戸惑いのインジェクション

いやー、しっかり寒くなりましたね。いやマジで。
日曜の朝のこと、お出かけしようとD-tracker125を引っ張り出して――早朝5時くらいのこと――エンジンをかけようとしたのですが……
かからない……セルを回すとインジェクションのランプがチカチカしている……メイドインタイランドのインジェクションが慣れない寒さで壊れたのか、とも思いましたが……

キーを入れたり切ったりして、その都度セルを回してみるけれど、エンジンかからず……
今までもっと寒い日にも乗ってきたし、問題なんか起きたこともなかったのに……

バタバタしている間に、二回ほど押し掛けにも挑戦してみたけれど、タイヤも路面も冷え切っているので、ロックしてしまい――D-tracker125は軽すぎるせいなのかな……

でもバッテリーはちょっと弱めながらも、しっかりとセルモータを回し続けております。意外とバッテリーは平気でした。

で、色々と試した後、少しキーをオンにしてから、インジェクションに考える時間を与えてみることに……キーをオンにして、少し待ってから――バッテリーはまだ大丈夫っぽい――少し長めに――３～４秒くらい――セルを回してみると、何事もなかったかのように、これがフツーでしょ。とでも言いたげにエンジンがかかりました。

――寒い日に、インジェクションのエンジンが掛からない時は、インジェクションに考える時間と、セッティングする時間を与えてみましょう。という教訓でした。

もうね、そのままエンジンが掛からずに、バッテリが上がっちゃうようなら、お出かけは止めようと考えたけれど……このクソ寒い日に、エンジンが掛かりやがるから、出かけなきゃならない……仕方ないから、帰りは確実に雨だな。と思いながら行ってきました。

こういう時はあせらずに、インジェクション様に考える時間を差し上げる。これがコツなのかな。こういう時インジェクションは
――えっと、気温がこれくらい……湿度は、オイルの温度は……だったら燃調の量はこれくらいかな、あれ？　少し濃かった？　だったらこれでどうだ！　あれ？　今度は薄過ぎかな、じゃ、だいたいこれくらいで……ほら、掛かったでしょ。
っていうくらいの感覚でよろしいかと……

要は今までキャブ車で人間が考えてバタバタやっていたこと――ちょっと前まで、冬の朝に、チョークを引いたり戻したりアクセルを空けたり閉じたり半開きにしてみたりしがら、半泣きになりながらキックし続けた経験のある人……いないかな――それをインジェクション様が代わりにやってくださるわけ、なんだから、掛かりにくいシュチエーションでは、考える時間も必要なのでは。
という……

この先少し暖かくなるけれど、その後、クリスマス寒波。だそうです。
あ、あまりの寒さにビックリして、結局車のタイヤ交換しました。

インフルを始めとして、なんやらかんやら得体のしれない病気が密かに流行っているらしい。ので、皆様お身体に気を付けてお大事にお過ごしください。