卓球・水谷、東京へ成長誓う 充実と悔しさの銀
- 2016/8/18 13:45
史上初となる決勝の舞台に臨んだ17日夜(日本時間18日午前)の卓球男子団体。同種目で五輪2連覇中の中国の前に屈したが、水谷隼選手(27)の個人戦銅メダルに続く団体でのメダルの獲得は歴史的な快挙。選手たちは充実感と悔しさをにじませつつ、4年後へのさらなる成長を誓った。
第1試合を落とし、エースの水谷選手で臨んだ第2試合は接戦となり、息をのむフォアハンドの応酬は互いに主導権を譲らないまま。先行しながら追いつかれる展開にも、集中力を切らさなかった。一時はマッチポイントを握られたが連続ポイントでイーブンに。最後は相手ボールがアウトになると、ガッツポーズとともに大きな雄たけびを上げた。
ただ「卓球王国」の壁は厚かった。第3試合のダブルスは丹羽孝希選手(21)、吉村真晴選手(23)。厳しいコースを攻めて第1ゲームを取ったが、勢いを取り戻した中国を前にミスが続き、3ゲームを連取されて敗退した。丹羽選手は「勝つチャンスはあったが、生かすことができなかった」と振り返る。
続いての第4試合は吉村選手が世界ランキング1位の相手に挑んだが、様々な回転を打ち分ける得意のサーブを封じられ、相手ペースに。最後は吉村選手のボールがネットにかかり、勝負が決まった。
試合後の選手たちの表情は悔しさと充実感が入り交じるものに。インタビューで水谷選手が「本当にすばらしい結果だった」と話したが、吉村選手は「夢の舞台で戦うことはできたが、結果には満足していない」と複雑な表情をにじませた。