モーツァルト@宇奈月

湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト@宇奈月
scince2010年秋。毎年9月に音楽祭を開催しております。

フォンテーネブルクうなづき

2014年09月25日 | 日記
今年のコンサートガイドの表紙にある宇奈月温泉の写真。実は、それほど見かけることのないものなんです。温泉を紹介する写真は、峡谷の特徴で撮影場所に限りがあって、左岸(東側)が多いのです。下流側と、宇奈月スキー場からの見下ろしが多いようです。
ザルツブルクと宇奈月の風景の共通点はわかるのですが、もう少しうまく説得力があるものがないかなと思っていたところ、あるかたがいい場所を探しました。なかなかいけないところなんですけれど。

この写真を見ながら思いついたのが、アマデウナヅキンらが住む架空の街。ムーミン谷のようなものかな。
音楽猿のサルエリコたちや、音楽大好きクマのウォルフガンクマらが暮らす谷ってことで、イラストにしてみました。

黒部峡谷には、猪頭山、鶏冠山(突坂山)、寝牛山など、動物の名前を当てたものがあります。それで山に、クマ、イノシシ、ヤマメ、ウシ、加えて、宇奈月温泉の守り神のオオカミをかたどってみました。
この街を、フォンテーネブルク、泉の街と名付けてみましたがどうでしょうか。
音楽が泉のようにあふれる街ってことですが、ムーミンみたいなお話が作れると楽しいですね。

モーツァルトの百面相

2014年09月24日 | 日記
今回の音楽祭では、合唱で「モーツァルトの百面相」という曲を上演された方がいくつかありました。
モーツァルト没後200年の1991年にジグゾーパズル・モーツァルトという趣旨で、さまざまな曲を組み合わせた童声(女性)コーラスの楽曲として作られたようです。
作詞は、山川啓介さん。
この人は実に多彩な作曲をされている方で、ちょっと拾ってみました。
岩崎宏美さんの「聖母たちのララバイ」
大貫妙子さんが「みんなのうた」で歌った「ソルヴェイグの歌」を日本語にした「みずうみ」
中村雅俊さんの「ふれあい」
矢沢永吉さんの「時間よ止まれ」
郷ひろみさんの「哀愁のカサブランカ」
さらに、
「ありふれたLOVE SONG」原辰徳さん。
「SUNRISE」スペクトラムって書いてもあんまり知っている人はいませんが、ウエスタン・ラリアットで知られるプロレスラー、スタン・ハンセン(引退済み)の入場曲です。
すごいなあ。
アニメは有名です。
「銀河鉄道999」はゴダイゴで大ヒットしました。
戦隊シリーズでも数多くを手がけていますし、さらに、井出隆夫という本名で、児童向けの曲をたくさん作っています。「にこにこぷん」が有名ですね。
遊べ遊べいちにちあそべー、なんてのは有名ですし、いいですね。
「ありがとう さようなら」とか、「北風小僧の寒太郎」も名曲です。
アマデウスは、それまで宮廷などに出入りできるような人々のものだった音楽を急速に庶民レベルにまで広げた人です。
作曲ではないのですが、山川啓介さんはまさにそんな人ですね。

モーツァルトの百面相は、以下の楽曲です。13分弱って感じです。

フィガロの結婚 序曲
ピアノソナタ第9番 第1楽章
ドン・ジョヴァンニ 心落ち着かず
ピアノソナタ第16番 第1楽章
アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章
フィガロの結婚 恋の悩み知る君は
フィガロの結婚 もう飛ぶまいぞ、この蝶々
交響曲第41番 第1楽章
アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第2楽章
魔笛 序曲
魔笛 復讐の炎は地獄のように我が心に燃え
ピアノ・ソナタ第11番 第3楽章
ヴァイオリンソナタ第28番 第2楽章
ピアノ協奏曲第23番 第2楽章
ピアノ・ソナタ第11番 第1楽章
交響曲第40番 第4楽章
ディヴェルティメント 第3楽章
交響曲第41番 第4楽章
ドン・ジョヴァンニ シャンペンの歌
交響曲第40番 第1楽章
フィガロの結婚 序曲

