前回記事を書いてから、あっという間に1ヶ月以上経ってしまった。
「時」の健脚度は上がる一方。こちらのボヤボヤ度もモチロン負けていないので、もう「何してるのかワカラナイ」状態。日々は急流のように走る。後ろを振り向くとひっくり返りそうで、船縁にしがみついて前だけ見ている。景色は後ろへと飛ぶように消えていく・・・(なんて、澄まして言ってる場合じゃないか。)
それでも秋も深まって、冷房の脅威!(大袈裟じゃなく私にとっては正に現実)から逃れられたのはすごーく嬉しい。やっと映画館に行こう(イソイソ)という気分が戻ってきた。
この夏は、映画に行くときは毛布のようなモコモコ膝掛けを2枚も持って出かけた。自分自身も結構厚着をしているのだけれど、それでも普通に映画に集中していられるのはせいぜい1時間。その後はすこ~しずつ身体が冷えてくるのが判る。
2時間を超すような作品になると、終盤の山場は、自分も(寒さと)戦っているような状態なので、臨場感があるのかないのかワカラナイ、でも「とにかく必死!」な状態。笑いたいけど笑えない現実で、毎回クヤシイ思いをしては、帰りの電車やバスの中でクタバッテいた。(何のことはない、映画観にいくたびに遭難しかけるようなものだ。)
シネコンでの新作からは、自然と足が遠のいた。でも、単館系の映画が多い自主上映にはやっぱり行きたくなる。そんなこんなで寒さと闘いながら観た作品は・・・それでも結構あったりして(笑)。
ただ困ったのは、最近の私が「寒いと眠ってしまう」生きものになってしまった?こと。
涼しい中で心地良くウトウト・・・というのならそれはそれでアキラメもつくけれど、寒さから逃げようがなくて眠りに逃避してしまうというか、疲れてノビてしまうというか。どちらにせよ「心地良く」はないので、後からゲンナリしてしまう。
そんな調子で、一部記憶がおぼろ~という映画を挙げてみると・・・『トスカーナの贋作』『テンペスト』『ツリー・オブ・ライフ』などなど。真夏だけじゃない。春秋のごくごく軽い冷房でも、こちらの体調がイマイチだと同じことが起きる(らしい)。最近観た『木漏れ日の家で』も、途中記憶が途切れているし、春に観た『倫敦から来た男』なんて、もう途中でアキラメて席を立った(涙)。
こうして並べてみて悲しいのは、これらの映画が、本来の自分なら没頭して観るだろうな~と思うような種類の作品だということ。
なんだか歳と共に、自分が変温動物に近づいていってる気がする。もうトカゲやカエルに親近感~な感じ。昔から秋冬は「冬眠」しやすいヒトだったけど、冷房くらいで墜落睡眠したくないなあ。多少元気でいられた「夏」まで、冬眠の真似事しててどーするのよぉ(グチグチ)なあんて。
う~ん、言うだけ言ったらちょっとスッキリ(勝手なヤツ)。
でも・・・ホント言うと不安定な体調の原因は、冷房や気候の不順さだけじゃない。
先日2年ぶりに、一人で金沢に帰省した。今回は母に頼まれての帰省で、片付ける用事があったのだけれど、「血縁」というのは何十年かかっても「枯れ木にはならない(姉の言葉)」のをつくづく感じる結果になった。
いい機会なので帰りに会いに行く予定だった富山に住む姉からは、予感が当って「調子が悪くなって会えない」という電話がかかってきた。姉が調子を崩した理由は、私の帰省が「実家の母親の用事のため」だからだとすぐに判ったけれど、念のために訊いてみた。
「(母の)気配を感じるだけでダメなんでしょ? 今回は、私がその“気配”を纏ってそちらへ行くことになるから・・・。」
姉は小さな声でそうだと答えた。
「目的無しに、ただお姉ちゃんに会いに行くっていうんだったら大丈夫だったのにね。言わなくていいこと言っちゃって、ゴメンね。」
姉はそんなことないよと言いながら、またいつかね・・・と本当に残念そうに電話を切った。
