ドストエフスキーの作品「罪と罰」の主人公は貧しさのため大学を中退した23歳のラスコーリニコフ。頭脳が明晰ではあったが妄想癖があった。彼は1つの理論をもっていた。それは人類には凡人と非凡人の2種類が存在し、非凡人は人類のために何をしてもよいというもの。人類を幸せにするために、凡人の1人である虫けらみたいな金貸しの婆さんを殺してその財産を人のために使っても何の問題もないとラスコーリニコフは考える。そして実際に行動を起こす。ラスコーリニコフは自分がナポレオンの生まれ変わりのような気分になっていた。
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