朝5時頃、テントのそばで呼ぶ声がする。
開けるとIさんだった。
10年前に60歳で熊本から自転車で野宿をしながら北海道に渡り、その際、自遊旅に泊まった。
大空町に家を建て2階を無料でライダーハウスとしている。
昨日電話したが上手く繋がらず、メッセージだけ入れておいた。
その事があって早朝に20分をかけて車でキャンプ場に来たのだった。
も〜さんは朝が早いので、居なくなると思ったそうだ。
今日泊まって良いという。
礼文に出かける積りだが行けなくなって2〜3日いるそうだ。
そばに温泉があるし、ビール、お酒、焼酎もあるよ。
夕食も用意するからと言われ、もうこれは泊まらざるをえない。
呼人キャンプ場のバイクは皆居なくなり私のみになった。
ぼんやり湖を眺めていた。
すると公園管理のおばさんがやってきて、ゴミを捨てて上げるよと言って、持っていってくれた。
当然ここのキャンプ場もゴミ持ち帰りだ。
丁重にありがとうを告げた。
どうやら倉庫にゴミを集め、後ほど車が持っていくそうだ。
テントをたたみ終えたら4人の女性がやってきた。
本州から飛行機で来てレンタカーを借りて道内を回るそうだ。
一人の女性が私もバイクに乗ってるんだよと言っていた。
おじさんも撮ってあげると1枚パチリ。
このあと北方民族博物館に行く。
入場料は950円だったが、常設展は65歳以上無料で特別展が300円で入れた。
バイクに優しいぞ。
中々見ごたえのある展示で1時間半も滞在した。
又来たくなる博物館だった。
その後は網走監獄に行く。
3回目の入獄だ。
今回で最後と思い全てを入念に見て回った。
北海道開拓とソ連の南下政策に対応して、受刑者が使われ、なくなった人もすごい数だ。全国から受刑者が集められ、宿舎が足りず粗末な家で1列に雑魚寝だった。
先ずは監獄食堂に行く。
当時の監獄の食事を再現した監獄b定食を食べる。
ホッケ、フキの煮付け、長芋、味噌汁、麦入りご飯だった。
まあまあいける。
ホッケは皮もコンガリ焼いて囚人なら全て食べるだろうなと思い食べたが美味しかった。
監獄の独房に入って写真を撮ってた女性が居たので面白そうだからおじさんも撮って貰った。
夕方Iさんの家に伺う。
美味しい料理とビール、焼酎を飲みながら旅話しをした。
共通点が沢山あり面白かった。
10時には睡眠。