祈願するけん

　地震からひと月、いくらか落ち着きを見せとるようで、いまだ避難生活を続けとるひとたちも大勢おるけん。

そんな中わしが気にかけとるのは阿蘇神社の被害。

国指定の重要文化財でもある楼門や拝殿が全壊ちう有り様じゃけん。

ココに祀られとる健磐龍命（たけいわたつのみこと）が阿蘇の外輪山を蹴飛ばして水を抜いたちうのは以前にも書いたんじゃが〜、今度の地震にはフシギとこの神話に重なるコトがおきとるけん。

例えばのう、本震の震央は嘉島町ちうて、阿蘇をせき止めとったナマズが流れ着いた場所とされとるけん。

このカシマっちう町名、聞き覚えあるじゃろう。

中央構造線の東のはしっこ、茨城県の鹿島神宮じゃな！。

この鹿島神社の総社には、ナマズを鎮める要石があるけん。

地震が中央構造線にそって東に移動しとるのもなんだかブキミじゃけん。

それから本震のあとに橋が落っこちる被害が出た崩落現場は命が山を蹴っ飛ばしたあたりなんじゃが、その数時間後に小規模な噴火がおきとるのも神話と無関係に思えんけん。

まー根拠はないんじゃが、イチ神社マニアとして健磐龍命のパワーが落ちとるようなカンジがしとるけん。

なんとかこのカミサマのパワーを取り戻してもらわんとイカンなと思うて、その末社、羽村市の阿蘇神社を参拝してきたけん。



住宅街の中にあるんじゃが、意外とリッパな社殿じゃけん。

参道は多摩川沿いでのう、カルガモやアオサギがあたり前におりますけん。

それからなんちうても〜……、



狛犬がやたらかわゆいのじゃ！。