星降る箱庭

天文台のある里山へ移住、細々と絵描きをしながら心の窓を見つけます。(記録用)

ホタルのヒカリ

2014年07月03日 | ガーデン&ベジタブル

蛍の季節。

今年もたくさんの蛍が三日月村に舞い降りた。

雨の降りそうな少し湿度のある時に

川辺を散策したら

漆黒の闇に星のごとく現れる。

蛍は手で簡単に捕まえられる。

そして手から妖精のようにふわりと飛ぶ。

こんなにも優しく儚い虫が

他にいるだろうか。

季節は早、紫陽花。

和風にもよく合うアナベル。

 

 柏葉紫陽花と百合、ブラックアウト。

昨年咲かなかったタチアオイ。

今年は立派です。

ピンクのアキレア満開。

パセリの花。

ディルみたいだけど匂いはやっぱりパセリ。

素朴で可愛いアキレアをあちらこちらに植えておく。

芝の緑に映える。

コタローちゃんの人を見る観察眼はすごいんだ。

ヒルザキツキミソウはどこにでも咲くね。

昔々、あの可愛いお花は何だろ~って思ってたのがこのお花。

 

庭で雑草取りしていると背中に乗って甘えてくる湖太郎ちゃん。

以前飼ってたプライドの高いオス猫と違って

こんなオス猫もいるのね~。

バーベナ、リギダベノーサ。

ブラキカム。

オキシペタラム(ブルースター)

コタちゃんが見てるのは燕の巣。

昨年、この作りかけの巣を利用して巣作りをしていた燕のツガイは巣作りに失敗。

今年は僅か二日で二羽の燕がせっせと巣作りに成功。

成功の秘訣は人間を怖がらないこと。

燕にも器用な夫婦と不器用な夫婦がいるのかな(笑)

しかしながら残念なことに生まれた卵をカラスが狙って卵が落ちた。

大変な事態になった燕夫婦は巣の周りを嘆き飛び、

そして数日後、姿を消した。

本当はね、これは酷い悲劇なのだと思う。

でも人間の大きさから考えると“可愛そうね”で終わってしまう。

夏のハーブガーデン。

カレープラントにヒソップ、ラムズイヤーなど。

ベルガモットはこぼれ種で育った。

よもや生き残ってるとは思わなかったから花が咲いてみて驚いた。

ヒソップ。

ハーブって眺めてると心がホッとしませんか?

 

エキナセア(白)

一般的なピンクのエキナセア。

ロシアンセージ。

ビッグニンニクの花。

夏だ!

ラムネが飲みたい。

コスミディウム。

このマツバボタンは元々この庭に植わっていた唯一の花が増えたもの。

庭の紫陽花はほぼ全部アルカリ寄りになり、紫の紫陽花も青い紫陽花も赤系になりつつある。

マルベリー収穫。

モコモコになったアナベル。

濡れるのが嫌いなコタローちゃん。

その内、長靴とカッパがいるね。

草月流生け花 Hanari  F

実はお隣さんも流派の違う生花のお師範さんだったんですよ。

どうりで時々、いろんな木を切って持って来てくれていたんですね。

最後のケシを愉しむ。

ブイブイにやられっぱなしのバラは無残なものだが、

庭の花やハーブを積んで愛でる。

この瞬間が豊かであり、残酷であり、

蛍の光も朽ちた花のくすんだ色でさえも

人間の精神に複雑に

浸透していくのです。

 

こんな可愛いコタローちゃんですら

蛙を食べる化物なのですから。

 

Yoyo-May

 

 

 

 

 

 


La principessa di Wilde di un giardino di miniatura

 


緑を歩く空を渡る緋は慰め

2014年05月31日 | アトリエギャラリー

真っ赤なシャーレーポピーが

緑濃くなった季節に絵葉書のような花便り。

この緋色に懐かしい安らぎを覚える。

 日本画 Kokuyo  F

お隣さんに誘われて、裏山へ茶摘みに出かけました。

これが山に自生するお茶の木。

初めて見る人にはいろんな雑草に混じってどれがお茶の葉か分からないです。

これは山椒。

ホームセンターなどで販売してる山椒の木は育ったことがない。

事実、育たないらしい。

自生の力は凄いのです。

なので山椒は無駄に買わないほうが無難ですね。

こちらも積んで佃煮にします。

湖太郎ちゃんもちゃっかりついて来ます。

それゆけ。

高山植物だそうです。

植物名・・・分りません。

面白い遊びがないかいつもアンテナを張ってるのだ。

疲れたのだ。

 

 

 これを湯がいてお風呂の湿度でじっくり上手に蒸らせたらお紅茶になるんですね!