けれどその後も、姉はある種のパニックのような状態が続いたらしい。何度か電話がかかってきて、冷たい風に震えている小動物のような姉の様子が伝わってきた。私は何も言えなかった。
私自身、高知の自宅に戻ってからも、今回金沢にいる間に見聞きしたあれこれがふと頭に浮かぶたび、平静でいられなくなるのを感じた。私が今、毎日自分なりに穏やかに暮らしていられるのは、「離れているから」「無関係だから」に過ぎないのがよくよくわかった・・・そんな帰省だった。
冷房だの変温動物だのから、話が逸れてしまった。本当は、睡魔に負けて途中が欠けていても、それでも映画は面白い~なあんてコトが書きたかったのに。
というわけで、ここしばらく面白そうな映画が続くから・・・と人に奨められたこともあって、TOHOシネマズの貯まったマイルで「「1ヶ月フリーパス」を取った。去年の暮れ以来、映画が見に行けない時期には外国のミステリー・ドラマを家で観るのもいいな~なんて思うようになったので、テレビ画面で出会った刑事さんたちのコトも少しぐらい書いておきたいし・・・なんて思ったりもしている。
つまらないグチにおつき合い下さって、どうもありがとうございました。このグチが助走になって、次回は「ひとこと感想 その1」が書けますように。(『はやぶさ/HAYABUSA』がいいかな~。それとも『ミスター・ノーバディ』にしようかな~。)
『ミスター・ノーバディ』しかご覧になってないとしても、もし自分が118歳を迎える歳まで生き延びていたとしたら、何を物語るのだろうなどと考えてみると、少し面白みを感じるくらい、我らは、ニモの半分近くの歳月は過ごしてきてしまいましたね。
それで今年は春から冷えとり健康法というのをやることにして、真夏も絹の5本指靴下&木綿の靴下を2,3枚、絹のレギンス&パンツまたはロングスカートと、寝るときも運動をするときも、お風呂に入るとき以外はひたすら重ね履きを続けていたら、夏バテも夏風邪も季節の変わり目もとても好調なのです。上半身は薄着で下半身だけしっかりという頭寒足熱にするのがコツのようですよー。
『ミスター・ノーバディ』面白かったですよね~。上映して下さったあたご劇場さんに、もう感謝感謝です。
ああいう映画、普段私は話の展開についていくのに息切れするんですが、見間違えないように(色彩その他も工夫されて)きちっと編集されていて、観ている間もずっといろんなこと考える余裕がありました。(と言いつつ、結構見落としや勘違いもありそうですが(笑)。)
「ニモの半分近くの歳月は過ごしてきて」しまった今思うことを、書いておけたら・・・と思います。
いつものことながら、どうぞ気長に待っててやって下さい。
「冷えとり健康法」教えて下さってありがとう! 早速やってみます。
靴下などの重ね履きは年中やってて、真夏でも涼しげな格好はしない(できない)んですが「絹」がポイントなのかな~と。
TAOさんみたいに効果あるといいなあ。
ところで『ミスター・ノーバディ』(笑)。
以前TAOさんが褒めてらっしゃったから、こちらでも上映されると知って大喜びで観に行きました。
もう、しみじみ良かった~。
都会と地方では上映時期がかなりズレて?しまって、残念だと思うことが多いんですが、こういう風に「来たら絶対観に行こう!」って心づもりが出来るのは、スローな私などには良いことなのかもしれません(笑)。
こちらも「どうもありがとうございました。」。
「ミスター・ノーバディ」良かったでしょう?スケールが大きくてそれでいてしっとりこまやかな作品ですよね。
東京ではひっそり単館で上映されていたので危うく見逃すところでしたよ!
ところで靴下。そうかあ、家では足袋って手もありますね。
靴は私も困る(ちょっとでもキツイと冬はシモヤケも出来たりする)んですが、サボもいいかも。
とにかく「5本指」と「絹」から試してみます。ヒントをたくさんありがとう!
(でも、ホントは「ぺらぺらのキャミソール」の方が好き~(笑)。)