エゴノキの実が秋へ向け熟すのを前に青々と実っています
実には少し毒があり、口にすると「えぐい」ことからこの名になったとも言われてますね
実のまわりに生い茂る葉は、オトシブミ科の昆虫が揺りかごを作ることでも知られています
葉の中ほどにぽつんと卵を産み付け、その葉をくるくるくるっと器用に巻き付けます
この円筒状に巻かれた葉の様子を巻文に見立て、
それがぽとぽとと木の下に落ちている様を見て「落とし文」
孵化した幼虫は巻かれた葉を食べながらその中で蛹となり
蛹から羽化したあとも体が固まるまでしばらく葉の中で過ごし
やがて成虫となり旅立っていきます
ひとつの昆虫を指して「オトシブミ」というネーミング
先人の植物や昆虫に対する観察眼、またその感性に感服します