「“飯田線秘境駅号”を使用しない飯田線秘境駅めぐり」
第11話
19:50頃、列車は順調に“熱海駅”の手前までやって来ていた。
だが、熱海駅手前のトンネル内で信号停車。
終着駅手前ではよくある事だと思っていたら、5分、10分と、時間が経過していく。
車内放送は流れるものの、
「この先の信号が赤による停車で、信号が変わり次第、発車となります。」
を繰り返すのみ。
なぜ、信号が赤のままなのか?は説明してくれない。
そのうち、いらだった乗客の1人が(運転士の)乗務員室の扉をノックするも、中からの応答はなく(無視され)席に戻って行く。
もっと具体的な説明がほしいところだが、こうなってしまったら、とにかく待つしかない。
熱海駅は、JR東海とJR東日本の境界駅であり、ほとんどの列車が熱海駅で折り返す形となる。
東京方面から来た列車は、東京方面へ。
静岡方面から来た列車は、静岡方面へ。
つまり、お互いに影響を受けにくい。
それゆえ、ここまで順調に来れたと言っていいが、逆に、ここから先はダイヤがメチャクチャになっていても、おかしくないという事だ。
トンネル内で停車してから25分くらい経っただろうか?
ようやく、信号が変わり、列車が動き始めた。
一体、何が起きてたんだ?
20:20頃、30分近く遅れて、列車は熱海駅に到着。
東京方面への列車は来ているのか?
いるよ!
東京行きが!
このような状況だから、高崎線や宇都宮線との直通運転は中止し、“東京駅止まり”で運行するらしい。
いや、待てよ。
まだ安心はできない。
この列車、いつ発車するかわからんぞ。
ただ、熱海駅では最悪、新幹線に乗り換える事もできる。
すると、意外にも“普通列車・東京行き”は、すぐに発車するらしい。
いい感じじゃないか!
とりあえず、発車できるのなら大丈夫かな。
20:30ぐらいに熱海駅を出発。
そして気付いた。
反対側の線路上にも、熱海駅に入れずに立ち往生している列車が何編成も続いている事を。
つまり、列車の渋滞が発生していたのである。
そして、この列車も次の湯河原駅を出ると、まもなく停止。
すると、ドアの上のモニターに
「東海道本線・運転見合わせ」
の表示が……
えっ!?
どういう事?
まだ情報が更新されていないのか?
いや、違う。
20:40東海道本線は、再び運転見合わせになってしまったのだ。
もう、台風はほとんど通りすぎているはず。
雨も風も治まっている。
それゆえ、一旦は運転再開しているのになぜ?
しばらくして、車内放送が入る。
この先、根府川~早川駅間において、線路脇にある竹が線路上に倒れ、列車の運行ができない状況だと言う。
これにより、まず上り列車がせき止められ、下り列車も熱海駅で折り返せなくなり、上下線そろって立ち往生となってしまっているようだ。
「根府川~早川駅」と言ったら、次の「真鶴駅」の次の区間である。
やはり、この辺りの区間がネックになったか。
約20分が経過し、時刻は21時をまわった。
現場では、竹の伐採作業が始まったみたいだが、作業終了までどのくらいかかるのか?
そもそも「竹が倒れた」と言っても、どのくらいの規模なのか?
そのあたりの話はなく、作業終了まで時間がかかりそうだという不安な情報だけが伝わってくる。
ここから東京駅までは、順調にいっても2時間弱はかかる。
今、動き出したって23時を過ぎてしまう。
駅と駅の間の立ち往生では、新幹線に逃げる事すらできない。
電車の外にすら出られないのだから。
よく、駅で立ち往生している列車の中で、一夜を明かしたなんてニュース見るし。
まさか、そうなるんじゃないだろうね?
明日、仕事がある身としては気が気ではない。
明日は朝礼があるから、7:15までに出勤しないといけない。
とりあえず、この列車は東京駅までは運行してくれるんだよね?
どんなに遅くなっても。
東京駅まで運行してくれれば、たとえ山手線が終電後で動いていなくても、徒歩等で、始発までに池袋駅に到達できれば、なんとか仕事には間に合う。
5:00すぎ池袋駅→(東武東上線)→5:40頃自宅最寄り駅→(徒歩)→6:00頃自宅に到着。
シャワー浴びたり、荷物の入れ替えとかして……
6:30頃自宅を出発→(自転車で7~8km)→7:10職場に到着。
できればカンベンしてくれ……
あっ!
中央本線が運行再開してるし?
