私が生まれ育った【広島市】です。今日の出来事は、歴史的にも意味の有る一日だと感じました。
G7外相、原爆慰霊碑に献花 米英仏の現職外相は初
2016/4/11 12:13 (2016/4/11 14:02更新)日本経済新聞 電子版
広島市で開かれた主要7カ国(G7)外相会合に合わせ、ケリー米国務長官らG7外相が11日午前、広島市の平和記念公園を訪問した。原爆被害の惨状を伝える平和記念資料館を視察した後、原爆ドームを正面に見据えて慰霊碑に献花した。原爆を投下した米国をはじめ、核保有国の英国やフランスの現職外相が同公園を訪れたのは初めて。
ケリー氏のほか、英国のハモンド、フランスのエロー、ドイツのシュタインマイヤー、イタリアのジェンティローニ、カナダのディオン各外相がそろって訪れた。
これに先立ち、ケリー氏は岸田文雄外相と会談し「広島の訪問は特別な意味を持つ。日米両国は難しい時を超えて、戦後、関係強化の旅路を続けてきた。軍縮・不拡散に向け、日米がリーダーシップを発揮することが重要だ」と述べた。「この訪問は世界の安全のための強い日米同盟の存在、世界の平和の重要性を示すものになる。日米の間の同盟、友情の絆をさらに強化する機会だ」とも語った。
岸田氏は「本日はケリー長官はじめ、G7外相の皆さんと共に広島平和記念公園を訪問する歴史的な日になる。広島から世界に向けて力強い明確な平和のメッセージを発信したい」と強調した。
ただ核軍縮の目標は、日本が置かれた現状などを踏まえると早期の実現は困難な情勢だ。中国や北朝鮮が軍拡を進める東アジアの安全保障環境は厳しさを増しており、日本は米国の「核の傘」による抑止力に依存せざるを得ない現実もある。
原爆慰霊碑に献花する各国の外相ら(11日午前、広島市中区)=代表撮影