アル中雀の二枚舌

アル中、ヘビースモーカー、メタボで脂肪肝、おまけにトドメの脳出血&片麻痺──現在、絶賛断酒中。そんな中年男の独り言

THE・仕事人バンク

2008年03月28日 23時55分47秒 | Weblog
今日、お風呂を沸かす間に、何げに見た番組です。

ヨーロッパのモルドバという国では、地方では1年のうち5ヶ月を薪で暖をとっているということでした。

依頼主の子供の家は、祖父母と孫の家庭で、暖房のための薪代だけで、生活費の半分が無くなってしまうそうです。

さらに、薪のために森林を伐採していることが、深刻な問題になっているようでした。

そんな国に、日本の仕事人――炭焼き職人――が行って、薪よりも暖房効率の良い炭を作る技術を伝える、という内容でした。

仕事人は、まず薪を炭にします。
これだけで、一本の薪が、そのままなら15分で燃え尽きるのに、炭にすると、より高熱で40分は保つようになるそうです。

さらに仕事人は、今まで捨てられていた葡萄の剪定した枝を、炭にして炭団を作ります。
――炭団なんて、私は忘れていました。

我が家でも、この冬の灯油高で、火鉢に炭を燃やしてしのぎました。
1ヶ月、毎晩、炭を燃やして、三百円ほどの光熱費だったでしょうか。
お陰様で、それほど灯油やエアコンに頼らずに、この冬を過ごすことが出来ました。

でも、一回作って見せて、それで終わりじゃ、相手のためにならない、と思いました。

――ところが……その後のモルドバの人たちは、ちゃんと自分たちで炭を作って、炭団も作って、生活を快適に変えることが出来ていたのです。

仕事人が作った、ドラム缶の炭焼き窯は、自分たちで増やして、子供達は、多い時には一日に百個以上の炭団を作っているそうです。

今までは、光熱費を節約するために、小さな家に――大きな母屋があるにも関わらす――肩を寄せ合って住んでいた、依頼人の家族は、今では母屋で炭団を燃やして快適に過ごしているそうです。

その後は、フィリピンで井戸から水道を引くという、仕事をしていました。

風呂に入るのも忘れて、見入ってしまいました。

まだ、世界には、日本人が当たり前だと思っていて、忘れ去ろうとしている伝統を、必要としている場所が有るんですね。

果たして、自分がこの地球上で、必要とされる場所があるのかな?
そんな疑問をもった番組でした。

出来うることなら、モルドバで炭を必要としない、そんな日が来ることを願っています。

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