youtubeでもけっこう流れていますので、ご覧になってみるといいですね。楽しい曲です。

ウォルフワンコってのを考えてみた

2014年09月24日 | 日記
どうも、巻き髪とおさげ、ひらひらブラウスさえあればモーツァルトって感じがあったので、先日描いたものに兄弟を付け足した。

犬が好きでないので、好意的にかけなくってすみません(苦笑)
ウオルフガンクにくっつけて、ウオルフワンコってことで。
今回も演奏者の中には、巻き髪の方もすいぶんあって、いっそ会場で販売しても、いやいやレンタルしてもおもしろいかなって今回思いました。
だけど、どこにああいうのを売っているんだろう。

食べ損ねたスィーツ

2014年09月22日 | 日記
おいしいモーツァルトのほとんどを食べ損ねました。スィーツ大好きのお友達がちゃんと食べたみたいで、画像を譲ってもらいました。

どうも、アマデウスの頭を表現しているようです。マシュマロにチョコレイトです。
むろん、たいへんおいしかった模様。

塚田尚吾さんのピアノリサイタル

2014年09月22日 | 演奏
初日の午前に開催された塚田尚吾さんのピアノリサイタル。昨年は、ピアノ協奏曲でオーケストラとの共演でしたが、今年は、ソロリサイタルです。
素晴らしい演奏です。いや、詳しい技術とか演奏法とか、そういうのはわからないんです。優しさと感受性の幅の広さを演奏から感じる、そういうことです。
それで、こんな画像に。
蒼いのも撮影したんですが、尚吾さんはこっちが似合うなあ。

こういう色合いの音にあふれていました。
終了後、塚田さんにお会いしましたら、すてきなオレンジ色のカーディガンを着ておられました。やっぱり、そんな感じだったのかな。音楽って、内面の雰囲気が出てくるんですね。それを表現するちからがあるってことか。

松田梨子さん、わこさんの短歌が朝日花壇に

2014年09月22日 | 演奏
第1回から参加の松田わこさん。当時は、小学校3年生。今年、中学生になりました。第2回から参加のお姉さん、梨子さんは、今年、高校生になりました。
今朝の朝日新聞「歌壇」に短歌が掲載されていました。
何気に2人とも出ているんですが、これってけっこう大変な話じゃないのかな。あんまり、詳しくないんですが。

高校まで徒歩七分今のところトキメキはなくて穏やかな道 松田梨子

「ウソも方便」と笑ったママなのに私の小さなウソを許さない 松田わこ

梨子さんのは、選者に「恋を失ったのだろうか」と書かれています。それで、わこさんが「恋とはどんなものかしら」をうたったのかな(笑)
二人がなかよく連弾する風景です。
今回の音楽祭での(自分のなかの)ベストショット。(ウソではありません笑)

これが切手シート

2014年09月22日 | 日記
今回の新グッズ、切手とポストカード。ポストカードは、4枚組で、アマデウナヅキンのザルツブルクの旅も入っています。

切手はもちろん本物で、52円×5枚+82円×5枚のセットです。アマデウナヅキンが切手になって日本中に旅するとは、なかなか驚きです。

宇奈月温泉、ありがとう!!

2014年09月21日 | 日記
今年の音楽祭が終了しました。

すばらしい演奏を提供してくださったみなさんに感謝。
すばらしい場所を提供してくださったみなさんに感謝。
音楽空間に居合わせて、いっしょに音楽の楽しさを感じてくださったみなさんに感謝。
この音楽祭を作り上げるためにさまざまな力を尽くしてくださったみなさんに感謝。
ずっと音楽祭を気にかけていただいていたみなさんに感謝。
何よりも、宇奈月温泉という、ここにしかない場所を育み、守って、受け継いでいるみなさんに感謝。自然だけでは、僕らは何も見えない。みなさんの日日の営みにこそ、この自然を生かし、私たちの恵みとする力の源があるのです。
そうした土地の力に導かれて、私たちの音楽祭に、時空の彼方からモーツァルトの魂によせて、みんなが集まってくるのです。
宇奈月温泉、ありがとう!

