたちも逃げ場を探していたのか、カンちゃん家に大きな奴が迷い込んだのです。
みんなが寝てしまった後だったので、自力で何とかしなくてはなりません。

カンちゃんのお姉さんも覚悟を決めて、一撃で倒せるようにしっかりと新聞紙を丸め、相手の出方を伺います。
こちらの殺気に気づいたのか、最初は隠れるように隅に行きますが、その後はなかなか動かない。
隅だと上手く叩けないのを知っているのか、こちらを嘲笑うかのようにその辺をチョロチョロ・・・。

冷や汗だか、あぶら汗だか、とにかくグッショリになりながら機会を伺っていると、奴はこっちに向かってきます。
1mくらいの距離を取り、じっと睨み合いをすること5分・・・・・。
「このままでは、いけない!」と心を決めたカンちゃんのお姉さんが新聞紙を振り上げると、ゴキちゃんがこちらに向かってきたのです。

「いやぁーーーーーーーー!」

追いかけられて、逃げてしまったカンちゃんのお姉さんでした・・・。

相手が弱腰だと気づいたのでしょう、ゴキブリ恐るべし!
また1mくらいの距離のところで、こちらをジッと見つめていました。

ボタリボタリと流れ落ちる汗。
「ケリをつけなくては!」
勇気を出して追いかけていくと、こちらの本気に気づいたのか、のろのろと後退していき、洗濯機の裏に隠れてしまいました。

「思い知ったか!」
やっつけた訳でもないのに、長い戦いも終わったと安心するカンちゃんのお姉さん。


だけど、まだ戦いは終わっていなかったのです・・・。


これで出てこないだろうと台所で作業していた時、何かの気配に気づきます。
「まさか?」と思って振り向くと、50cm後ろに黒々と光るアイツ!

「なんなのーーーーーーーー!」

完全に、こちらを挑発しています。
この戦いを終わらせるには、ゴキちゃんを倒すしかないと思い知ったカンちゃんのお姉さんは、本当の本当に覚悟を決めました。

長い睨み合いの後、油断したゴキちゃんが不注意に叩きやすい場所にきた時、「ええーい!」と力いっぱい新聞紙を振り下ろします。
スイカ割りのスイカさえ、一撃で食べられないほど粉々にしたカンちゃんのお姉さんですから、ゴキちゃんはペシャンコになりました。

さぁて、戦いに一区切りはついたものの、こいつをどうするか・・・。
(だって、触りたくないんですもの!)
だけど、カンちゃんたちが食べちゃったらいけないから何とかしなくてはいけません。

怖々紙で掴もうとすると、足が動いてるーーーー。

半泣きになりながらも、怖くて掴めなかった・・・。
結局「ペッタンコに潰れて床にくっ付いているだろうから大丈夫」と自分に言い聞かせ、犬が食べないようにキャスター付きの棚を置き、やっと眠りについたのです。

疲れていたんでしょうね、ぐっすりと朝まで眠ってしまいました。


翌朝、「ゴキブリがいたでしょ」と言うと、「あ~、いたから新聞紙で叩いて殺しておいた」ってカンちゃんのお母さんは言います。

素手でゴキブリを叩いたこともあるつわものは、死んでいたのに勢いよく叩いたらしい・・・。
頼もしいです。


だけど、よく考えたら、あれほど大きな声で悲鳴やら叫び声が聞こえたはずなのに、誰一人助けには来なかった。
なんて冷たい家族・・・・・。

自分の身は自分で守るしかないことを知ったカンちゃんのお姉さんでした。