昨年その紅茶を頂いたらすごく美味しかった。

家庭で紅茶が作れちゃうなんて素敵。

そもそも緑茶が紅茶になることを私、知らなかったわ・・・。

 畑で麦が金色に光ってる。

畑にもくっついてくる。

立派な苺がたくさんあったけど、タヌキにアナグマにぜーんぶ食べられた・・・。

鹿よけもネットも役にたたないのね。

唯一採れた畑の苺でタルト作りましょ。

いちごタルトの作り方 (18cmタルト型3個分)

タルト生地材料  薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・・・250g

            砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100g

            無塩バター・・・・・・・・・・・・・・150g

            卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2個

            アーモンド・・・・・・・・・・・・・・・100g(フードプロセッサーで細かくしたもの)

            アーモンドエッセンス・・・・・・・少々

タルトクリーム材  クリームチーズ・・・・・・・・・・・200g

             生クリーム・・・・・・・・・・・・・200ml

             薄力粉・・・・・・・・・・・・・・・・・20g

             砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80g

             卵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個

トッピング材     苺・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・適宜 

             苺ソース・・・・・・・・・・・・・・・・適宜

1、タルト生地を作る。

ボールに柔らかくした無塩バターと砂糖を混ぜ合わせる。

滑らかになったら卵を加え、薄力粉をふるい入れる。

更にアーモンドを加え、一つにまとめる。

ラップに包んで一晩寝かせる。

2、タルトクリーム材を作る。

クリームチーズと砂糖を滑らかにし卵を加える。

五分立てくらいに泡立てた生クリームを少しずつ加え、薄力粉をふるい入れる。

3、型に入れて焼く。

1の生地を麺棒で伸ばし型に合わせる。

190度のオーブンで生地に重石を敷き、約15分空焼きする。

焼きあがったら2を型に流し入れ、苺を並べる。

180度のオーブンで45分焼く。

タルトに苺ソースを刷毛で塗る。

酸っぱい苺も甘くなるから不思議だよね。

あたしを狙わないでタヌキの番でもして頂戴。

ごちゃごちゃ可愛い玄関周り。

コタちゃんのガールフレンド。

サビ猫の通称華ちゃんがたま~に遊びに来る。

控えめで可愛らしい華ちゃん。

人にはあまり慣れてないけど

湖太郎ちゃんと私が一緒にいると

“ここにいようかな”と

思うみたい。

華ちゃん、お庭でへびを見つけた!

ねこぱーんち!

それに気づいたコタローちゃんが参戦。

付かず離れずなお付き合い。

ひだまりのような二匹です。

ハコネウツギ咲き始めた。

三色あるんじゃなくて変わり咲きです。

ホットリップス満開。

ニーレンベルギア。

アレナリア。

シルバーリーフのブッドレア。

林檎と蜜柑と桃を合わせたようなフルーツの香り。

“蜜蜂を呼ぶ花”と言われてますね。

今年は薔薇と百合がいまいち。

蕾がほとんど虫に食べられてしまった。

バラ、スパニッシュビューティー。

土袋の上で。

曲芸師、湖太郎。

今日も技を磨く。

空を渡る鳥たちやジェット機を

湖太郎ちゃんはよく目で追う。

家へ遊びに来た知人が‘’ブルーの首輪よく似合ってるね‘’と言ってたね。

私には空のように大きい存在に映る時がある。

いつか羽をつけて飛んでいってしまいそうね。

ね。爆睡中のコタローちゃん?

 はなちゃんが遊びに来てた時もあったのに・・・。

籠の中のコタちゃん見てはなちゃん・・・。

“コっちゃん・・・ねてる”

ついでに餌箱もしっかり覗いていくはなちゃん・・・。

“からっぽ”

めっきり出番の少なくなった彦にゃん。

“あてちも外に行きたいにゃーーーー!!!”

ぶーぶー家の中に子狸一匹。

矢車草の花冠はとっても軽い。

芥子と金蓮花が咲いていると、

気分はモネの庭にいる。

田んぼには水が張り、蛙の合唱がざわめく。

自然の中で咲くシャスターデージーは意外にも可憐だ。

道端のヒナゲシはナポレオンの心を掴むほどの力がある。

 

アスファルトから生まれる命も

ひとつひとつが

今日私の心を捉えて放さなかった。

 

Yoyo-May

 

 

 

 


 


La principessa di Wilde di un giardino di miniatura

 


Fortune Clover

2014年05月16日 | ガーデン&ベジタブル

五月。

街から帰省する人は皆、

“涼しい”

と、言う。

私はもう、街がどんなであったかを

思い出せそうにない。

思い出そうともしない。

今日は四つ葉のクローバーを収穫。

昨年の今頃、世界初?四つ葉のクローバーの種というのを播いてみたが、

一向に三つ葉しか見当たらなく諦めていたが・・・。

今年になって四つ葉発見!!!

