今年最後のバレエ観劇でダンチェンコ国立モスクワ音楽劇場バレエ団のブリメイステル版の白鳥の湖を東京国際フォーラムホールCで今日(12月29日)12時半からのマチネを見ました。
クリスマスイブにキエフバレエのくるみ割り、クリスマスにギエム、27日 小林紀子バレエ団のくるみ割り、28日 レニ国 白鳥の湖、そして今晩の白鳥で年末のバレエ三昧は終了です。これらの観劇記も別途UPしますが先ずは今日の観劇記を先に。
ダンチェンコはモスクワ駐在時代に昨年の再開後 何度か行きましたが今年の6月19日に白鳥の湖も見ていましたが転勤直前の観劇でしたので今までUPすることが出来ていませんでした。
今日の配役はオデット タチアナ・チェルノブロフキナ、王子 スタニスラフ・ブハラエフ。
6月19日はオデット ナタリア・クラピーヴィナ、王子 ゲオロギー・スミレフスキー。
日本では勿論撮影禁止ですのでこれはダンチェンコ劇場でのカテコ写真及び動画です。
先ずは3幕後のカテコ
オデットは今日のチェルノブロフキナの方が上でしたが王子は今日の王子は若手で実力者のスミレフスキーとは踊りは比較にならず。因みに東京の特派員さんは12月27日のタチアナ・チェルノブロフキナとゲオロギー・スミレフスキーのペアでご覧になっていて今晩よりも遥かにタチアナ・チェルノブロフキナが全快で踊っていたとのこと。今晩は若いパートナーに合わせていたようだとのことでしたがそれでもボリショイのプリマにも引けをとらない踊りでした。
しかしご帰国後、ずいぶんたくさん素晴らしいバレエ公演をご覧になられたのですね。
今回UPしていただきました音楽劇場バレエの「白鳥」の画像を拝見しますと、衣装・セットも豪華ですね。
私は個人的に、ドイツの華麗な騎士文化が美しく再現された背景の騎士の柄のタペストリーが気に入りました。
チェルノブロフキナは美しく、技巧も華もあり素晴らしいバレリーナです。ご覧になれて良かったですね。
では日本でご覧になられたという他のバレエ公演のレポートなども楽しみにいたしております。
今年はいろいろお世話になりました。来年もまたどうぞ宜しくお願い申し上げます。
コメントありがとうございました。
来年も時々コメント宜しくお願いします。
良い御年を。
そして、叶様の「舞台背景の騎士文化が再現されたタペストリー」についてのご指摘、さすがです。
不肖わたくし、気づきませんでした。(日本公演で、舞台にあったのでしょうね・・・完全に見落しです)
総合芸術は、舞台上に提出される様々なものを、全部吸収することはなかなかできなくて、後で人のお話を伺うと、勉強になります。
モスクワ音楽劇場バレエ「白鳥の湖」、27日初日観劇直後から、各サイトで、人民芸術家:タチアナ・チェルノブロフキナの至芸が絶賛され、同じことをいうのも芸がないですが、行けてよかったです。
でも、このチェルノブロフキナがキャッチコピーどおり「無二の美脚で今公演を牽引した」その後の、最終2公演、ここの方が、オケや民族舞踊が、舞台の呼吸にはまってきて、客席盛り上がりました。
貴ブログの貴重なモスクワ情報により、火災後のダンチェンコは7年前とは違う、とは知識が入っていたので、この、ニュー・ダンチェンコ、デンジャラスではらはらさせられるけど、最後は面白かったオケのなんたるかを理解しながら、叱責、応援モードで楽しむことができました。
だからこそ、最後の2公演の盛り上がりは嬉しい誤算でした。(ロックのコンサート会場みたいだった。ヘンなオケなんです)民族舞踊も新しい人が入って、王子を射るような目で見るスペイン娘が、ベテランとの日代わりで、だんだん踊りもテンポが良くなって、目力だけでなく舞台を盛り上げたり、見てる側も学ぶことが多い公演でした。
「ダンチェンコはデンジャラス!でも、面白い」
このバレエ団は、モスクワでは、いつ見に行っても、毎回変わらず安定した舞台を見せてくれるバレエ団ではないと思います。ただ、面白いものを持ってる。今後も人はいれかわるでしょうから、このユニークさが発展することを祈ります。
今公演は、招聘元が新しくなり、国際フォーラムCの公演で、いつもと違う客層。クロークなしとか、最初はとまどうこともありました。会場係員の方も最初少し不慣れで初々しかったけど、きちんと話せば親切だったし、ロングへアの若くてきれいでかわいいパンツスーツのお姉さんたち、ビュッフェの売り子の女性さん、最後は慣れてきて、なんとなく感じよくて良かったです。他の劇場の、管理的な感じとは違って。
最後、客席も、この公演を凄く楽しんでるお客さんがたくさんいる感じが、座っているだけで空気で伝わって、舞台の上の若いダンサーたちも、受けてるので皆ニコニコしながら、ノリノリで踊っているし、舞台と客席の一体感があって、ホール係員、売店の売り子さん、階下の会場スタッフ、皆がこの公演の成功の喜びを共有しているように感じる、不思議な劇場空間でした。
最終公演が終わり、劇場を後にしたとき、この企画に関わった人たちに感謝したくなるような、ちょっと変わった観劇体験でした。
チェルノブロフキナは別格で、「7年前の再現」ではなく、以前よりもっと良くなってる所もあり、外の状況に関係なく彼女の芸術を発展させていること、そのことにまず瞠目。
なのに、「真の花」を咲かせる円熟期に、年齢を裏切るような「時分の花」のような若さ美しさを保っていることに、驚かされました。
そういわれると日本公演のバックにはこのタペストリーがあったのか如何か一寸自信ありません。
バックはあっさりしていたかも。