韓国は性犯罪大国なのか? 元東方神起の人気歌手に続き、大リーガーにも性的暴行疑惑 背景には男尊女卑の伝統が…
スポーツ異聞2016.7.17 10:00韓国は「性犯罪大国」なのか。と思わせるほど、韓国メディアには性犯罪の報道が数多い。最近、韓国社会を騒がせたのが、元東方神起として日本でも芸能活動をしていた歌手で俳優のパク・ユチョン(30)が4人の女性を性的暴行したとされる事件だ。その余韻も冷めやらぬ中、大リーグ、パイレーツの姜正浩(29)が6月17日のカブス戦後、宿泊先のホテルで23歳の女性を性的暴行したとして訴えられていたことが明らかになり波紋を広げている。韓国では2010年までの3年間で性犯罪者が33.5%も増え、国民が「性犯罪共和国」として恐怖心を募らせていると中央日報が報じていた。要因に伝統の忠や孝の喪失が説かれる一方で、女性蔑視の風潮を指摘する報道もあるが、腑に落ちる明確な解説は見当たらない。
中央日報などによると、姜正浩はシカゴ市内のホテルで出会い系アプリで知り合った女性を暴行したという。女性の話では6月17日の夜10時ごろ、姜の部屋に入り、渡されたアルコール飲料を飲んだ10~15分後に意識を失い、朦朧としている状態で性的暴行を振るわれたと証言している。朝鮮日報は、7月5日に事件を報じた米紙シカゴ・トリビューンは女性の話だけが元になっているとした。
事件発生直後の6月18日から事件が報道された7月5日までの姜の成績を見ると、41打数5安打の打率.122で、本塁打は2本にとどまり、事件による精神的な不安からの打撃不振は明確だった。
今後の処分に関して、朝鮮日報は早くも予測を掲載している。性的暴行が事実なら当然、米司法当局の処罰を受ける。その一方で、大リーグ機構は選手組合と15年8月に「家庭暴力・性的暴行・児童虐待防止協約」を締結し、司法処分の有無にかかわらず、容疑が明らかな場合は重い懲戒処分が下される。これに伴い、女性への暴力を理由にヤンキースのアロルディス・チャップマンが30試合、ブレーブスのエクトル・オリベラが82試合の出場停止処分を科された。
チャップマン、オリベラは証拠不十分などで司法処理を免れていたにもかかわらず、厳しい処分を受けた。すると、姜の場合は規定初の性的暴行事件ということで、朝鮮日報は重い処分を受ける可能性を示唆した。
中央日報の過去記事を検索すると、お笑いタレントに俳優、教員…と性的暴行で女性から告発されたという記事が数多く見ることができる。16年5月22日付の中央日報では、性暴行が14年に10万件当たりで58.2人と10年前(23.71件)より2.5倍に増えたとした。そして、「女性を男性の所有物と考え、女性が男性より劣等だという思考が支配的な社会であるほど深刻に表れる」という解説がなされていた。
性犯罪が多発する理由として、なかなか納得しづらい理由だが、延世大の心理学教授が説く「韓国社会が大切に思っている忠や孝、共同体に対する献身が消え、これに代わる価値が出現しないため」とするならば、韓国社会は荒廃した犯罪大国になってしまう。
ネットユーザーの中には、今回の姜事件に関して「女の一方的な主張だろう。米スポーツ選手の間ではよくあること。合意の上で肉体関係を持ったにもかかわらず、次の日に性的暴行罪で告訴し、示談金を得る」というコメントがあった。韓国で性犯罪が頻発する根源的な理由を垣間見たような気がした。