最後の最後で、東海道本線回りはハズレだったか・・・・・・・
つづく
第11話
19:50頃、列車は順調に“熱海駅”の手前までやって来ていた。
だが、熱海駅手前のトンネル内で信号停車。
終着駅手前ではよくある事だと思っていたら、5分、10分と、時間が経過していく。
車内放送は流れるものの、
「この先の信号が赤による停車で、信号が変わり次第、発車となります。」
を繰り返すのみ。
なぜ、信号が赤のままなのか?は説明してくれない。
そのうち、いらだった乗客の1人が(運転士の)乗務員室の扉をノックするも、中からの応答はなく(無視され)席に戻って行く。
もっと具体的な説明がほしいところだが、こうなってしまったら、とにかく待つしかない。
熱海駅は、JR東海とJR東日本の境界駅であり、ほとんどの列車が熱海駅で折り返す形となる。
東京方面から来た列車は、東京方面へ。
静岡方面から来た列車は、静岡方面へ。
つまり、お互いに影響を受けにくい。
それゆえ、ここまで順調に来れたと言っていいが、逆に、ここから先はダイヤがメチャクチャになっていても、おかしくないという事だ。
トンネル内で停車してから25分くらい経っただろうか?
ようやく、信号が変わり、列車が動き始めた。
一体、何が起きてたんだ?
20:20頃、30分近く遅れて、列車は熱海駅に到着。
東京方面への列車は来ているのか?
いるよ!
東京行きが!
このような状況だから、高崎線や宇都宮線との直通運転は中止し、“東京駅止まり”で運行するらしい。
いや、待てよ。
まだ安心はできない。
この列車、いつ発車するかわからんぞ。
ただ、熱海駅では最悪、新幹線に乗り換える事もできる。
すると、意外にも“普通列車・東京行き”は、すぐに発車するらしい。
いい感じじゃないか!
とりあえず、発車できるのなら大丈夫かな。
20:30ぐらいに熱海駅を出発。
そして気付いた。
反対側の線路上にも、熱海駅に入れずに立ち往生している列車が何編成も続いている事を。
つまり、列車の渋滞が発生していたのである。
そして、この列車も次の湯河原駅を出ると、まもなく停止。
すると、ドアの上のモニターに
「東海道本線・運転見合わせ」
の表示が……
えっ!?
どういう事?
まだ情報が更新されていないのか?
いや、違う。
20:40東海道本線は、再び運転見合わせになってしまったのだ。
もう、台風はほとんど通りすぎているはず。
雨も風も治まっている。
それゆえ、一旦は運転再開しているのになぜ?
しばらくして、車内放送が入る。
この先、根府川~早川駅間において、線路脇にある竹が線路上に倒れ、列車の運行ができない状況だと言う。
これにより、まず上り列車がせき止められ、下り列車も熱海駅で折り返せなくなり、上下線そろって立ち往生となってしまっているようだ。
「根府川~早川駅」と言ったら、次の「真鶴駅」の次の区間である。
やはり、この辺りの区間がネックになったか。
約20分が経過し、時刻は21時をまわった。
現場では、竹の伐採作業が始まったみたいだが、作業終了までどのくらいかかるのか?
そもそも「竹が倒れた」と言っても、どのくらいの規模なのか?
そのあたりの話はなく、作業終了まで時間がかかりそうだという不安な情報だけが伝わってくる。
ここから東京駅までは、順調にいっても2時間弱はかかる。
今、動き出したって23時を過ぎてしまう。
駅と駅の間の立ち往生では、新幹線に逃げる事すらできない。
電車の外にすら出られないのだから。
よく、駅で立ち往生している列車の中で、一夜を明かしたなんてニュース見るし。
まさか、そうなるんじゃないだろうね?
明日、仕事がある身としては気が気ではない。
明日は朝礼があるから、7:15までに出勤しないといけない。
とりあえず、この列車は東京駅までは運行してくれるんだよね?
どんなに遅くなっても。
東京駅まで運行してくれれば、たとえ山手線が終電後で動いていなくても、徒歩等で、始発までに池袋駅に到達できれば、なんとか仕事には間に合う。
5:00すぎ池袋駅→(東武東上線)→5:40頃自宅最寄り駅→(徒歩)→6:00頃自宅に到着。
シャワー浴びたり、荷物の入れ替えとかして……
6:30頃自宅を出発→(自転車で7~8km)→7:10職場に到着。
できればカンベンしてくれ……
あっ!
中央本線が運行再開してるし?
最後の最後で、東海道本線回りはハズレだったか・・・・・・・
つづく
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