ミャンマー視覚障害者医療マッサージトレーニングセンターの日々の記録 「未来に向かって」

NPO法人「ジャパンハート」が、ミャンマーの視覚障害者の社会的自立を目指して立ち上げた新たなプロジェクト

パコックオープニングセレモニー

2011年12月23日 | 日記
先週末は、パコック盲学校の医療マッサージ教室オープニングセレモニーに行ってきた。
パコックまでは、ミャンマー中部のマンダレー空港から車で走ること約4時間。空港を離れるにつれて、ほとんどが舗装されていないでこぼこ道となる。車が現地に到着したときには、既に夜9時を回っていた。
翌朝会場の盲学校に行ってみると、セレモニー用の飾りがセットアップされており、ミャンマーの伝統音楽も賑やかに会場を盛り上げていた。9時からのオープニングテープカットに続いて行われたセレモニーには、政府社会福祉省現地管区担当官を初め、たくさんの方々が集まっておられた。

教室の建物は、平屋で二つの部屋がある。一つの部屋には、既にシーツがかけられたベッド4台が並んでいた。
この教室も先月のメッティーラ盲学校と同じように、ミャンマー視覚障害者自立支援プロジェクトの一環として建設した物。これは、まだ医療マッサージ教室が設置されていない盲学校に教室を建設し、本センターで学んだ卒業生の指導の下、全国全ての盲学校で同じ医療マッサージ教育が受けられるような教育環境を整備することを目的としている。

今回、パコックで教育実習をしている私の教え子の様子も見てきた。普段の状況を聞いた後、彼が教えている生徒4名にも会わせてもらったが、大きな声で自分の生徒を呼んで私に紹介する姿は、いつの間にか教員らしくなっていて嬉しかった。
これから新しい教室で、今まで以上に勉強してもらえたらと思う。そして、噂を聞きつけた周辺地域の方々がマッサージを受けに来てくれるようになれば、この地域いったいでも視覚障害者に対する意識が確実に変わってくるだろう。


    塩崎