毛津有人の世界

毛津有人です。日々雑感、詩、小説、絵画など始めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

世界平和指数ランキング

2025-01-27 11:20:17 | 貧乏について

油彩 15x20cm 2015年

僕が日本映画を観なくなって久しい。小津安二郎と黒澤明作品だけを見ていれば十分だと思っている口で、二人の作品に比べるととてものこと日本映画没落後の映画など見る気にはなれない。初めの5分だけでさようならをする。全く観客を馬鹿にしているのかと思うほどの劣悪さを感じるからだ。黒澤明作品はなかなかYouTubeでは見られないが、僕は昔長い間マレーシアにいたので海賊版コピーを一作品150円見当で買い漁ったので今に至って大変重宝している。小津作品は今でもかなりの数YouTubeでみられるからこれを鑑賞しないのは実にもったいない。日本の宝と言っても過言ではないだろう。最近山本嘉次郎の『綴り方教室』を偶然のことから鑑賞し、高峰秀子の天才に驚き、かって彼女の映画に熱をあげたことがなかった自分なのだが、今は高峰秀子様様という状態に陥っている。それで彼女の大エッセイ『私の渡世日記』上下巻をまもなく読破しようとしているところだ。これを読み終えたらもっと彼女の書いたものに触れたいと思って図書館の予約リストにあるだけ書き加えている。これまで日本の女優と言ったら原節子一人に限っていたのが、今は若尾文子、高峰秀子と三人に拡大し賑やかになってきた。うれしいことだ。

日本映画を観なくなった理由の一つに見たいと思うような喜劇が全くなくなってしまったことだ。以前は毎年二回寅さんを愉しんでいたのだが、渥美清の死によってこれもおじゃんになってしまった。再上映してくれればいいようなものだがどこの劇場にもかからない。上質の喜劇がなくなったというのも息苦しい日本の世情を反映してのことと思う。僕は自分の恋愛失恋経験が寅さんの場合と非常に重なるので、これをまた何度も見たいと思っている。しかし健全で上質な笑いが消滅してしまったような今の日本が世界平和指数ランキングで見れば第9位に登っているのがふしぎでならない。これは最新の2024年の報告だが、その前の年には確か日本は世界で15位くらいで、今19位にランク付けされたマレーシアが実は9位だったことを覚えているのである。外国にいると日本のニュースが報じられることは滅多にないので、日本はよほど安全で平和な国と思われているのに違いない。僕の経験からすればマレーシアのほうがずっと上位にあってしかるべきだという気がする。同じ意味で世界一幸福な国と言われているブータンが17位にあるのも合点がいかない。この表の信ぴょう性がうたがわれてならない。事項に続く。

世界平和指数ランキングhttps://worldinvest.jp/anzenranking/


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