平成レトロじゃけん

　こないだ茅ヶ崎にある温泉にいったんじゃが、泉質も施設もなかなかよかったけん！。

ただのう、建物がなんとのう古くさいカンジだったのう……。

それもそのハズじゃ、２０周ねんのイベントやっとったけん。

２０ねんもすれば、建物もそーとーに傷むけん。

でも待った、２０ねん前いうコトは、できたんは平成１０ねんちうコトか。

そう聞くと、そんなにもムカシじゃないような気もするけん。

平成はらいねんで終わるのは決まっとるワケで、そう考えるとコレは平成前期ちうワケじゃなぁ。

平成レトロちうボキャブラリーは芸能の世界にはあるんじゃが、アーキテクトの世界にもありそうじゃけん。

バブルの豪華さと、昭和のノスタルジーを共存させながら、どこか虚飾に満ちとる物件ちうか〜……。

ココ、南大沢なんかはまさしくそんな平成レトロの見本市じゃけん！。

話題のドラマのロケ地になり、ジブリアニメにまでトレンディーなんていわれて……。

バブルの負の遺産となった欠陥住宅がそびえとりますけん。



んでも、いまに及んではそれを愛でてもいい時期じゃけん！。

町田忍が昭和のノスタルジーを探究しとるように、平成レトロにはどこかいかがわしい魅力があるけん。

それもまた、レガシーいうヤツじゃろう？。