断酒系のブログを見ていると、皆さん断酒会のように色々語っていらっしゃるので、私もちょっと飲酒について語ってみようかな。
そもそも、父親がアル中だったので、自分はああいう風にはならないと決めてかかっていた。
それでもアルコールに蝕まれたのは……
きっかけはバイクの事故だった。二十歳の時、土砂降りの雨の中、3斜線の道路の一番右の車線を走っていた。
そこへ一番左の車線から、ユーターンをしようとした車にぶつかってしまったのだ。
頭を打ち、意識不明で病院へ。
意識が戻ったのは翌日だった。問題はその夜起きた。今にして思えば外傷性くも膜下出血だったのだと思うけれど、激しい頭痛でまったく眠れなかった。
それから入院中は、恐ろしく強力な鎮痛剤でラリったまますごすことになる。
確か二週間ほどで退院したと記憶しているけれど、帰宅後、何度も夜中に激しい頭痛で眠れなくなることを繰り返した。
今にして思えば、目から火箸を突っ込まれる頭痛は、緑内障の症状だったのかとも思うのだが――五十の直前、たまたまコンタクトを作ろうと眼科に行って自分が緑内障であることが判明――その当時はよく分からず、何度も夜中に、救急車を呼ぶべきか、迷ったのを覚えている。夜中に頭痛で七転八倒しながら、このまま脳出血で死ぬのかな、なんて思っていた。
少しでも眠るために飲み始めたのはその頃だった。
思えば、初めから酔うためにウィスキーのような強い酒ばっかり飲んでいた。
ビールやワインが美味しいと思うようになるのは、もっと後、すっかりアル中になってからのことだった。
考えてみれば、一度もお酒が美味しいとか、お酒を飲む雰囲気が楽しい、なんて思ったことは無かったんじゃないか、と思う。
まず、スナックの類が大嫌い。いずれ書くと思うけれど、事情があって、食い物の無い飲み屋は嫌いだった。だから飲みに行くのはもっぱら居酒屋となる。
そもそも、眠るため、夜中に突然襲ってくる激痛から逃れるための、麻酔としてのアルコールを入れるのが目的だから、外で飲むよりも家で、一人で飲むほうが気楽で良かった。ビールが美味しいと思ったのは、札幌でクラシックを飲んだ時、食い物も美味しかったし、空気に合ってたんだね。ワインもしかり、食い物次第。ダイビングで行った沖縄で飲んだオリオンも美味しかった、東京で見つけて飲んでみたけど、やっぱり空気が違うと美味しくないもんですね。
飲み会でも、もっぱら人の世話に追われて、ゆっくり飲むのは家に戻ってから、そんなアルコール人生だった。
ま、そんなこんなで、今はアルコールから離れて、ほっとしています。
飲み会にも参加しているけれど、オレは飲まないよ、で通じちゃう。人が飲んでいるのを見て、辛いとは思わない。むしろ面白いと思っている。誰にも遠慮することなく、自分の食べたいものを勝手に注文して、一人でのうのうと食っているのは、思いの外面白い。
いやあ、昔は酔っ払いが嫌いだったけれど、今はそんな酔っ払いを観察して楽しんでおります。
――人が悪い? うん、そうかもしれません。多分それが私の本性なのでしょうね。
そもそも、父親がアル中だったので、自分はああいう風にはならないと決めてかかっていた。
それでもアルコールに蝕まれたのは……
きっかけはバイクの事故だった。二十歳の時、土砂降りの雨の中、3斜線の道路の一番右の車線を走っていた。
そこへ一番左の車線から、ユーターンをしようとした車にぶつかってしまったのだ。
頭を打ち、意識不明で病院へ。
意識が戻ったのは翌日だった。問題はその夜起きた。今にして思えば外傷性くも膜下出血だったのだと思うけれど、激しい頭痛でまったく眠れなかった。
それから入院中は、恐ろしく強力な鎮痛剤でラリったまますごすことになる。
確か二週間ほどで退院したと記憶しているけれど、帰宅後、何度も夜中に激しい頭痛で眠れなくなることを繰り返した。
今にして思えば、目から火箸を突っ込まれる頭痛は、緑内障の症状だったのかとも思うのだが――五十の直前、たまたまコンタクトを作ろうと眼科に行って自分が緑内障であることが判明――その当時はよく分からず、何度も夜中に、救急車を呼ぶべきか、迷ったのを覚えている。夜中に頭痛で七転八倒しながら、このまま脳出血で死ぬのかな、なんて思っていた。
少しでも眠るために飲み始めたのはその頃だった。
思えば、初めから酔うためにウィスキーのような強い酒ばっかり飲んでいた。
ビールやワインが美味しいと思うようになるのは、もっと後、すっかりアル中になってからのことだった。
考えてみれば、一度もお酒が美味しいとか、お酒を飲む雰囲気が楽しい、なんて思ったことは無かったんじゃないか、と思う。
まず、スナックの類が大嫌い。いずれ書くと思うけれど、事情があって、食い物の無い飲み屋は嫌いだった。だから飲みに行くのはもっぱら居酒屋となる。
そもそも、眠るため、夜中に突然襲ってくる激痛から逃れるための、麻酔としてのアルコールを入れるのが目的だから、外で飲むよりも家で、一人で飲むほうが気楽で良かった。ビールが美味しいと思ったのは、札幌でクラシックを飲んだ時、食い物も美味しかったし、空気に合ってたんだね。ワインもしかり、食い物次第。ダイビングで行った沖縄で飲んだオリオンも美味しかった、東京で見つけて飲んでみたけど、やっぱり空気が違うと美味しくないもんですね。
飲み会でも、もっぱら人の世話に追われて、ゆっくり飲むのは家に戻ってから、そんなアルコール人生だった。
ま、そんなこんなで、今はアルコールから離れて、ほっとしています。
飲み会にも参加しているけれど、オレは飲まないよ、で通じちゃう。人が飲んでいるのを見て、辛いとは思わない。むしろ面白いと思っている。誰にも遠慮することなく、自分の食べたいものを勝手に注文して、一人でのうのうと食っているのは、思いの外面白い。
いやあ、昔は酔っ払いが嫌いだったけれど、今はそんな酔っ払いを観察して楽しんでおります。
――人が悪い? うん、そうかもしれません。多分それが私の本性なのでしょうね。