一個や二個じゃぁないのよ。

中には五つ葉もありました。

人間ってどうして、三つ葉か四つ葉の違いで

こうも極端な感情に支配されるのだろう。

庭の植物たちは

狼狽えたりしないんだろね。

セラスチュームが見頃。

ハーブガーデンのセラスチューム。

一度種を播けば毎年必ず咲いてくれる。

銀色の葉が美しくて手間要らず。

チャイブにサラダバーネット、タイムの花が優しい空間を作る。

そうそう。

コタちゃんはウチの子になりました。

陽に当たるのが嫌なのかいつも日陰を選んでまどろむ湖太郎ちゃん。

外飼いだから拭いてやっても、いつまでたっても

手足は泥んこ。

夕焼けに浮かび上がるシラー・カンパヌラータ。

我が家の定番。

ストロベリーキャンドル。

手前の黄色い花はゴールデンクラッカー。

ベロニカ・ミフィープルート。

女性が好みそうな色合いと小花。

二年目で丈夫。

こぼれ種のカレンディラ。

花壇いっぱいに咲いてます。

外に出してあったうどん汁をこっそり飲んでた野良にゃんは、

すっかり自分の庭にしちゃってる。

刈り取った芝草をゴミ袋に入れてたら

コタローちゃんが入ってきて寝ちゃった・・・。

このポーズをしながら寝る猫をうちではスーパーマンと呼んでいる。

ラベンダー・マーシュウッド。

母の日にタイミングよく咲くナデシコたち。

西側入口に簡単なパーゴラを作りました。

ここに藤とモッコウバラが植えてあります。

この急な階段の上が藤棚になるわけです。

しっとり雨のハーブガーデン。

作業してると邪魔ばかりしてくるコタちゃんだけど

面白い発想力の持ち主。

昔作った私の箱に入ってる時は流石に可愛かった。

もう園芸ブログじゃなくなりそだネ。

日没になるとやたら庭を走りまくる。

芝の塊に抱きつく遊びをしているらしい。

獲物を捕る練習なのかな。

いつだったか、トカゲを口にくわえて見せに来てたわ・・・。W

ここではデンタータラベンダーよりフレンチラベンダーがとても強い。

四つ葉のクローバーとチャイブの花輪を作ってあげた。

こちらは矢車草の指輪です。

イエローサルタンとリクニス。

牡丹。

草月流生け花  Hanari  F

夜はモミの木をライトアップ。

バラ、ニュー・アベ・マリア。

柔らかいラグラス。

カラースプレーをふりかけても良いかもね。

種で作るとたくさん収穫できるからドライフラワーにしよう。

 

燕さんが子育て中。

玄関がピーチクパーチク

賑わしい。

この間までは雀ちゃん親子が住んでたのよね。

ここはもう鳥のアパートメント。

ただで庭が眺められるし

日当たりもまぁ良い。

悪戯大好きコっちゃんが居る以外は住みやすい物件。

今年もここから巣立って行くんだね。

ご近所さんから聞いた話。

湖太郎ちゃんには元々飼い主のお婆さんがいたそうです。

いつ頃から一人ぼっちになったのか判らないけれど、

四つ葉のクローバー見つけるみたいに

コッちゃんは今、

とても倖せそうです。

 

Yoyo-May

 

 

 

 

 


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春を積む。

2014年04月25日 | ガーデン&ベジタブル

 

桜が咲いた。

四月の空に口付けるように・・・。

一年が早い。

季節の途を歩きながら

心の窓に僅かな春が揺れた。

里山を歩いていたら良い香りに誘われた。

菫の絨毯。

こんなの自生で見たことない!

だから次の日もう一度出掛けて写真に収めた。

白いのも混じってる。

これだけ咲いてると野の菫は甘い香りでいっぱいになるんだね。

桜と電車と踏切のカンカンカン・・・。

踏切の風に吹かれて

“遠い海”ならぬ“遠い桜”

季節だけが一歩も二歩も先を行く。

帰り道。

暑くなったからコンビニでガリガリ君、ナポリタン。

ちっとも消化できなかったわ。

春を積む。

芝桜が満開。

来年はもっと増えてるといいな。

湖太郎ちゃんの午後。

雪柳の花びらはらはら・・・。

木陰で熟睡・・・。

薄ら汚れたコタちゃんの足の裏がなんだか憎めない。

頑張って生きてるんだ。

今度、雑巾(綺麗な)で拭いてあげるからね!