今年、最後のプログラムは弦楽五重奏

2014年09月21日 | 演奏
いよいよ、今年のおおとりを飾る弦楽五重奏が始まります。
まずは、デュオ。
嶋さんと別本さんの演奏です。二本の弦楽器でこうも豊かな表現ができるのかと思います。

浴衣を着たお客さんもたくさんいらっしゃいます。これを目当てにご宿泊のお客さんもいらっしゃると聞きます。演奏される方には、少し出入りがあって、集中力を乱してしまったかもしれません。その中でも、きっちりと仕上げていくのはさすがの力量です。
続いて、内山さんの曲紹介がありました。先日、セレネ美術館のミュージアムコンサートでも曲と構成を詳しく紹介しておられました。そうやって、ほんの少し曲の感じをつかんでおくと、楽曲が豊かに感じられます。

始まりました。
最初の1音から会場を支配してしまいます。
いつも、このロビーコンサートで感じることがあるんです。宿泊のお客さんの中には、今日こんなことがあるよ、と紹介されて、気まぐれといっては失礼ですが、じゃあと行きずり感覚で聴きにこられる方もないわけではないと思うのです。
ところが、演奏家の力はそんな人の心をしっかりと捉えます。クラシック音楽に親しんでいる人ばかりではありません。それでも、曲に、演奏に惹きつけられて、その場を動けなくなる、離れたくなくなるということがしばしば起きます。
それほどに、音が心を動かし、支配していくわけです。
最初の説明とプログラムの解説で、4楽章だということは誰もが知っていたのに、第1楽章が終わった瞬間に万雷の拍手。思わず拍手してしまったのでしょうね。その気持ちがよくわかります。それほどにすばらしい演奏でした。
弦楽器は波を作るのかなと思います。難しい物理学の本を見ると、世界は波でできているんだそうですが、げんがっきはそうした世界の理をコントロールできるのかもしれません。きっと、僕らのどこか根底に流れ、揺れているさまざまな波の動きを描き出し、僕らの根源的なところで反応するのでしょう。何の音というわけでなく、全体が大きなうねりと響きになって空間に広がります。
言葉にできないあふれる思いが胸いっぱいに広がります。何だろうこれは、と考えようとして止めてしまいました。言葉にならないから、音楽になっているんだろうなあと思ったのです。でも、この心の動きを誰かとわかちあうために言葉を探すのでしょう。
「ブラボー!」と快哉を叫びたいきもちでいっぱいになりました。

アンコールにはレクイエムの曲も演奏してもらいました。これも凄みのある曲でした。
アマデウスの死生観を描こうとされたのかなと、終わり頃、気づきました。深い悲しみやなすこともできない苦しみの中でも、生きることへの憧れやその素晴らしさを称揚する意思が、モーツァルトの楽曲にはあると思います。そのことを、この時空に描き出してもらったようにさえ感じました。
この4年間、5回の音楽祭を通して、どんな成長があったのかなと考えた時、この音楽空間を豊かに感じられる自分の育ちをまっさきに思い浮かべます。やっと、僕らはしっかりと感じられるようになったのかもしれません。
この思いを大切に育んでいきたいものです。
これで、第5回湯の街ふれあい音楽祭モーツァルト@宇奈月、すべてのプログラムの終了です。

