ミャンマー視覚障害者医療マッサージトレーニングセンターの日々の記録 「未来に向かって」

NPO法人「ジャパンハート」が、ミャンマーの視覚障害者の社会的自立を目指して立ち上げた新たなプロジェクト

久しぶりの日本

2010年04月24日 | 日記
久しぶりに日本へ帰って来た。2ヶ月ぶりの日本。
まず初めの印象は、「寒い!」だった。ヤンゴンを出発する時は約40℃だったが、日本はその日たまたま5℃ ・・・。
次に、24時間ライフラインが供給され物に溢れかえっている日本社会の状況に、何か逆カルチャーショックのような感覚を覚え少し戸惑っている。おまけに、最近の異常気象。1日で約10℃近くも気温が変動することなど、日本ではありえないはずだ。もし、仮にこの事を私たちが誰も気にしないのであれば、それはもっと怖いことだと感じている。
日本に帰って来てから、私たちはご協力いただいている国内の関係機関を訪問し、トレーニングセンター設立の準備状況についてご報告した。全ての関係者より色々なご意見や温かい言葉をいただき、また、初めて参加したジャパンハート全体ミーティングでも、多くの方々より期待の言葉をいただいた。改めて、自分の責任の重さを実感し、身の引き締まる思いだ。
お蔭様で、準備を進めてきたトレーニングセンターもいよいよ5月17日の開校式に引き続き、18日には授業を開始する。これも、日本・ミャンマー両国の各関係機関や多くの方々のご協力の上に成しえたことだと、本当に感謝している。
他の関係者はもうすでにミャンマーに戻り、最終的な開校準備を進めている。私も、もうすぐ日本を出発し、韓国・アメリカでの所用の後、ャンマーに帰る。長距離移動が続くが、授業開始に備えて体調管理には十分気をつけたい。開校初の授業を、「体調不良のため休講」にはしたくない。
    塩崎

ティンジャン

2010年04月04日 | 日記
毎日暑さが厳しくなってきました。
ミャンマーでは夏休みになりました。夏休みは5月末までです。日本では夏休みと言えば40日ぐらいですが、ミャンマーは2ヶ月半ぐらい休みです。
子どもたちは英語教室や塾など予習勉強し、両親といっしょに旅行したりしている人もいます。。
ミャンマーは暑い地方や涼しい地方があり、暑い夏の間は避暑地に行く人たちもいます。なので、旅行のシーズンとも言えます。
もうすぐミャンマー人が楽しみにしている水祭りがあります。水をかける祭はミャンマーの仏教の新年を迎える伝統的な祭です。ミャンマー語で水祭は「ティンジャン」と言います。
1年で汚れた精神や肉体などを(ティンジャン)水で奇麗に洗うことによって自分の心をきれいにし、新年を迎えるべきと考えています。又、4月は1年で一番暑くて40度以上(!!)にもなります。本当にとっても暑いので、水をかけて暑さを和らげるような意味もあります。暑いので濡れた洋服などはすぐ乾きます。もし、カメラ、ビデオ、携帯のような大事な物等持って出かける時は濡れないように水から保護するためにビニール袋の準備も必要となります。みなさま、ミャンマー水掛祭に一度参加され、ミャンマーの人人といっしょに楽しく過しませんか?

ダンクンチャン(盲)ミャンマー

トレーニングセンターデザイン

2010年04月03日 | 日記
最近ほんとに暑くなってきた!じっとしていても汗が流れ出る。シャワーを浴びてもまたすぐ同じ状態・・・。
そして、気付くとミャンマーでの生活ももうすぐ2ヶ月になろうとしており、来週は日本へ一時帰国する。本当にあっという間で日本に帰りたいと思う暇もないほど充実していた。こっちの生活にも適応し、特にミャンマーのニュージャージー(ひまわりの種)は、今では私のティータイムには欠かせない物となり、そろそろ日本滞在中の分も買わねばと思っている。
仕事の方は、先月の関係先訪問に引き続き、3月はトレーニングセンター設立に向けた本格的な準備を開始し、教育カリキュラムの作成を初め、トレーニングセンターの経営方針・教育目標・成績評価基準・職員の職務組織体系まで全て0から作り上げていくというとても貴重な経験をさせていただいた。また、色々なことを聞かれたり、重要局面での判断を一任されたりと、「自分の判断がセンター運営やミャンマーの視覚障害者の未来に直接影響する」と言う精神的重圧と責任感に向かい合う毎日でもあった。
この仕事をする上で私が最も大切にしてきたことは「倫理観」だ。白紙からのスタートのため、どんなことでもできる。しかし、それは同時に「高い倫理観に基づく責任ある判断の要求」を意味する。また、日本のシステムをそのまま当てはめれば良いという単純な物でもないように感じている。現地ならではの諸事情を十分に踏まえ、その国に根ざした物を作ることも大切な要素だ。そのため、私は常に、「全ての人々にとって、そしてミャンマーの社会にとって必要なセンターでなければならない」と言うことを頭において、色々な方々のご意見やアドバイスに耳を傾けながら、関係者と伴にセンターをデザインしてきた。お蔭様で、多くの方々よりご意見やご協力をいただくこともでき、5月の開校に向けて準備が整いつつある。今回、私自身にとっても貴重な経験となるこのような機会を与えて下さった関係者の皆さんやご協力下さっている多くの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいだ。そして、後になってからたくさんの人たちに「このセンターができてほんとに良かった」と少しでも思っていただけるように開校後も努力を続けたいと考えている。
 ところで、日本では今桜の季節で、卒業・入学・就職と大きな変わり目の時期だと思う。実はミャンマーのNew Year は4月(?)!1年で最も暑いこの時期は、正月を祝ういろいろなイベントがあり、町全体がストップし国を挙げてお祭りの状態になる。そこで、トレーニングセンターで私のティーチングアシスタントを勤めてくれているクンチャンさんがミャンマーのNew year について次のブログで書いてくれるそうだ。次回もお楽しみに!
    塩崎