今年もコゴメ桜が可愛い。

植えた覚えのない菫(白)が自生。

土が良ければ葉っぱが凄くしっかりしている。

あまりの美しさに横の品種改良のビオラが負けそう。

こちらも自生。

ほんのりピンクが入ってる。

或る日突然もっこり咲いてるのを庭で見つけた。

きゃ~可愛い!!!

でまた、写真に収めた。

シラー・カンパヌラータ。

オーブリエチア。

葉っぱがハート型の匂い菫。

デロスペルマ。

ご近所さんにヒマラヤユキノシタを頂いたので花壇に植えた。

黄色いカレンデュラの手前の大きな葉っぱがそう。

でも花はピンクの可愛らしい小花が房になって咲く。

桜の木の下を施工。

足元にシャガとハコネウツギ、ヒルザキツキミソウ、リクニスなどが植えてある。

冬を超えたイベリス。

足元のネモフィラ・ペニーブラック。

こぼれ種で育つ忘れな草。

藤ももう咲いてるんですよ。

早いよね。

藤は背丈が低くても花付きが良い。

蜂がたくさん来てちょっと危ないけどね。

春は溢れんばかりに鉢で育てる。

寄せ植え材料:ペニーブラック、ヘデラ、ラムズイヤー、ハツユキカヅラ、セダム

ハーブガーデンの桃の花。

ハーブガーデン。

ワケギはもう収穫した。

クリーピングタイムの花。

ハーブバターに使うサラダバーネットはホントに丈夫。

チャイブももうすぐ咲く。

草月流生け花 Hanari  F

コタちゃんが前方から嬉しそうに駆け足でやってくる。

最近、この光景がこの庭の日常。

一人で庭に居るよりもずっと楽しい。

傍若無人な湖太郎ちゃん。

今日も元気です。

 

Yoyo-May

 

 

 

 


 

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花の調べ

2014年03月31日 | ガーデン&ベジタブル

三月の或る日。

裏の野っ原が空色絨毯。

オオイヌノフグリで埋め尽くされて

ココロがトキメイタ。

今年は三月にも雪がうっすらと積もった日もあったが、

すっかり春めいて鶯や蛙も鳴き始めた。

田舎暮らし一年になりました。

ムスカリの芽出し。

品種名、ブルー・ビーナス・・・だったかな?

違った。

アズレウムでした。

種で育てたネモフィラ(ペニーブラック)

足元をどんどん覆い尽くしそう。

寒い地域なので試しに色々と一年草の種を播いたけど

雪にも耐え、丈夫だったのはネモフィラとケシでした。

フェリシアは軒下でも育たなかった。

私の作ったショボイ葉牡丹たち。

いっぱい集めて寄せ植えたら何だか綺麗です。

 紫花菜(左)も霜よけか軒下で育てる方が良かったみたい。

地味だけど紫がけっこう目を引きます。

昨年の末から居着くようになった野良にゃん。

お隣さんの高い所に積まれて放置してあるスノーバイク?の座席でいつもぐっすりお昼寝してる。

私を見つけたら一目散で降りてきて付きまとってくるの。

オス猫だけど甘え坊で鳴いてばかり・・・。

裏の野っ原でゴロゴロ転げまくって

こんなショットを撮らせてもらった。

春って気持ち良いよね~。

リース作りをしてたら輪の中に通称、↑湖太郎ちゃんが入ってきて

手をもじもじしながらへたばってしまった。

こんな所が心地良いんだろうか!?

今日はお天気が良いので近所のカタクリ群生地へ散歩に出かけました。

家から約10分。

三日月町のカタクリで検索すれば出てくるかな。

爽やかな春の空がカタクリの花を照らして。

こーんな急な斜面に咲いてます。

カタクリの花は自然の中でなければ育ちにくいです。

水はけの良さと、蟻さんが種を運んでくれる環境で増えているようです。

花が閉じてしまうからお天気が良い日に見に行かれると良いですね。

うちの春花壇。

半年、放置してたのをやっと作り終えた。

ここにもオオイヌノフグリがはびこってます。

でもこれはこれで良いんだ。

シラー・カンパヌラータの芽出し。

オミナエシ。

紫陽花の間からヨモギ。

オーブリエチアも冬を超えました。

ウェルカムフラワー。

寄せ植え材料: 赤葉クローバー、プリムラ、カルーナ

ビオラも大分ほこった。

水栽培のヒアシンス、こんなに立派に咲いた。

今は土に植えてます。

夕暮れ。

ヒヤシンスと沈丁花の香りでむせ返る。

そして或る日は牛糞の匂いでむせ返る。

そんな田舎の調べ。

 

もうしばらく浸っていたいかな?

 

Yoyo-May

 

 

 

 



 

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