足湯で

2014年09月21日 | 日記
足湯に入っていたらスタッフTシャツをご覧になって声をかけていただきました。
「スペシャルコンサートはたくさんこられましたか?」
「はい、おかげさまでたくさんおいでになりまして、申し訳ないことに立ち見までだしてしまいました」
「そうですか・・・」
「いかがされましたか?」
「実は、僧が岳に登って来たんですが、林道の関係で手間取ってしまって、間に合わなかったんです」
「そうですか。それは残念でしたね」
「フルートには間に合ったんですが。それで、弦楽五重奏を聞こうと、ここでお湯沸かしてコーヒー飲んでいるんです」
「そうでしたか。きっとすばらしい演奏になりますよ。今回のオーラスですしね」
「ええ、楽しみにしています」
延対寺荘のロビーにいましたら、一番乗りされました。
そう思っていたら、そのあと入って来られた方も、足湯におられた方でした。
みなさん、そうやって時間を過ごしていただいているんですね。
あと30分です。

富山大学の学生ボランティアさんたちです

2014年09月21日 | 日記
音楽を楽しむというのが案外特別な時代ではなくなったとはいえ、音楽を日常的に楽しむ、それに打ち込むという人はそれほど多くないかもしれません。
音楽へのかかわりかたはそれぞれにいろいろな深さや広さがあります。
大学生で音楽をやってるとなると、けっこう、本格的な印象があります。地元、富山大学にはフィルハーモニー管弦楽団があり、長い伝統をもっています。音楽祭の出演者もその時代を送ってきた方があります。

カフェ・モーツァルトで寛ぐボランティアのみなさんです。演奏者にふれたのはもちろん、演奏を聴きに来られるみなさん、それを受け入れている街などにふれて、音楽への思いが豊かになったかもしれません。
お手伝いいただいてありがとう。おかげでたくさんの方々に、音楽の楽しみをお届けすることができました。

フルートって風なんだな

2014年09月21日 | 演奏
ポムドールさんの演奏。6種類のフルートって、まるで春や秋の味わいの深い快い風のようです。
風もいろいろなものにふれ、さまざまなものを運んでくる。
そんな味わいが、室内にいるのに野山のやさしい風にであったような気がします。

ディメルティメントを聴きながら、なんだかこみ上げてきました。音楽ってすごいなあ。
人の心ってそんな簡単に動かないんですよ。
音楽の城セレネのおおとりにふさわしい滋味慈愛豊かな風に癒されています。

タオル、Tシャツ、売り切れ間近

2014年09月21日 | 日記
好評いただいているタオルとTシャツ、残りわずかとなりました。特に、タオルは販売予定数をそろそろ上回りそうです。お買い求めはお早めに。躊躇しているまはありません。限定品なので、同じものをもう1回作りません。見かけた時がチャンスです。
って、今、これ読んでもなかなか買いに来られませんね。でも、スマホで見ながらいろいろ歩いている人もいるんです。
正直なところ、4年前からこういうブログでの発信をしていますが、スマホの普及のせいなのか、その場で検索するひとの多くなったこと。
そういうこともあって、今年はできるだけ即時アップを心がけました。それでも、撮影もれなどがあって、それは後から記事にします。
間違いもあったりして反省もしきりですが、少しでも臨場感が伝わったら幸いです。
さあ、今からポムドールさんです。

いよいよセレネの最後のプログラムは、ポムドールさんです

2014年09月21日 | プログラム
スペシャルコンサート終了後、セレネ2階ギャラリーで、音楽の城、ムジカント・セレネ城(てきとうなドイツ語。どなたか、正しいのを教えて)の演奏は終了です。
4種類のフルートを披露されます。
これが終わると、今年の60のプログラムもあと、夜のロビーコンサート、弦楽五重奏を残すばかりです。
弦楽五重奏を演奏するみなさんは、この音楽祭に毎年かかわっている富山県ゆかり、あるいは、音楽祭の趣旨に賛同しておいでいただいてる方々です。すばらしい演奏力をお持ちのみなさんで、いつもながら心震わせて聴かせていただいています。
音楽漬けの夢のような2日間もいよいよ千秋楽が迫っています。
毎年のことながら、延対寺荘さんの絞り込まれた玄関を出ると、峡谷の引き締まった夜の風がすぎ、星がまたたいている様子に、まるでごせんふという風に、星の音符が乗っているかのように思えます。
珠玉の演奏に、今日もきっと出会えます。